shanの雑日記

子育ての振り返りから日々の雑感など

涼を求めて高野山へ

夏休みを利用して、パートナーとお出かけをすることになりました。

いくら行動制限がないとは言え、屋内施設はちょっとなあと思うし屋外施設は暑くて無理。

どこか屋外で涼しい所はないか?と考え、

そうだ!高野山に行こう!

となりました。

高野山には5,6年程前にも行ったことがありましたが、当時は外国人観光客がとても多くて賑やかで、あちこち回ることなく退散してしまったので、リベンジも兼ねています。

 

 

朝、家を出る時、車に表示された外気温は既に34度。

ここからどれぐらい気温が下がるのか楽しみです。

うねうねと山道を登り、高野山に到着すると外気温は25度!

一の橋付近に車を停めて外に出ると、かなり涼しい!

けれど雨の後だったので湿気が高く感じました。

 

 

1.5キロほど歩いて壇上伽藍に行きました。

根本大塔です。

壇上伽藍のシンボルで日本初の多宝塔だそうです。

天気が良かったらもっと塔の朱色が青空に映えていただろうに…少し残念。

この後、急に雨が降ってきたので屋根の下で雨宿りをさせていただきました。

 

根本大塔から少し離れた所にある西塔です。

大塔の鮮やかな朱色に比べると地味かもしれませんが、緑の中に凜としていてかつ荘厳な佇まいが印象的でした。

 

中門です。

火災によって1843年以降は礎石のみだったそうですが、高野山開創1200年を機に再建されたそうです。

四天王が安置されています。

 

 

壇上伽藍を後にして、金剛峯寺に向かいました。

先に昼食を済まそうということになり、金剛峯寺前でネット検索。

2人で出かける時には、あまりキチンと予定は立てません。

ほぼ行き当たりばったりです。

今回もマップも持たずに、道にある案内板を見て行き先を決めました。

少し行った所に、金剛峯寺を始め山内の数々の寺院へ精進料理を仕出ししているお店があるとのことだったので、行ってみることにしました。

 

 

『中央食堂さんぼう』というお店です。

行ってみると2,3組が待っていました。

待っている時に、『ミシュランガイド和歌山2022』でミシュランの基準を満たした料理を提供する飲食店として『ミシュランプレート』に選ばれたお店であることを知りました。

2人とも同じ『精進花籠弁当』を注文。

手前の麦と大豆の炊き込みご飯が美味しかった!

出汁がしっかりきいていて、大豆の風味が強く感じられました。

甲殻類アレルギーの私にとって、天ぷらの衣を剥がして中身を確かめる必要もなく、何も気にせずに食べられる精進料理は最高でした。

 

 

少し戻って金剛峯寺へ。

金剛峯寺大玄関です。

こちらは昔、出入りできるのは天皇・皇族・高野山の重職だけだったそうです。

この写真では見づらいですが、屋根の付近の彫刻が見事で龍の彫刻が浮き出ていました。

 

 

金剛峯寺から歩いて、一の橋から参道に入って奥の院へ向かいました。

杉の大木に囲まれ、苔むしたお墓がたくさん並んでおり、それらの古いお墓にも新しい高野槙が供えられていたのが印象的でした。

お墓の写真を撮るのはちょっと気が引けました。

参道を進んで行くと、御廟の橋にたどり着きました。

手前には水向地蔵が並んでいます。

前回に来た時は外国人観光客であふれかえっていたので諦めましたが、今回はお水を手向けさせていただきました。

その後、御廟の橋を渡って弘法大師御廟へ向かいました。

この橋から先は聖域となるので写真撮影は禁止となります。

 

 

石段を登り、立派な燈籠堂の奥に弘法大師御廟があります。

気のせいか神聖な空気が流れ、背筋が伸びる思いがしました。

 

 

ずっと頭上で雷が鳴っていましたが、お参りを済ませて御廟の橋を渡ると急に雨が降ってきたので御茶庵の出入り口前のベンチで雨宿り。

雨の中の杉の大木も、快晴時とは違った趣があります。

 

 

なかなか雨が降り止まず、ずっと歩いてきた疲労もあったのでしばらく2人でボーッと座っていると時折ふく風はとても涼しく、すこし肌寒いくらい。

小雨になってきたので、中の橋に向かいました。

中の橋でお茶でもしてお土産も買おうと思っていたのですが、中の橋に出ると17時を少し過ぎていました。

お店はすでに閉店…。

そこから1キロ程歩いて一の橋に戻ってみても、ずらーっとシャッターが並んでいました…。

結局、コンビニでコーヒーを買って車内でお茶をするはめに。

お土産も買えず、帰ることになりました。

 

高野山に行く機会があれば、17時にはお店は閉まります。

ご注意下さい。

せめてお店の営業時間ぐらい調べておけばよかった…。

行き当たりばったりも、善し悪しだなあと思いました。