先日、絵本の読み聞かせは教育目的ではなかったと書いて、そう言えば教育目的でやったこともあったなあと思い出しました。
私が教育ママ的なことを発揮したのが、帰宅後に遊ぶ前に勉強(宿題)をするということです。
<息子2歳時の私の妄想>
小学生になったら帰ってくるなりランドセルを玄関先に放り込んで
遊びに行くんやろなあ。
「宿題は?」「帰ってきてからやる~。」
帰ってきて「宿題は?」「ご飯食べてからやる~。」
ご飯の後「宿題は?」「これからする~。」
1日に何回も「宿題は?」って言わなあかんようになるんやろなあ。
はあ。面倒くさ・・・。
そうだ、鉄は熱いうちに打とう。
そう思った私は息子が2歳になり、保育園から帰ってきたらまず勉強をする習慣を付けることにしました。
教材はくもんの幼児ドリルを使用。
このドリルは1枚ずつ簡単に外せて、表裏に問題があります。
絵も派手すぎず、地味すぎず、スッキリしていて見やすい印象でした。
まずは運筆(真っ直ぐに線を書く、波線を書くといったもの)から始めました。
2歳というとちょうどイヤイヤ期と重なりました。なのでイヤがる日もありましたが、
「ハハはイヤでもしんどくてもお仕事行って帰ってきたらご飯作ってるよ。○○(息子の名前)は保育園に行って帰ってきたらお勉強をするのがお仕事。イヤだろうが何だろうが、それが○○のお仕事。」
2歳児相手に訳の分かったような分からないような理屈をこねて、1日に1枚は必ずやるようにしました。今思えば、超スパルタ。イヤでもやらせるなんて今の時代には合わないかも。
やる気のある時は2,3枚とすることもありました。
保育園を卒園するまでに、運筆→ひらがな→カタカナ→すうじ→たしざん(1桁)と進んでいきました。
幼児ドリルには、できたら貼るシールや1冊終了するごとに表彰状が付いていましたが、使用することはありませんでした。
勉強した→ご褒美がもらえる
というのが、どうも腑に落ちない。ご褒美が欲しいから勉強するようになってしまったら、それはちょっと違うなあ。と思いました。
息子が小学生になり「A君はテストの点数分のお金が貰えるんやて。そやから勉強を頑張るんやて。」と言ってきたことがあります。
「勉強って、ご褒美を貰うためにするもんなんかな?いろんな考えがあると思うけど。自分が大きくなって何かになりたいって思った時に、勉強をしておかないとなれないこともあるんよ。だから勉強は自分の将来のためにするものや、とハハは思ってる。」と話しました。
当時小学2,3年生の息子が理解できたかどうかは不明です。けれどやっぱりご褒美制は私の考えの中にはありませんでした。
小学生になると、宿題は学童で済ませてきたので帰宅後はとりあえずチャレンジをすることにしました。
この深く考えずに取り組んだチャレンジがその後、息子の進路に大きく関わることになりました。
大学に合格した直後、
息子「そういえば、ハハって勉強!勉強!って言わなかったよね?」
私「君が保育園の時に言い尽くしたからな。」
息子「へっ?それってめっちゃ教育ママやん!」
息子は覚えていませんでした。