shanの雑日記

子育ての振り返りから日々の雑感など

昨年の今頃の話⑥【国公立前期2次試験】

明日からの2日間、国公立大学前期の2次試験が行われます。

この辺りで昨年の今頃の話を振り返っておこうと思います。

 

共通テストを何とか土俵際ギリギリで踏みとどまり、第1志望へ突っ込んだ息子。

足切りも通過し、手元には受験番号1桁の受験票も届きました。

※その辺りの話はこちら

 

shanru.hatenablog.com

 

後期も出願しておきましたが、記念受験となるであろう偏差値と倍率です。

こちらもギリギリ足切りは通過していました。

 

息子の合格体験記によると、共通テストの後は第1志望の過去問をひたすら解いていたようです。

数学・物理・化学は過去10年分

英語は過去3年分

英語は得意なので感が鈍らない程度にとどめ、得点源の化学の定着と苦手な数学・物理に全てを費やしていたようです。

医学部は2日目に面接が実施されます。

医学部以外でも看護学部教育学部でも面接があるので、息子高校では先生方がそれぞれのタイプ別に分かれて面接練習をしてくださいました。

A:圧迫面接タイプ

B:志望動機や時事問題を突っ込んで聞くタイプ

C:和やか面接タイプ

息子はAとBを何回か回っていたようです。

数回みっちりと指導していただいたおかげで、2次試験面接のハプニングにも冷静に対応できたとのこと。

その話は後ほど。

 

2次試験のホテルの手配は時代に反して、旅行会社で手配しました。

ネット予約をできたつもりでいて実は手配ができていない。

という最悪の事態は避けなければなりません。

自分のネット対応力が信じられませんでした。

旅行会社のお姉さん

「とにかく候補地全て予約しておきましょう。キャンセンル料が発生する前にキャンセルすればいいので。早く予約しないと、受験会場から遠くなるし高くなってきます。」

試験日が確定してすぐに前期と後期、後にキャンセルした私立受験分の3つを抑えました。

その後に前期も後期も志望校が変わってキャンセルと新たな予約、私立分はキャンセルと何度もその旅行会社を訪れて同じお姉さんに相談しました。

お姉さんはいつも、近くて安くて便利な所を探し出してくれました。

私1人で土地勘のない所の受験用ホテルを探し出すのは、やっぱり難しい。

多少は高くつくかもしれませんが、これで良かったと思っています。

慣れない土地での2泊3日。

2次試験には付添いたかったのですが、どうしても休めない仕事がある日と重なってしまったので息子1人となりました。

1人事務なので仕方ない…。

 

さて1日目の筆記試験。以下息子の感想。

数学 これぐらいだったら何とかなるかな?あ、最後わからんかった…。

物理 ああ、アカン…。これは落ちた…。

化学 スイスイ解けた。頼む、物理の分をカバーしてくれ〜!

英語 長文の内容が好きな分野だったのでご機嫌。楽しかった。

だそうです。

 

2日目には面接が行われました。

医学部受験においての面接は

面接の評価が著しく低い場合、筆記で高得点を取っても不合格となることがある

というもの。

息子大学は個人面接(受験者1人に面接官数人)で、ネットや塾の情報では

・終始和やかな雰囲気

・10分で終わる

・心配することは何もない

と言われていたようでした。

ところが息子、多浪生や再受験生が回されることがあるといわれる2次面接に、現役生として回されることになってしまいました。

 

原因は、志望動機に書いた医師を目指すきっかけとなった『小学生の時にカウンセリングを受けたことがある』についてだろうと考え、どう対応すべきか待機時間中に冷静に熟慮していたそうです。

※その辺りの話はこちら

 

shanru.hatenablog.com

 

いかにも上層部といった感じの面接官が5人いる、重役室のような部屋に通され2次面接が開始。

やっぱり『カウンセリングを受けた経験がある』について、かなり突っ込んで聞かれたそうです。

・現在はカウンセリングは継続しているのか?

・メンタル弱くてこの先やっていけると思う?

・医師免許取得には欠格条項(精神の機能の障害)があるが、当てはまらないか?

などなど、私なら即ブチ切れるような質問の連発。

そんなもん、高校の調査書見れば一目瞭然なハズ!

3年間無遅刻無欠席・部活動の成績から懸念事項に当てはまるかどうか、医師ならわかるでしょ!

息子から2次面接に回されたと連絡があった時、ヤキモキしながらそのような事を考えていました。

 

息子は冷静に対処したそうです。

・確かに小学生の時にカウンセリングを受けた経験はあるが、その後は一度もないこと。

・カウンセリングを受けた経験から、自分も困っている人に寄り添うことのできる医師になりたいと思ったこと。

・カウンセリングを受けた事実は自分にとって恥ずべくことではなく、あの経験があったからこそ今ここに立ち、自分の思いをこうして言葉にし、伝えることができているのだということ。

息子「ちょっと、涙目になってたかも。」

  「マスクで顔が隠れてるし、目力でしか訴えることができなかったから。」

帰宅したときは少し元気がありませんでしたが、やれることはやり、言いたい事は全て言ってきたと清々しているようでもありました。

 

こうして前期の2次試験が終わりました。

ひと息つく間もなく、翌日からまた高校と塾の自習室に通う日々。

前期がダメだった時のために後期試験に向けての過去問をしていたと思っていました。

実際はほとんど何も手に付かず、毎日学校を利用していましたが同じような状態の友達と話したり、後期試験で面接がある友達のために面接官役になっていたそうです。

息子「現役生で2次面接行ったし!偉いさんとも面接したし!」

ちょっとしたネタにし、友達に「○○は大丈夫!きちんと評価してくれるよ!」と慰めてもらっていたようです。

 

試験には想定外のハプニングが起こることもあります。

適切に対処するためには冷静になって考え、分析する力が必要なのだと改めて思いました。

受験生の皆様が、本来の自分の力を出し切れるようにと願います。