shanの雑日記

子育ての振り返りから日々の雑感など

個人の判断

3月13日からマスクは『個人の判断』になりました。

その前の週の職場での事。

社長に聞きました。

私「来週からマスクは個人の判断となるようですが、ウチはどうなりますか?」

事務所に出入りする私を含めて3人は常にマスクを着用していました。

社長ともう1人の事務員さんは、1日中出たり入ったり。

私は1人で事務所にいる時も、ずーっとマスクを着用していました。

1人でいるのに、なぜマスクをしているのだろう?

と疑問には思っていましたが、外しているところに帰ってこられるのも気まずいので付けていました。

 

社長「個人の判断でいいよ。僕は花粉症がひどいからしばらくは付けているけど。」

(とは言いえ、以前からずっと事務所ではアゴマスクだったけどね…。)

もう1人の事務員さんは何も言いませんでした。

もともと口数が少なく、あまり積極的にお話をされる方ではありません。

けれど、ものすごく神経質な方なので多分付けているだろうなと…。

私「そしたら私は外させていただきます。」

そう宣言しました。



13日になりました。

マスクをもって出社しましたが、仕事中は外していました。

不意の咳やクシャミに備えてハンドタオルを持参して机の上に置いておきました。

マスクなしは、事務所の空気ですら新鮮に感じました。笑

仕事中は眼鏡をかけているのでどうしても曇ってくるし耳は痛くなるし、摩擦で肌や唇が荒れて大変でした。

 

世間の同年代の女性アンケートでは

・手抜きメイクに慣れてしまい、またメイクするのが面倒

・顔のたるみ、ほうれい線が気になる

といった意見もあるようです。

私は元々バッチリメイクとは程遠いし、顔がたるんでいようがほうれい線がくっきりだろうが、マスクの不快感に比べてそこは余り気にならない。

50歳にもなれば、たるみやほうれい線は当たり前!

全くない方が気持ち悪い…。

 

ホント、この解放感は久しぶり。

これが当たり前のはずなのに、当たり前でなくなったことに恐ろしさを感じました。

私の会社は来客もほとんどなく、事務所でもお互いに話しすることがほぼないので『マスク外します宣言』ができました。

これが来客が多かったり、お互いにコミュニケーションを取りながら業務を進めるという仕事だったら、多分宣言はしていなかったと思います。

その辺りも全て『個人の判断』。

 

あれから10日ほどが経ちました。

仕事で銀行に行くことがありました。

事務所を出て、階段を降りながらマスクを付けました。

多分、銀行はまだみんな付けているだろうなと思って。

これも私の『個人の判断』。

中に入るとマスク着用率は100%。

行員さんもお客さんも全員着用していました。

番号札を取り座席の所に行くと、席と席の間には

当行行員は引き続きマスク着用で接客します。お客様におかれましても感染拡大防止のご協力をお願い致します。

と書かれた紙が置いてありました。

これって断言は避けているけれど、『お客さんも引き続きマスクを着用してね』

って事だと解釈しました。

 

夕方、仕事が終わる前に向かいのコンビニにあるポストに郵便物を出しに行きました。

店員さんとやりとりはしませんが、一応マスクを持って行きました。

コンビニの入口には『マスク着用のご協力』のポスターが。

入口でマスクを付け、中にあるポストに投函し、出てからマスクを外しました。

『ご協力』とあったので『ご協力』させていただきました。

 

会社帰りにスーパーに寄りました。

こちらでは、中高生〜20代と思われる男性とご高齢の男性はちらほらノーマスクも見られました。

女性は年代問わず、ほぼマスク着用。

若い女性にとっては『マスク=顔パンツ』という意見もあるそうな…。

そうなると、いつ取るの?

