shanの雑日記

子育ての振り返りから日々の雑感など

合格発表当日

国公立大学前期日程の合格発表ラッシュの今週。

昨年の息子大学の発表もありました。

その日の事を振り返ります。

 

前日。

私 「ハハは仕事行くけど。明日はどうするの?家にいるの?」

息子「家にはいない。どこか行く。」

私 「どこにいても良いけど、連絡だけは取れるようにね。」

当日、息子は緊張の面持ちでいつもの時間に家を出て、私もいつものように出社。

仕事に行っても、仕事に集中なんてできません。

それなら休みにすれば良かったものの、その日にしないとならない仕事もあったし、もし合格となれば銀行の手続き等で翌日か翌々日の昼から休みを取る段取りもしないといけなかったので…。

 

時計の針が気になる気になる。

電卓を叩いては壁の時計をチラリ。

「はあ…。」とため息。

そんなふうに過ごしていました。

 

いよいよ合格発表の時間。

もちろん就業中です。

その時間、私以外は誰も事務所にはいませんでした。

とにかく心臓の鼓動がヤバい!

緊張しすぎて気分が悪くなってきました。

震える手でスマホを操作。

大学のHPを開きました。

『令和4年度医学部一般選抜前期日程合格者』に進みました。

合格者の受験番号が掲載された画面が出ました。

受験番号1桁の息子。

探す間もなく、息子の受験番号が目に飛び込んできました。

「あ、あった…。えっ?あった!!」

驚いて椅子から立ち上がりました。

ホントに?

マジで?

違う大学のHP見てない?

いや、大学はあってる!

あ、学部間違えた?

いや、医学部であってる!

うわ〜!

1人パニクっていました。

アワアワしているところに社長が帰ってきました。

息子の合格を報告し、各所連絡のために席を外させてもらいました。

まずは息子。

電話を鳴らしましたが、出ませんでした。

普段、息子は全ての着信音を消しています。

もう!今日ぐらいONにして!

と思いながら、LINEのメッセージを打ちました。

「おめでとう!合格やね!」

既読にならず…。

 

次に連絡したのは、旅行会社のお姉さん。

この日に後期試験のホテルをキャンセルしないと、キャンセル料が発生することになっていました。

電話をすると、ずっと対応して下さっていたお姉さんが出ました。

前期合格となったので後期試験の分のキャンセルを伝えました。

「こんなに嬉しいキャンセルはないです!」

と言って下さいました。

そして両親。

2人とも声を詰まらせて喜んでいました。

仕事中の妹にはLINE。

同じく仕事中のパートナーにはメールでお知らせしました。

パートナーも気にしてくれていたみたいで、速攻で

「おめでとう!やったね!」

と返信がありました。

その後、なぜかパートナーの職場の方々も息子の合格を喜んでくれたそうです。笑

 

そうこうしていると、息子から電話。

私 「おめでとう!今どこ?」

息子「今は図書館にいる。」

  「ねえ、ホントに受験番号って△番だったっけ?」

私 「はあ?△番だったでしょ?」

息子「ホントに△番だったか自信なくなってきた…。帰ってから確認してくれない?」

  「でないと、学校とか塾とか報告に行けない。もし勘違いだったら恥ずかしいで済まないし…。」

息子にそう言われると、本当に△番だったのか自信がなくなってきました。

まさか、番号違ってた?

あちこち連絡してしまった…。

 

終業時間になり、あわてて会社を飛び出して帰宅。

2階の息子の部屋へ駆け上がり、勉強机の棚から2次試験に持参した封筒を引っ張り出し、中に入っている受験票を確認しました。

受験番号 000△

あってた!!

写真を撮って息子に送信。

息子「ありがとう!合格確定!これから学校と塾に報告してくる!」

息子は安心したのか、やっと弾んだ声になっていました。

やっぱり、合格したんだ!!

 

夕方、息子は学校を訪れて職員室に入ると担任の先生は一足違いで帰宅されていたそうです。すると隣の席の先生が、

「今日はA先生、ずっとお前の心配してたぞ。」

「ため息ばっかりついて、『ああ〇〇はダメだったのかなあ~』って。うるさいうるさい。笑」

その先生が担任のA先生に連絡を取って下さり、合格を報告。

次に向かったのは、6年間お世話になった部活の顧問のところ。

普段はイカツイ顔がニコニコとした笑顔になって喜んで下さったそうです。

顧問の先生も、息子が来ないのでダメだったのかと思っていたとか。

息子が遅くなった理由を告げると

「アホか!まあお前らしいけどな。」

と突っ込まれたそうです。笑

 

その後塾へ行き、先生やチューターさんにも報告。

塾では、例年にない医学部合格者の人数に大騒ぎだったとか。

息子を最寄り駅に迎えに行くと、朝とは別人の顔つきになっていました。

例えるなら、ハリネズミの針がなくなったみたい。笑

毒が抜けるというか、本来の穏やかな息子が駅から出てきました。

車に乗り込むなり、

息子「1人では絶対に無理だった。ハハ、支えてくれてありがとう!」

達成感でいっぱいの息子の笑顔を見てやっと合格を実感し、初めて涙が溢れました。

 

 

皆様に笑顔の花が咲きますように。