shanの雑日記

子育ての振り返りから日々の雑感など

回り道は必要な道 ~不登校を乗り越えて~

昨日、おやつタイムにパートナーとお茶をしていました。

大好きなシャインマスカットがどっさりのっているケーキをご機嫌で食べていました。

(あ、写真撮ったらよかった…。)

二人の話題は、相変わらずほぼほぼお互いの子供のことになります。

パートナーの娘のKちゃんは息子と同じ年で、今年地元の専門学校に進学しました。

パ「先週から学校始まったけど、コロナ流行で1ヶ月ほどオンライン授業だって。」

私「1ヶ月後にあんまり状況は変わってないと思うけどなあ。」

 「○○の大学は、休み明けからコロナに罹る同級生もいるみたいやけど授業は対面って言ってたわ。」

息子の通う大学は、部活は中止になりましたが授業は対面にこだわっているそうです。

マンションの部屋に一人で籠もってオンラインよりは、親としては対面の方がありがたい。

 

パ「とりあえずは繋いでいるけど、まともに授業を受けている子は少ないって。」

私「Kちゃんはちゃんと受けているんでしょ?」

パ「あいつは誰に似たのか、真面目やから。笑」

 「それに、専門学校も楽しいみたいやわ。」

私「楽しいと思える所に出会えてよかったね。」

パ「そうやな。」

 

Kちゃんは中学2年生の夏休みが明けてしばらくしてから、学校に行けなくなりました。原因は担任の先生とトラブルがあって、その後の担任の先生の態度に不信感を抱いたそうです。

ある日の朝、Kちゃんは

「××(先生の名前)がいる学校には行かない!行けというのなら死んだ方がマシや!」

と自室に立てこもりました。

パートナーは無理に学校に行かそうとはしませんでした。

Kちゃんが『死んだ方がマシ』と言葉にするのは、よっぽどの事だと思ったそうです。

 

その後、パートナーは一人で学校側と話し合いを重ねました。

結果、担任とは話しが通じないと感じ、今後Kちゃんとの接触を一切拒否しました。

話が通じないのならこちらからは用はない。学校からの用事があるのなら全て父親を通すこと。仕事で留守中に家に来たり、家に電話をすることが絶対にないように要求しました。

徹底的に担任からKちゃんを守る姿勢に、親の決意と強さを感じました。

私にできることはただ、パートナーがたまにこぼす愚痴を聞くこと。

できることはないかと尋ねましたが、ただ話を聞いてくれるだけでありがたいと言われました。

多分、私でも同じことを言うと思います。

私達には『お互いの子育てには口を出さない』という暗黙のルールがあります。

当時、私は黙って見守ることしかできませんでした。

 

3年生になり、元担任はKちゃんの担任は外れましたが隣のクラス担任になりました。

Kちゃんは学校には行きたいと思うようになったものの、元担任が目の端に入るのもイヤだと…。

学校との話し合いで、元担任とは会わない時間に保健室に登校して勉強し、会わない時間に帰るようにしていました。

後に、元担任は他の生徒数人ともトラブルになり、その数人の保護者が揃って学校に集団で抗議をしたこともあるそうです。

パ「いろんな先生がいるよ。担任でもなかった先生が心配してKの話を聞いてくれたこともあるし。学校にはよく対応してもらって感謝してる。ただ元担任とは全く合わなかっただけやわ。」

そう言っていました。

 

Kちゃんはその後、夜間定時制高校(3年課程)に進学しました。

高校は皆勤賞!

アットホームな定時制高校は居心地が良かったそうです。

絵を書くのが大好きで、いつも絵画コンクールの出展に選ばれていたKちゃんは、デザイン系の専門学校に進学してコツコツと真面目に課題を仕上げているそうです。

 

夏休み明けに、様々な理由で学校に行きたくないという子供が増えると聞きました。

パートナーも『学校にいかなくていい』と言う前に、Kちゃんとたくさん話をしたそうです。

●今はイヤなことから逃げられても、大人になったら逃げてばかりはいられないこと

●中学生、という時期は2度と戻ってこないこと

●取りたい資格があっても「高卒」が必要なものがあること

●将来自立するには、ある程度の学力は必要であること

●そのためには、今後自分で勉強を頑張らなければいけないこと

●今は応援はできるけど、いずれは先に親は死ぬのだから、その時には自分自身で生活ができるようになっていなければならないこと

などを、Kちゃんに向き合って二人でとことん話し合ったそうです。

けれど、根底には『死んだ方がマシ』と言われたことが何よりもショックで、何よりもKちゃんの命が大切だと思ったとのこと。

命を守るためなら、『学校に行かない』という選択も受け入れたそうです。

 

パ「回り道したけど、それもKには必要な道やったんやろうな。」

私「無駄なことは何も無かったと思うよ。」

パ「そうやな。今日も朝から、別に必須じゃない課題を必死でやってたわ。笑」

そうKちゃんの事を話すパートナーの目は、いつもにも増して細くなっていました。