と思わなくはないけれど、これもまた『個人の判断』。

私もスーパーの駐車場に着いてから車内でマスクを付け、買い物を済ませて車内で外しました。

入口付近に『お願い』も『ご協力』も見当たりませんでしたが、まだあの中をノーマスクでウロウロできる強靭な根性は持ち合わせていません。笑

こちらは周りの状況を見て合わせていくかな。

はい。立派な日本人です。笑

 

いつ着用してどこで外すか。

それもこれもみんな引っくるめての『個人の判断』なのだと私は解釈しています。

4月からは学校ではマスクの着用を求めないと聞きました。

児童・学生に関しては、各ご家庭の事情もあり考え方も様々あるかと思います。

けれど、できることならみんなの笑顔が見られる学生生活を送って欲しいな。

息子のマスクだらけの薄い薄い卒業アルバムを見た保護者としては、そう思います。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ご近所さんの音

私が引っ越してきた所は、昔からよく知っている場所になります。

息子が小学生の時から続けている競技の会場近く。

息子が中学生の頃、練習と大会がある時は週4日は来ていました。

私「もう、ここにテントを張って泊まったら?」

冗談抜きで、そんな事を言ったこともあります。

 

私が借りた部屋は、『ハイツ』になるのかな?

1棟につき4部屋という構成。

私以外はみんなご家族で住んでいらっしゃるようです。

お隣には、中学生の男の子がいます。

夕方や休日になるとお友達が数人集まって、賑やかな声が聞こえてきます。

「うわっ、やめろや!」

「ギャハハハハ!」

とても楽しそう。

ゲームでもやっているのかな?

中学生の男の子ってこんな感じなのでしょうか?

 

息子は地元中学には進学しなかったし、放課後も土日もずーっと部活命だったので、家に友達を連れてくることはありませんでした。

友達と遊びに行った回数は、中高通してもたぶん片手で収まります。

なので、賑やかな声が聞こえてきても

きっとこれが普通の中学生男子なんだな。

○○も地元中学に進学していたら、こんな感じだったのかなあ。

と思い、特にうるさいとは感じません。

お友達が来た時以外はとても静かです。

TVやゲームの音も聞こえてきません。

息子が中学生の時はまだ、

「こら!○○~!」

と叱ったり、

「いい加減に起きな~!!」

と朝から怒鳴っていたものです。

けれど、そう言った声も聞こえません。

今のところは休日に掃除機の音が聞こえるだけ。

上の部屋はご夫婦で住んでいらっしゃるようです。

子供さんの気配は感じられません。

上の方も、本当に静か。

作りは私の部屋と同じなので、私が普段居間として過ごす部屋の上が居間のハズ。

けれど、TVの音ももちろん聞こえてこないし足音も聞こえません。

たまに扉を閉める『パタン』という音が微かに聞こえたり、何か堅い物を落とされたような『ゴトン』という音が聞こえるだけ。

夜の10時過ぎぐらいに洗濯機を回しているのか、洗面所に行くと洗濯機の音がこれも微かに聞こえます。

 

掃き出し窓を開け、高さ1mほどのフェンスがある専用庭の向かいは、一軒家の広いお庭のようです。

ブロック塀と物置小屋や植木があるので人の動きを感じることはありません。

目の前に、大好きな金木犀の木があるので今から秋が楽しみです。

 

夜中。

どうやらこの辺りに住み着いている野良猫の鳴き声と、遠くを走る救急車のサイレンがたまに聞こえます。

どこかのトイレの排水の音が聞こえる事がありますが、気にならないレベル。

それ以外の音がありません。

本当に静かです。

実家にいた頃、私の部屋の真下で寝ていた父親のイビキの方がよっぽどウルサイ。笑

 

賃貸契約をする前には『日中だけでなく夜も訪れて住環境を確認しましょう。』

と言われていますが、これはなかなか難しいかと思います。

遠くに引っ越す場合は無理だし。

夜に行ったところで部屋に入れなければ生活音なんてわからないし、夜の19時と23時ではまた違うかと…。

引っ越してくる前は、やっぱりその辺りの事が心配でした。

学生時代、最初の風呂なし部屋がイヤで自力で部屋を探して引っ越しました。

ところが隣の方が声楽か何かをされていたようで…。

朝から発声練習をされていました。

学校のある平日はまだ我慢できましたが、休日は勘弁してよと思っていました。

普段の話し声も良く通る声をされていたので、電話でお母さんとケンカしている様子も聞こえてきました。

そんなの実際に住んでみないとわかりません。

 

ここまで静かだと、私が入居したことでうるさく感じているご近所さんがいらっしゃるのではないかと気になってしまいます。

TVの音量は通常は『10』以下。

ドラマを観ている時は『13』ぐらい。

CMになると慌てて『8』に落とします。

扉の開け閉めはソロっと。

服は全部クローゼットに入れているので、朝晩ガラガラと開け閉めをしなければならないのですが、ものすごく気を遣います。

こういった音ってどこまで聞こえるのかな?

