shanの雑日記

子育ての振り返りから日々の雑感など

熟年カップルの現在地

題名の通り、私とパートナーはいわゆる『熟年カップル』です。

私は50歳。パートナーは46歳。

立派な(?)熟年カップル。

私はこのブログでは『パートナー』と位置づけています。

『彼氏』と言うには、何かが違うような気がするので…。

その違いは何か?

そう言われると何故だかわかりませんが…。

『パートナー』と言う方がしっくりくる、というだけかな。

そんなパートナーと一緒に過ごすこと13年になりました。

2人であちこち訪れるとほぼ100%、夫婦に間違われます。

最初の頃は2人とも否定していました。

三者が私の事を『奥さん』と呼ぶと

私「いやいや、奥さんではないので。」

三者がパートナーの事を『旦那さん』と呼ぶと

パ「いやいや、旦那ではないので。」

すると相手はキョトンとしていました。

パートナーとはお互いに

「間違われてごめんね。」

そんな風に言い合っていました。

 

付き合いが10年もすると、いちいち否定するのが面倒になってきました。

昨年、パートナーは新車を購入しました。

購入する前に私も一緒にディーラーを訪れ、隣でフンフンと話しを聞いているフリをしていました。

私が購入するわけではないし。

単なる付き添いなので、ただ隣に座っていただけ。

次にパートナーは購入に向けて、1人でディーラーを訪れました。

その頃、私は息子の大学受験に向けてしばらくは会わないと伝えていました。

パートナーは1人でオプション等の話をしていたところ、

担当者「奥様に相談せずに大丈夫ですか?よく後で叱られたから変更すると言われる方もいらっしゃるので…。」

この時点で、担当者が私の事を奥さんだと勘違いしている事を悟ったそうです。

否定するのも何だかややこしいので、

パ「ウチは話し合いをしてきたから大丈夫。笑」

と言ってきたそう。

 

半導体不足とコロナの影響で、納車がいつになるかわからないと言われていたようですが、キャンセルが出たとかで数ヶ月で納車が決まりました。

その頃には息子の大学受験も終えていたので、また一緒に付いて行きました。

担「奥様。お久しぶりです。」

私「ああ、はい。お久しぶりです。」

否定するのも面倒なので、そのままやり過ごすことにしました。

様々な説明の後、写真撮影となりました。

レプリカの鍵を持って新車の隣に立ち、ニッコリ笑って写真を撮るというもの。

大昔、実家で父親が車を購入した時にそんな事をした記憶があります。

未だにそんな事が行われていることに驚きました。

パ「もう、そんなのいいですよ~。」

私「記念なんだから、撮ってもらったら?」

担「せっかくなので、どうぞ。」 

外に置かれている新車の前に行きました。

レプリカの鍵を手にし、パートナーが車の横に立つのを見ていました。

担「奥様もご一緒にどうぞ。」

ええ、マジで?

今更ここで『奥さんじゃないから結構です。』なんて言えないしなあ…。

私の戸惑いに気が付いたパートナーは、ニヤニヤと笑っていました。

仕方がないのでしぶしぶ隣に立ち、写真を撮りました。

 

写真ができるまで待っている間、

担「抽選で○○が当たるキャンペーンがあるので応募用紙に記入して下さい。」

それぞれに応募用紙に記入しました。

もちろん、名字も住所の別。

写真を手にして戻ってきた担当者。

2人が書いた応募用紙を見て、目を見開いて驚いていました。

担「すいません!てっきりご夫婦だと勘違いしていました!」

いやいや、あなたは悪くない。

ちょっと面白いなあと思ってやり過ごしていた私達が悪いのだから。

もうね、いちいち否定するのが面倒で…。

慌ててそんなことを言いました。

 

この前の引っ越しの時、ガスの開栓時にたまたまパートナーがいました。

業者「旦那さん、ちょっとすいません。」

と言われた時も

パ「あ、はいはい。」

とか言ってたし。笑

まあこれは仕方がない。

いい歳した2人連れ。

10人いれば10人が夫婦だと思うでしょう。

 

これから先はどうなるか、具体的に話し合ったことはありません。

今まで2人ともお互いに子供が最優先で、一人前にすることで精一杯。

『とりあえず今が楽しければそれで良し。』

そうお互いに考えていたのだと思います。

私はこれからも『お互いに楽しければそれで良し。』が1番かな。

端から見ればややこしい関係かもしれませんが…。

今後も第三者から「奥さん」と呼ばれても、

「はいはい。」

多分否定もせず、そう答えるだろうし。

奥さんでないことがバレて、相手が恐縮してしまったら申し訳なく思うけれど…。

 

本音を言うと、本物の『奥さん』はこの歳になってちょっと荷が重いのです。

シングルになってからの人生の方がずいぶんと長くなったし。

今はこの『ニセ奥さん』ぐらいがしんどくなくて丁度いい。

 

昨日もまた2人で訪れた所で「奥さん」と呼ばれました。

私「あ、はいはい。」

サラッと普通に返事をしていました。