shanの雑日記

子育ての振り返りから日々の雑感など

母になって20年。息子二十歳の誕生日

先日、息子が二十歳の誕生日を迎えました。

誕生日の前にテストが一段落したので、誕生日当日に帰省することができました。

息子「当日先輩が飲みに行こうって誘ってくれたけど、断っちゃった。」

  「『初めてのお酒は母親と飲もうって決めてたので。』って言ってきた。」

私 「『マザコン』とか言われない?」

息子「言いたい人には言わせておけばいいよ。初めてのお酒はハハと飲むって決めてたから。笑」

親としては嬉しい台詞です。

嬉々として準備をしてきました。

 

晩ご飯は何にしようかな?

部メシ等の外食以外は、週末に作り置きしている数種類の鶏胸肉の料理をチンしているそう。

なので、鶏胸肉はやめておこう。

部メシで回転寿司に行く事もあるそうなので、お刺身もナシかな。

先輩に焼肉をご馳走になることもあるので、ありがたいことに牛肉もナシ。笑

スーパーで鰆があったので、味噌漬けを作ることにしました。

他には前にTVで観た、大阪の高槻名物の『うどん餃子』を作ることにしました。

あの藤井聡太さんも、対局の昼食で食べたとか。

餃子の餡に細かく切り刻んだうどんを入れ、平たくして焼くそうです。

息子は私が作る餃子が美味しいと言ってくれます。

※その辺りの話

 

shanru.hatenablog.com

 

今まではホットプレートを使用していて、フライパンで焼いたことがありません。

1人暮らしのウチにはホットプレートはありません。

初めてフライパンで焼いて失敗してしまったら、元も子もないし…。

いつも餃子を作る要領で餡を作り、最後に細かく切り刻んだうどんを入れて焼いてみることにしました。

あとはサラダと野菜スープ。

野菜好きな息子は1人でもしっかりと野菜を食べているようですが…。

 

ウチに来た息子が家の扉を開けた途端、

息子「あ、餃子の匂い!」

餃子独特の匂いですぐにわかったみたい。

うどん餃子はモチモチとした食感で、味は普通の餃子とほぼ変わらず。

ぽん酢で美味しくいただきました。

 

息子と2人でお誕生日会が始まりました。

グラス2つを用意して、ビールで乾杯!

息子はいきなりコクコクと3口ほど飲みました。

血統的には絶対に『飲めるタイプ』なはず。

私 「初めて飲むビールのお味は?」

息子「ちょっと苦いかな、ってぐらい。美味しいかどうかは微妙。笑」

私 「初めて飲むビールを美味しいと感じたら、それはそれでヤバいよ。笑」

私 「これからお酒を勧められる機会もあるだろうけど、ちょっとずつね。」

息子「はーい。気をつけるわ。」

 

息子とお酒を飲める日が来るなんて…。

20年前の今頃は、無事に生まれてきてくれた安堵と供に

私みたいな人間が人の親としてやっていけるのだろうか?

そんな不安に襲われていました。

ホント、親として何かを息子に与えられたものがあったのかな?

どちらかと言うと、息子に親として育てられたように思います。

息子にそう言いました。

息子「そんな事はないよ。ハハとしてのしっかりとした軸があったから○○がこうして今、希望した道に進むことができたんだと思う。」

そう言った息子は、偶然にも医学部学生だけとなった部メシの時に話題になった事を話してくれました。

 

先輩を含めた10人ほどの医学部生達。

親からどれくらい『勉強しろ!』と言われてきたか、という話になったらしい。

○ある先輩

小さい頃からずーっと言われて来た。

何かにつけ「勉強は?」「今、そんなことしている場合じゃないでしょ?」の嵐。

中高と模試の成績も分析されたし。

成績が落ちればスマホは速攻で没収。

 

○別の先輩

はっきりと「勉強しろ!」とは言われていないけど、無条件で勉強しなければならない環境に次々と放り込まれた。

希望どうのこうのじゃなくて、中学受験+塾ありき。

塾や予備校も親が決めて手続きが済んでから、「はい。ここに行くのよ。」って。

 

その話を聞いていた他の人も『うんうん。ウチもそんな感じ。』っぽい。

その中で息子がポカーンとしていたので、○○(息子)はどうだったのかと聞かれたらしい。

○息子が言った事

ウチの母親からは「勉強しろ!」と言われたことがない。高校1年生の時「どうして『勉強しろ!』と言わないのか?」と聞いたことがある。すると母親は

「は?君が将来なりたいもののために、なぜハハが『勉強しろ!』って言わないとダメなの?君の夢はハハに言われないと追いかけられないものなの?そんな中途半端な覚悟しかないのなら医師になりたい、とか言うべきではない!」

と言われた。

母親にそう言われて『それもそうだな。』と腑に落ちた。

ウチはそんな感じだった。

 

そんな事言ったっけ?

まったく覚えてないわ…。

飲んでたのかな?

息子に言った覚えはないけれど、これは常々考えていた事。

親に言われないと勉強できないのなら、やめてしまっても可。

息子が決めたことならば、それは息子の人生なんだし。

親の脛をかじることなく自分で自立さえしてくれれば、それで充分。

『医学部に行ってほしい。医師になってほしい。』なんて思ったことなかったし。

 

息子がそう言った後、周りの先輩達が

「○○のお母ちゃん、格好いい!」

と言ったそう。笑

息子「けど、それを素直に受け入れた○○も凄くない?」

私 「格好いいお母ちゃんと素直な息子でヨカッタヨカッタ。」

息子「ま、釣り合いの取れた親子ってことにしとこ。笑」

息子とビールを飲み、嬉しくてちょっとテンションも高め。笑

上機嫌でそんな事を言い合って笑っていました。

 

母となって20年。

シングルマザーとして息子の大学進学までは、ひたすらに突っ走ってきました。

それもようやく一段落。

息子も大人の仲間入りをしました。

これからも一定の距離感で、ゆるーく見守っていきたいと思います。