shanの雑日記

子育ての振り返りから日々の雑感など

弾丸0泊2日で行くオープンキャンパスの旅〜後編〜

弾丸0泊2日で行くオープンキャンパスの旅〜前編〜の続き


さて、息子を起こしてバス内で朝食を済ませると東京駅に到着しました。
構内の化粧室で身なりを整え、時間に余裕もなかったので御茶ノ水駅に急ぎました。


御茶ノ水駅を降りると、目の前に東京医科歯科大学の湯島キャンパスがド~ンと見えました。
都会で迷ったらどうしよう、と不安があったのですが、迷う方法がないくらいに目の前にあってホッとしました。
入口に立ってキャンパスを眺めると、
これがキャンパス?高層ビルやん!
横に広い構内の大学しか知らなかったので、縦に大きい大学の存在に驚きました。
息子と「すごいなあ~。都会やなあ~。」と田舎者丸出しでそう言いながら、受付を済ませました。


学長講演の後、息子はスキルスラボの見学へ行き、私は保護者対象説明会に参加するために26階のラウンジに行きました。
ラウンジは硝子張りになっていて、東京の街を見渡すことができました。
都会の風景に圧倒され、場違い感が半端なかった記憶があります。
保護者説明会では皆さん熱心にメモを取りながら聞いていらっしゃいました。私は何をメモすれば良いのかもわからず、ただお話を聞いていました。
その後、息子と合流。
スキルスラボには、様々なシミュレーターがあったそうです。


昼食をはさんで昼からはカリキュラムの説明があり、日本のみならず世界に向けての教育、医療に取り組まれていることがわかりました。
その後、最新医歯学研究のお話を聞くために講義室に入りました。
先生は熱心に研究についてお話して下さいましたが、私にはちんぷんかんぷん。隣に座る息子は爆睡していました…。
最後に、現役の学生さん達による自身の体験をもとに合格までの道のりや、大学生活のお話を聞く『医学科合格への道』に参加し、東京医科歯科大学でのオープンキャンパスは終了しました。


事前にバスで約20分のところに東京大学があるのを確認していたので、行ってみることにしました。
バスを降りて歩くと、TVで見たことのある赤門がありました。
おお!これが赤門!
何かご利益がありそうなので思わず手を合わせようとしてしまいましたが、息子に
「赤門は神社と違うで!」
と言われました…。
大学構内を歩いていると、重厚で趣きのある数々の建物とここは本当に都会の中なのかと疑うほどの緑豊かなキャンパスに心が踊りました。息子に
東京大学、ええやん!ここはどう?」
と偏差値も何も考えない発言に、息子は
「理Ⅲはね、凡人の来るとこやない。」
とバッサリ。
現実に引き戻されて東京大学を後にしました。


夜行高速バスの出発まで、まだまだ時間がありました。
この後、息子がオープンキャンパスよりも楽しみにしていたのではないか?と思われた、新宿高島屋で開催されていた『すみっコぐらし展』に行きました。
息子は中学生までは隠れすみっコファンでしたが、高校生になって最初の自己紹介でカミングアウトしたそうです。
今回、東京に行くことを同級生女子に話すと、このすみっコぐらし展の情報を教えてくれたとか…。
オープンキャンパスよりもはるかに目をキラキラさせながら展示を見て回り、グッズを買う息子がそこにいました。
確かに、田舎では『すみっコぐらし展』は開催されそうもありません。
都会に来られてよかったね…。
そう思うことにしました。
すみっコの世界に満足した息子と東京駅に戻って夕食を済ませた後、夜行高速バスに乗って地元ターミナル駅へと帰りました。


行きも帰りも眠れず、真夏の都会を1日中歩き回った私は帰宅後ダウン。
帰宅したその日は『泥のように眠る』を体現しました。
自分の体力を過信していた事を反省しました。
無茶な計画にはもう身体が付いていかないことを実感し、弾丸ツアーは最後にしようと思いました。


その後、改めて息子に東京医科歯科大学の感想を聞きました。
息子「偏差値は抜きにしても、あそこで学ぶ未来が想像できないかな。〇〇には、あそこじゃない気がする。」
と言いました。
『〜じゃない気がする』というのは直感だと思います。
けれど、実際に訪れて自分の目で見られたからこその直感です。
実際に訪れて『~じゃない気がする』と感じることも、次の志望校を決めるための重要な指標になると思います。


他のオープンキャンパスに参加できなかった息子は、大学案内のパンフレットとHPのみで情報を得た地方国公立大学を受験しました。
二次試験の前日に初めてキャンパスを訪れた時、
「おっ、いい感じ!」
と思ったそうです。
あの時に買ったすみっコ達を引き連れ、『いい感じ!』と思った地方国公立大学に息子は進学しました。




1枚の写真もなく、長々と文章だけの旅の様子を最後まで読んでいただき、ありがとうございました。