shanの雑日記

子育ての振り返りから日々の雑感など

子離れについて考えてみる

昨日、息子は持って帰ってきた荷物+畑で採りたての夏野菜と共に一人暮らしのマンションへと戻りました。
今日から授業復帰と、夜には人生初バイトとなる家庭教師が始まるそうです。


息子が一人暮らしを始めて以降、ふとした時に「どうしているのかなぁ」とは思うもののどっぷりと悲しみに暮れることはなく、私自身は割と子離れができているものと思っていました。
ですが今回、息子が発熱しPCR検査や自宅待機の騒動になった時、心配と不安な気持ちが一気に押し寄せて来て、心がザワザワとして落ち着かなくなりました。
息子を迎えに行って顔を見た時、ホッとしたのか涙が出そうになり堪えるのに必死でした。

実は全く子離れができていなかったのだろうか?
今回は、子離れについて考えてみたいと思います。


『子離れ』で検索してみると、『子離れできない母親の特徴』なるものがあったので、これらについて考えてみます。

①過度の心配性
例「自分がツライ体験をしたことと同じようなツライ体験をさせたくない。」
→これは当てはまらないかな。いろいろな体験をしないと成長はない、と考えている。
②無趣味
→これも当てはまらない。週2回はソフトバレーをしている。
③優しすぎる性格
例「できることは何でもしてあげたい。」
→何でもは無理。できることとできないことはある。
④人付き合いが苦手
→正にその通り。ママ友はゼロ。
⑤夫婦仲が悪い
→シングルマザーなので夫はなし。
⑥子供に依存している
→「生活」「教育」「交友関係」の10個のチェック項目でチェックがついたものはなし。
⑦自分に自信がない
→逆に聞きたい。自分に自信がある人ってどれだけいるの?

上記の項目で、ガッツリ当てはまるのは④のみ。⑦もそうかもしれない。
あんまり特徴には当てはまっていないような気がします。


次に『子離れするための解決方法』があったので、こちらも考えてみます。

①趣味や仕事を持つ
→仕事はずっとしている。息子が居なくなってからソフトバレーに行く回数を週2回に増やした。ブログを始めた。
②夫婦関係の再構築
→夫はいないが、12年の付き合いのうち約7年は息子の受験や部活関係といったこちらの都合に合わせてもらい、振り回され続けた忍耐強いパートナーとの関係を再構築中。
③ペットを飼う
→息子の変わり、という考え方は息子にもペットにも失礼なように思う。
④子供に一人暮らしをさせる
→やっている。
⑤子供の事を一人の人間として信頼する
→信頼してきたからこそ、勉強の事や進路決定に口出ししたことはない。
⑥子供の意思を尊重する
→意思を尊重をしてきたので、勉強の事や進路決定に口出ししたことはない。


特徴にはそれほど当てはまらず、解決方法はほぼクリアしているように思われます。
なのに何故、子離れができていないと感じるのだろうか?
いろいろと考えてみました。


お腹に宿って約10ヶ月+この世に生まれて約18年。
ずっと、付かず離れずの距離で併走や追走をしながら過ごしてきたのです。
物理的な距離ができたからといって、スパッと子離れができるものでもないのだと思います。
同居をしていても、上手に子離れができている方もいらっしゃいます。
親とその子供の関係性それぞれに、適切な距離があるのだと思います。
親が子供を思う気持ちは、そもそも子供がいくつになっても変わるものではないでしょう。
ただ、子供が親の思いを鬱陶しく思うようになればそれはただ親の独りよがりにすぎない。
そうならないように留意をしながら適切な距離を測っていき、『ヘリコプターペアレント』にならないようにしなければ・・・。


息子が一人暮らしを始めてから、私の方から「どうしてる?」といった連絡はしないようにしています。
こちらから能動的に接するのではなく、受動的に接していくことから始めてみよう。
相談したいことがあるというのなら、いつでもこちらはウエルカム。
そのスタンスからやっていこう。


とは言いつつ、今夜、人生初バイトで家庭教師をしている息子のことを
「ちゃんとやれているかなあ・・・。」
と心配しています。
子離れは、ぼちぼちと少しずつしか進まないようです。