shanの雑日記

子育ての振り返りから日々の雑感など

合格発表後、息子にお金の話をする

合格発表後、翌日には入学手続きの書類一式が届きました。

改めて『合格通知』を確認。

本当に合格していました。

山のような提出書類の数々。

まず最も重要な手続きは『入学金の振込』。

合格していても、これを忘れると合格は取り消しとなります。

 

共通テスト前の塾の説明会で、恐ろしい話を聞きました。

数年前、合格発表と同時に卒業旅行に出発した生徒。入学手続きの書類が届いたにもかかわらず本人は不在で親も本人が帰ってきたら渡せば良いものだと思い放置。結果、入学金の振込期限が過ぎてしまって、入学できず…。

怖っ!!

その話に背筋が寒くなりました。

まずは銀行に行って振込を済ませなければなりません。

以前に少し話はしていましたが、ここで改めて息子にお金の話をする必要がありました。

 

息子が高校1年生時の三者面談の後、本当に医学部を目指しても良いのかと聞いてきました。

費用のことを心配している様子。その時は、

『日本国内ならどこでも可。ただし国公立に限る。』

とだけ話しました。

3年生になり、息子はまた進学費用を心配しました。

息子「一般で大丈夫?地域枠にした方がいい?」

医学部の地域枠には様々なパターンがありますが、多くは卒業後9年間の縛りがある代わりに月々に奨学金をいただけるといったもの。

その時点では学びたいと思う分野があった息子としては、卒業後に縛りがある地域枠は避けたいところでした。

私「君の学費は別に取ってあるから一般で大丈夫。」

息子に費用の心配はないとだけ話しました。

 

息子の進学費用は元夫から毎月振り込まれる『養育費』を充てる計画でした。

離婚して約17年。

元夫は毎月欠かさず、調停で決まった金額を振り込んでくれます。

その養育費を、息子が将来大学に進学したいと言い出した時には進学費用にと思い、管理してきました。

シングルマザーで低所得。

『ウチにはお金がないから大学進学は諦めて』

それだけは絶対に避けなければならないと考えていました。

その当時はまさか、6年間かかる医学部の進学は想定外でしたが…。

国公立なのでまだ可能ですが、私立の医学部はさすがに無理。

進学費用を確保できたのは、両親と同居していたおかげだと思います。

両親には感謝しています。

 

息子に話しました。

・今後、君に関わる費用にはこの養育費を優先的に使用すること

・進学費用を確保できたのは、祖父母と同居のおかげだということ

・ここまでキチンと振り込んでくれた君の父親に感謝すること

通帳を見た息子は驚いていました。

息子「〇〇のために、しっかり貯めておいてくれてありがとう。」

  「決して無駄をせず、ありがたく使わせてもらうから。」

息子と話し合い、想定外の事が発生した時の事を考えて無利子の奨学金を借りることにしました。

使わなければ返済に回すそうです。

 

入学金の振込用紙を手にして、息子と一緒に銀行に行きました。

自覚を持ってもらうため、息子に大学の入学金の振り込みをさせました。

『今までみんなが支えてくれたおかげで大学に進学できる』

そう実感したようです。

元夫にも、合格の報告と感謝の思いをメールで伝えたそうです。

 

息子が1人暮らしをするようになってからは、息子の普段使いの通帳を預かって生活費を入金しています。

記帳をすると、息子が無駄遣いせずにつつましく生活しているのがわかります。

昼食も最初は学食で食べていたそうですが、途中からお弁当を作って持参しています。

1日500円がもったいない!

とのこと。

春休みを利用した短期バイトのスーツ量販店にも毎回お弁当を作っていくそうで、周りの方々から

「ホントえらいねえ。しかも美味しそう!」

と言われているそうです。

息子「野菜はね、Aスーパーが安い。時間がある時におかずを作り置きしてやりくりしてるよ。」

完全に主婦の会話。笑

 

毎月、息子のためにと欠かさず養育費を振り込んでくれた元夫。

進学費用を確保できるだけの生活を支えてくれた両親。

私はシングルマザーでも希望するならば進学させてやりたいと願い、踏ん張ってきました。

 

息子には、それら全ての思いがしっかりと伝わっているようです。