shanの雑日記

子育ての振り返りから日々の雑感など

電卓をガンガン叩いた日

8月になりました。
私が勤める会社は以前にも書きましたが、私一人で経理も総務もしているので、7月中旬までは決算関係で数字と格闘し、ひと息ついたと思ったら7月の給料計算をし、月末の支払いの段取りを組み・・・と7月は何かとバタバタするので、夏期賞与は8月に支給します。


私を含む社員の皆さんもお待ちかねなので、なるべく早くに支給したいと思っているのですが、賞与計算は給料計算とは仕組みが違うので手間がかかります。


まず、賞与支給額より賞与から控除する各種社会保険料を計算します。保険料率は協会けんぽなら各都道府県ごとに異なります。
私が勤める会社では、労務士さんが事前に保険料率を書いたお知らせをFAXして下さるので、それを元に計算します。
ここで、賞与総額1,000円未満は切り捨てだの、雇用保険料は切り捨てしないだの、計算後の端数は50銭を超え1円未満は切り上げだのと非常に細かい決まりがあります。


源泉所得税はザクッと簡単に書くと、前月中の給与等を元に賞与用の表から、賞与の金額に乗ずべき率というものを算出して計算します。計算後の1円未満の端数は切り捨てとなります。
切り上げ、切り捨てにくじけそうになりながら、十数人分を電卓で手計算します。


会社にはパソコンが1台あります。
このパソコンは、工場での製造、出荷事務を担当している人との共用になります。
普段、その人は工場にいることが多いのですが、納品書を出したり在庫管理をしたりするために事務所と行ったり来たりします。
その人が事務所に来る→パソコンを使う。
いつ来るかわからない→パソコンを占領できない。
となるので、私は長時間継続してパソコンを使用することはできません。


一般の会社なら給料計算のソフトがあって、支給額を入力すれば全部ソフトが計算してくれるのでしょうか?
他社で給料計算したことがないのでわかりません。
この令和の時代にIT化とは程遠く、電卓で手計算です。
しかも、上記したように賞与計算は計算することも多く、何よりも人の賞与なので計算間違いが恐ろしいので2、3回は電卓を叩きます。途中に電卓を叩き間違えると振り出しに戻り…。
イライラが爆発しそうになりながらもなるべく冷静に叩きますが、段々と電卓を叩く音が大きくなっていることに気がつきます。


やれやれと計算が終わり、2枚複写の給料支払明細書に手書きします。
複写式なので、しっかり記入しないと2枚目がぼんやりとしてしまいます。
その後、預り金台帳や給与台帳にそれぞれの金額をこれまた手書きで記入します。
頭の体操にはなるかと思いますが、賞与計算は本当に疲れます。


8年程前までは、給与振込引受書に手書きして銀行に持って行き、振込依頼をしていましたが、これはネットバンキングに変更しました。
賃金台帳も前任者は手書きしていたようですが、Excelで表を作って数字を入力すると控除額合計や支給額が出るようにしました。
これくらいなら、合間でパソコンを使うことができます。


超アナログで、昭和の香りがする作業ですが、面倒くさいとは思うもののキライではありません。
電卓での計算はその日の体調や気分の調子がモロに現れるので面白いし、バロメーターにもなります。
叩き違いもなくサクサク進むと、今日は良い調子だなと思って気分も上がります。
何度叩いても数字が合わずにイラッとしてくると、今日はアカンわ・・・となります。
休み明けの月曜日は休みボケのせいか、あまり調子の良くないことが多いので給料や賞与計算には向かないのですが、なるべく早く支給するために今日は慎重にかつガンガンと電卓を叩いて仕上げました。


今日は月曜日の割には叩き間違いもなく、サクッと終わることができました。
これで賞与が支給できます。
このご時世に賞与が支給されることはありがたいのですが、自分の賞与を計算するのは楽しいものではありません。
賞与が出る前に支給額がわかってしまうのですから・・・。
私もウキウキ感を少しは味わってみたいです。