~昨年の今頃の話④【共通テスト後】~の続き
なんとか土俵際ギリギリで踏みとどまった息子。
ボーダーラインは少し超えましたが、
河合塾の共通テストリサーチ B判定
駿台・ベネッセのデーターネット C判定
東進の合否判定システム C判定
一般的に母数の多い河合塾と駿台・ベネッセは信憑性が高いと言われていますが、どちらしにてもなんとも微妙…。
これらのデータを元に、学校と塾での三者面談が行われました。
学校の担任と塾の担任。
双方とも言うことは同じでした。
「勝負は五分五分。受かっても驚かないし落ちても不思議ではない。」
意見をすりあわせたのですか?
と聞きたかったぐらい。笑
学校の担任は
「○○は何でも一生懸命に取り組んできたし、その努力と実行力はホントに凄いと思ってる。今まで通りに自分の力を信じて最後まで頑張れ!」
と言って下さいました。
後日、息子を中学生の頃から指導して下さった部活の顧問の先生に会った時も
「お前は本番に強いからな。それは受験でも必ず生きてくる。」
と声を掛けて下さったそうです。
息子の普段の様子を知る先生方の言葉には重みと思いが重なり合い、心強い言葉となりました。
医学部受験では何があっても最難関・難関医学部を志望するグループを除くと、共通テストの結果次第で合格する可能性のある医学部を探し、全国区で志望校の変更が行われるのはよくある事。
『医学部受験は情報戦』と言われることもあります。
共通テストと二次試験の配点比率・二次試験の科目の配点比率や難易度や相性等。
医学部でも二次試験に国語があるところや、理科のないところもあります。
他にも注意すべきところがあります。
〇足切り
共通テストの得点で、大学側が予め設定している基準に満たない受験生は一次選抜で落とされます。二次試験で挽回を図りたいと思っても『足切り』にかかると受験は終了となります。
また毎年必ず足切りが実施されなくても、その年の倍率次第で足切りが実施される大学もあります。
上記のような情報を精査し、出願する大学を決定します。
共通テストの基準が満たしていない場合はすぐに次を考える事ができますが、倍率次第で足切りが実施となると、各大学がHPで発表する出願数を確認しながらの駆け引きが始まります。
〇隔年現象
志望倍率が1年ごとに大きく上下する現象です。
共通テスト後には少しでも『合格しやすい』大学を受験しようと志望校を変更します。
その際には前年度の出願倍率も参考にします。
前年度の倍率の高い大学は『ライバルが多くて受かりにくそう』と考え、低い大学に志願者が集まります。
結果、前年は志願者数が少なかったところが増加し、多かったところは減少。
この動きが毎年繰り返され、特に医学部はその振り幅が大きくなります。
これを利用して『前年度の倍率が高いところを敢えて狙って出願する』という話を聞いたこともありますが…。
さて息子。
共通テストの結果がどうであれ、第一志望校に突っ込むことしか考えていませんでした。
予め第一志望校出願に必要な物は全て準備しており、出願開始後の大安には即出願。
一応、縁起を担いで大安に出願しました。笑
志望校の第一志望者動向を見たり、出願数からの駆け引きなんて関係なし。
ところが息子志望校、共通テスト後の第一志望者動向を見ると志望者が激増!
共通テストの結果から、難関校志望の一定数が安全志向となった事と隔年現象によるものだと思われました。
結果、足切りが実施されました。
ボーダーラインは超えていたので足切りにかかることはないだろうと想定していましたが、二次試験の受験票が届いた時には『これで戦える』と思い、ホッとしました。
受験番号は、なんと1桁。
これで『貴校が第一志望です』という熱意が伝わるかな。
と息子と笑い合いました。
以前にも書きましたが、
現役合格は絶対に無理。
世の中そんなに甘くない。
今年は来年の予行練習になれば良し。
と考えていたので、息子の思うようにやらせてきました。
ところが塾や学校の先生の
「勝負は五分五分。受かっても驚かないし落ちても不思議ではない。」
の言葉や、『駿台・ベネッセデータネット得点度数分布』で志望者全体のどの位置に付けているのか等の様々なデータを分析すると
これは、ひょっとしてないこともないかも…。
そう思うと、この時点で物凄い緊張感が襲ってきました。
それまでは今年は記念受験だと思い、ただ息子が最後までやり切ることだけを願っていましたが、一気に受験が現実味を帯びてきて背中がゾワゾワとしました。
息子はここから遅れていた二次試験対策に全力で取りかかりました。
私はここから落ち着かない日々を過ごすことになりました…。
大学によって戦い方は全く異なります。
ここから様々なデータが出てきます。
データの活用も大切なことですが、受験生が今まで目標として頑張ってきた努力やその思いも大切です。
出願についての考え方や受験に対する向き合い方には、ご家族の思いや受験生の性格も関係してくるかもしれません。
ご家族で話し合い、最終的には受験生本人にとって後悔のない受験ができることをお祈りしています。