shanの雑日記

子育ての振り返りから日々の雑感など

息子の優しさと自分の不義理

昨日、TVを観ていると子供達が、

「お母さん、いつもありがとう。」

と言ってカーネーションの花を渡していました。

母の日の様子でした。

 

ウチは昔からあまりイベント事を大事にする家庭ではありませんでした。

誕生日のお祝いも、息子のみ。

私や父母の誕生日なんて、プレゼントも無ければご馳走もなし。

変わらぬ日常の1日。

クリスマスも息子が小さい頃はツリーの飾り付けをしていましたが、小学校高学年にもなると、ツリーすら出すことはありませんでした。

息子も息子で、競技力向上のためにこの辺りから摂取する食事に関して厳しくなったので、ご馳走を喜ぶどころかカロリーや脂質を気にしていました。笑

1年の内の2大イベントですらこの始末。

まして母の日や父の日なんて、その存在すら忘れてしまいがち。

 

母の日や父の日。

私が子供の頃は、幼稚園や小学校でよくある父母の絵や『いつもありがとう。』といったお手紙を渡したり、お小遣いで一本のカーネーションを買ったりして渡していた記憶があります。

父はずっと単身赴任だったので、手紙を送っていただけだったかな?

何か物を贈った記憶がありません…。

中学・高校時代は何かプレゼントをしたという記憶は全くなし。

多分、母の日や父の日がいつなのかというのもわかっていなかったのだと思います。

大学生以降、1人暮らしをするようになると母の日・父の日に気付いた時は何か物を送っていましたが、やっぱり忘れていた事の方が多かったように思います。

誕生日プレゼントも送ったり忘れたり…。

同居するようになってからもそんな感じで…。

特にここ数年、お互いの関係性が崩壊しつつあったので何もありませんでした。

 

そんな私は不義理な娘なんだと思います。

元夫に言われた言葉を借りるとしたら『人間味がない』とか『人間の血が流れていない』ということになるのかもしれません。

結婚していた頃は、元夫に厳しく言われていたので義父母にだけはきちんと贈り物をしていました。

 

 

そんな母親に育てられた息子。

小さい頃は保育園や小学校で書いてきたお手紙や工作をプレゼントしてくれました。

親になって初めて、自分の子供から貰う手紙の嬉しさがわかりました。

覚えたての、あっち向いたりこっち向いたりしているひらがなで書かれたお手紙。

今も大切に残しています。

息子は小さい頃から絵を書くのが苦手で工作が得意。

色々な物を作ってくれました。

工夫を凝らした工作に感心し、その毎年の成長を嬉しく思いました。

 

そんな息子も中学・高校生の頃は母の日なんて完全にスルー。

プチ反抗期もあったし、部活で忙しすぎたし。

それはそれで全然かまいません。

息子が充実した日々を送っていることが何より嬉しい。

 

大学生になり、昨年の母の日はLINEでスタンプと『いつもありがとう』とありました。

初めての慣れない環境で、バタバタと日々を過ごす中でも忘れずにLINEを送ってくれる気持ちだけで充分。

 

さて今年の母の日の少し前。

息子から、母の日のプレゼントに何か欲しい物はないかと尋ねられました。

聞くところによると、息子の周りの先輩や友達は、母の日には毎年必ずプレゼントを贈っていると聞いて、今まで自分がきちんとできていなかった事を反省したとの事。

でも息子の周り。

生活費は息子の倍以上あります。

息子は日々、節約生活。

お買い得スーパーを自転車で回り、最近は家計簿を付け始めたそうです。

息子に言いました。

私「欲しい物なんてないよ。君が毎日充実していて、夢に向かってひたすら努力をしている姿を垣間見ることができるのが、何よりのプレゼント。」

すると息子は、ちょっとすまなさそうに、

息子「じゃあ、物のプレゼントは出世払いということで。」

いやいや、まあその時はその時。

そう思いましたが、あまり拒否するのも息子の気持ちを無視することになるかもしれないので、

私「楽しみにしておくわ。笑」

と返事しました。

 

1人で生活し、勉強に追われ、バイトに部活に走り回る毎日。

そんな中で、こうして気にかけてくれる優しい気持ちがこれ以上ない最高のプレゼントです。

息子の優しさに触れると、自分の不義理さがいたたまれない気持ちになりました。

そんな昨日の母の日でした。