再開したソフトバレーで、ようやく少しは動けるようになってきました。
そんな先週の事、練習に向かう直前にメンバーのSちゃんから
「歯が腫れてきて痛いので、今日はお休みします。」
とグループLINEが入りました、
『お大事に』のスタンプを送って、練習に行きました。
練習が終わった後の帰り際、駐車場に向かう間にT君に
「Sちゃん、歯が痛いんやて? 大丈夫?」
と聞きました。
私が3年前に長期離脱している間、女子メンバーが足りずに試合に出られなくなり、ピンチヒッターとしてT君が当時お付き合いして間もない、バレー経験者のSちゃんを連れてきてくれました。
私が復帰した以降もSちゃんはチームに残ってくれることになり、ずっと一緒に練習をしています。
T君「そうみたいやな。最近、話してないからわからん。」
「2ヶ月ぐらい前に、別れてん…。」
私 「はあ?」
T君「向こうから言われた。」
私 「ちょ、ちょ、ちょ…。」
言葉が出ませんでした。
そう言えば、私が練習を再開した時に
あれ、今ちょっとケンカでもしてるのかな?
と感じていたところがありました。
まさか、お別れしていたとは…。
T君「俺、結婚するつもりやったのに…。」
私 「そうよな? 結婚間近やと思ってたわ…。」
T君「はぁ…。もう、俺、どうしよ…。」
私 「大丈夫!まだまだこれからやよ!T君の良さがわかってくれる子いるから!」
と言って、T君の背中をバンバンと叩きました。
私が15年前、同年代の多かったこのチームに入った時、T君は最年少の大学生。
スーパーサイヤ人(例えが古い。)みたな髪型で、ちょっとツンツンとしていて、近寄りがたい雰囲気がありました。
大学卒業後は地元の会社に就職。社会人ともなるとすっかりと人当たりも丸くなって、周りのおばちゃん達の相手も上手になりました。
ツンツン時代を知る私としては
T君も、ずいぶんと大人になったなあ。
と感慨深く思っていたところです。
端から見ていてハッキリとわかるぐらい、T君はSちゃんにメロメロ。
バレーをしている時は、ブランクのあるSちゃんに対してビシッと言うこともありましたが、後でしっかりとフォローしていました。笑
また、ペーパードライバーのSちゃんの送迎はもちろん、田舎での生活に困らないようにと運転ができるように指導もしていました。
休憩中は二人仲良く、まあイチャイチャとすることもありましたが、周りのおっちゃんとおばちゃん達は、
「あー。若いってええなあ!」
と微笑ましく見守っていました。
私がその事を知ったのが先週。
別れた後も、二人は以前と同じように練習に参加していたことになります。
ここで『男』だとか『女』だとか言うと、時代に反しているかもしれません。
けれど、『女』はスパッと割り切ることができると思います。
しかもSちゃんは、フった方。
きっかけや過去がどうであれ、今、Sちゃんはバレーが楽しいみたい。
別れた彼氏が同じチームだろうと、そんなこと関係ない。
自分が楽しいと思える事、やりたいと思える事を第一に考えて実行できるSちゃん、格好いいです。
しかし、問題はフラれたT君の方。
あんなにメロメロだったT君が心配で心配で。
バレーは、チームみんなでコミュニケーションを取りながら行います。
「ナイスー!」でみんなでタッチ。
「ドンマーイ!」でもタッチ。
「さあ、行くよー!」でもみんなでタッチ。
昨夜の練習も、もちろんT君もSちゃんも、みんなでタッチしてコミュニケーションを取りながらやっていました。
その様子を見ているだけで、もうハラハラしてしまいます…。
Sちゃんは大丈夫です。
いきいきとバレーをしています。
段々と上手になってきて、パワー全開で楽しそう。
それに比べてT君は、心なしか昔の『ツンツン時代』の雰囲気が…。
そんなT君の変化を見ると、やっぱり心配してハラハラしてしまいます。
練習が終わり、Sちゃんは、
「お疲れでしたー!」
と言って、半年ほど前に購入した車に颯爽と乗り込んで、帰っていきました。
「お疲れー。」
と言って見送るT君の背中を、またバンバンと叩きたくなりましたがやめておきました…。
他の人達は知っているのかな?
そんなこと、とてもじゃないけど聞けません。
来月は久しぶりの試合があるそうです。
1日中、チームで過ごします。
この状況で1日耐えることができるのか?
私が心配しても仕方がない事かもしれません。
けれどしばらくの間、ハラハラは止まりそうにありません。