shanの雑日記

子育ての振り返りから日々の雑感など

久しぶりの風景

今日は久しぶりにとある会場に行ってきました。

ここでは高校3年生の最後となる大会が開催されています。

上位入賞者は上の大会に進出しますが、入賞者以外は引退となります。

 

息子が卒業した高校は、毎年OB・OGの方が応援に来て下さいます。

昨年はコロナの関係で会場には入れないのにも関わらず、わざわざKO大に進学された先輩も来て下さいました。

さて今年は息子達が応援する番です。進学で全国に散らばり、都合のついた同級生が集まりました。

私は息子に頼まれた後輩への差し入れを準備し、会場まで運んで行きました。

 

ここにくるのは1年ぶり。

息子が小学4年生でこの競技を始めてから約9年間、この会場に足を運びました。

差し入れを持って行った時刻、昨年は予選を前にそわそわと落ち着かない感じで3年生の保護者1人のみ入場可能となった会場の席に座っていました。

 

息子は高校入学後、スポーツ強豪高に進学した子や高校入学後にこの競技を始めて伸び盛りの勢いのある子に並ばれ、追い越されていきました。

以前にも書きましたが、息子は真剣にこの競技に向き合っていました。息子の通う高校は進学校ですがこの競技の部活は毎日の朝練・本練習はもちろんあり、帰宅してからも足りないと感じた体幹レーニングを行い、お風呂上がりには毎日欠かさずに怪我予防のストレッチ。ストレッチは英語の単語帳をめくりながらやっていました。

 

高校3年生になり、息子はある決断をしました。

それは引退までと期間を決め、それまでは勉強を最低限のギリギリまで削りこの競技に全力を注ぐということです。

成績は右肩下がりになりました。部屋に散乱しているテストの点数を見てはため息ばかりの日々でしたが、息子が考え悩み抜いて決断したことに私は何も言うことはありませんでした。

 

そうして迎えたこの大会。

予選前、息子は緊張しすぎて震えたそうです。あまりに怖くて「どうしよう・・・。」と不安を口にしたそうです。すると同じ種目で戦うライバル達の数人が「大丈夫。普段通りの力を出したら予選通過は間違いないよ。」と声を掛けてくれたそうです。

中学高校とこの競技を通してできたライバルであり、素敵な友達です。

予選は見ていて、緊張しているのがバシバシと伝わってきましたが通過しました。

次は準決勝。予選の時よりはリラックスしている様子でした。準決勝通過。

準決勝が終わった直後、息子に負けて残念ながら通過できなかったライバルであり友達が、「良かったな!決勝絶対に応援するから。頑張れよ!勝てよ!」と笑顔で声を掛けてくれたそうです。

息子は、自分が負けた直後にそう言える友達を尊敬し、今までは自分のためだけに頑張ってきたこの競技を、応援してくれる人たちや息子に敗れた人たちのためにも頑張らないといけないと思ったそうです。

 

そして決勝。私は席で1人震えていました。正直、見るのが怖かった。

息子のこの大会にかける強い思いを理解しているからこそ、納得のいく結果が出なかった時に、どんな言葉を掛けたら良いのだろうとずっと考えていました。

競技が始まりました。今でも決勝の様子はしっかりと覚えています。

『絶対に負けられない。勝ちたい!』という必死の思いが伝わってきました。

息子は優勝しました。

私は席で1人、泣いていました。

 

競技終了後、息子は会場に一礼し、この競技を始めて9年間したことのなかったガッツポーズを応援してくれた人たちに向かってやったそうです。(私は泣いていて見てなかった・・・。)

会場は大きな拍手で包まれました。

その後息子は上の大会に進出し、本人にとっては満足のいく結果を残してこの競技を引退しました。

 

今日、久しぶりにこの会場を訪れ、変わらない風景を見ていると昨年の心情を思い出してしまいました。

「高校でやり切ったので大学では○○はもうやらない。」と言っていた息子。

ところが先日、今度はこの競技を楽しむために入部を決めたそうです。

やっぱりな。母はそう思ってたよ。君は○○から離れることはできないだろうって。

 

来年の○医体が楽しみになりました。