shanの雑日記

子育ての振り返りから日々の雑感など

田舎における塾選び

高校に進学した息子が

「今は塾に行かないけれど、部活を引退したら行くことになると思う。だから長期休みを利用して、あちこちの無料体験に行ってみたい。」

と言いました。

確かに、部活を引退してから各塾の体験に行くのは時間の無駄になります。

高校生になる春休みから始まり、各長期休みを利用して無料体験のはしごをすることになりました。

 

○1対2の個別(地元準大手系列)

2,3回(コマ)の無料体験に行きました。

1コマ90分なので1対2だと、講師の先生が関わる1人あたりの時間は約45分の計算になります。

しかし息子いわく、隣に座る子によるそうです。

隣の子の説明に時間がかかったり、自分が早く問題を解き終えると待っている時間がムダ。

講師の先生は地元の大学生アルバイトで、2,3回の体験でしたが説明の仕方等で実力の差が感じられたとのこと。

医学部受験に対応できるのか、そのあたりが疑問に思ったそうです。

 

○集団塾(地元大手)

1コマが2,3回の授業で構成された無料体験に2回行きました。

こちらでは東大・京大・国公立医学部医学科志望者を対象とする講座を体験。

その塾に通う友達が言うには、塾内で最も良い授業をされると評判の先生が担当する講座だったそうです。

確かに授業はわかりやすく感じたものの、部活引退後から通うには集団塾では間に合わないと判断しました。

 

代ゼミサテライン予備校(映像授業) 

中学受検時からの友達が通っていて興味があったそうです。

しかし講座内容がどうかというより、校舎内の雰囲気が自分には合わないという事で1回の体験のみで終了。

後にこの友達も退会はしなかったものの、次第に足が遠のくようになったそうです。

講座内容も大切ですが、雰囲気というものも重要なポイントになると思います。

 

東進衛星予備校(映像授業) 

毎年、センター試験(共通テスト)同日模試を受けていた関係で、時期がくると特別招待講習の案内が届いていたこともあり、2,3回は無料体験を受講。

特別招待講習は通常の無料体験とは違い、90分✕5コマで1~4コマの受講が可能。高速基礎マスターの体験もありました。

息子はいつも数学のみ1~2コマ(計5〜10コマ)を受講。

映像授業なので、疑問に思ったところは巻き戻して再確認できたり、寝落ちしたところも見返すことができたとか…。(体験に行って寝るな!)

このあたりは、映像授業の利点だと思ったようです。

講座の内容もわかりやすくて講師の先生の話も面白かったとのこと。

 

最も行きたかったのは駿台でしたが、通える範囲にはありません。

田舎なので全国規模の大手予備校の対面授業はありません。基本的に映像授業となります。

塾の無料体験に行ってみた息子が重要視したことは

公立高校のため、数Ⅲや物理の授業終了が3年生の秋(数学はもう少し早い)になるのでそれらを少しでも早く履修したい。

通塾するのが高校3年生の7月になるので、圧倒的に時間が足りない中で効率よく勉強を進めて行かなければならない。

壊滅的になりつつある数学と物理の克服だけではなく、向上させる必要性。

受験情報が豊富にあること

 

私は口出しすることなく、全てを息子に任せました。

ただ息子には、

私「今まで塾に行かなかった分、お金の事は気にせずに自分が行きたいと思った所に決めなさい。ただし、行くのならお客さんになるんじゃなくて、塾を使い倒すぐらいの勢いで行きなさい。

とだけ言いました。

余裕があったわけではありませんが、お金の心配をするあまり選択を誤って欲しくありません。

一応『いつか行くであろう塾預金』はしていました。

あの時、〜しとけばよかった…。

と思うことなくその時その時で、ベストだと思える方を躊躇なく選びたいし、息子にも選んでほしい。

 

息子の場合、いずれは塾に行くことを前提にしていましたが、高校進学時から通信講座のZ会でコツコツと勉強を積み重ね、旧帝大へ進学をした同級生もいます。

塾に行くことが全てではありませんが、都会の高校生に比べると選択肢は限られています。

情報はネットで検索出来ますが、その情報はみんなが知ることができる情報です。

今の時代、授業はオンライン予備校で全国同じ授業を受講することはできますが、受験全体のネットにはない生の情報とそれらを分析する力はやはり大手予備校にはかないません。

地方にいると『情報格差』による『教育格差』というものを切実に感じます。

 

これらを考え、息子は最難関大へ進学された先輩のアドバイスもあり、部活引退後の高校3年7月から東進衛星予備校に行くことに決めました。

 

大手なら安心なのか、ということも含めて実際に行った塾については別の機会に書こうと思います。