今はまだ、探り探りで様子を見ています。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

朝に出会う人たち

新居から通勤するようになって、しばらくが経過しました。

当初、通勤時間を約30分と想定していたのですが、実際は通勤ラッシュと逆方向になるので行きも帰りも20分もかかっていません。

朝の10分は大きい!

嬉しい誤算でした。

 

通勤ルートもさほど変わりません。

なので以前から毎朝のように遭遇していた気になる面々がいるのですが、相変わらずそちらの方々にも出会います。



気になるその①

○1年中、車の窓を全開にして大音量の音楽を流しながら通勤するおじさん

暑い夏の日も寒い冬の日も、強風でも小雨でも前後の窓を全開にして音楽を大音量で流しています。

その音楽のジャンルがまったくの不明。

Jポップでも洋楽でも演歌でもロックでもない。

今まで聞いたことがなく、何系統なのかわかりません。

何だか『ちょっと怖くて不快な感じ』な音楽なのです。

とにかく朝にはまったく相応しくない。

運転しているおじさんは、50歳~60歳ぐらいかな?

身なりは普通のサラリーマンといったところです。

なので余計に違和感というか何というか、理解不能

私は『布教活動』なんだと思うようにしています。

 

気になるその②

阪神タイガースおじさん

ここ2,3年、冬になると黄色いダウンジャケットを着て黄色いニット帽を被り、阪神タイガースのマスクをして黄色い自転車に乗ったおじさんを見かけます。

もう一目見るなり『阪神ファン』なんだなとわかります。

冬場には『真っ黄色』おじさんですが、冬以外の季節は普通の格好をしています。

黄色いジャンパーだとか黄色いTシャツや阪神タイガースの帽子など、黄色コーディネートも何もなくて本当に普通。

なので気付かない事の方が多くなります。

冬場限定の『阪神ファン』?

 

気になるその③

○カーラーの女子高生

ほぼ毎朝、すれ違う女子高生。

彼女は自転車で下り坂を、ロングヘアをなびかせて疾走しています。

そして前髪には『カーラー』がしっかりと巻かれています。

まあ普通は家を出る直前まで巻いていて外して登校するパターン。

けれど自転車で疾走していると、きっと学校に着くころにはせっかく巻いた前髪もグチャグチャになってしまうのでしょう。

『それなら直前まで巻いておこう!』

となったのかな?

確実に言えることは、きっと彼氏や好きな人とは通学路は別なハズ。

同じ通学路なら、絶対にカーラーは巻かないでしょう。

学校に着く直前にカーラーを外し、鏡でバッチリ決まった前髪を確認。

自転車置き場で彼氏か好きな人に会って

「おはよー。(笑顔)」

いいねえ、若いって。

ちょっと妄想しました。笑

 

毎朝同じ時間で10年も通勤すると、時の流れを感じます。

会社に到着し、応接室のカーテンを開けると道路を挟んだ向かいの家が見えます。

私が入社した10年前、初心者マークを貼った車で新入社員っぽい息子さんが出勤するのを見送るため、毎朝門扉の前までお見送りをしていたお母さん。

数年前ふと気がつくと、その役目がお母さんからお嫁さんにバトンタッチされていました。

玄関先には赤ちゃんを抱いたお母さん。

昨年にはさらに下のお子さんが生まれたようで、朝から家族総出でのお見送りです。

心配そうなお母さんに見送られ、初心者マークを貼ってソロソロと運転していたあの息子さん。

10年もすると、今や子供2人のお父さんになっていました。

朝の風景でしか存じ上げませんが、勝手に感慨深いものがあります。笑

 

来月の今頃には

ランドセルが歩いてる!

と思うくらいの大きなランドセルを背負い、慣れない足取りで通学する小学一年生も見かけるようになります。

毎年の事ですが、

息子もあんな頃があったよなあ。

ホント、かわいかったよなあ。

とつい、目で追ってしまいます。笑

そんな春がもう目の前。

 

初めての自転車通学に慣れない中高生も見かけるようになります。

より一層運転には気を付けたいと思います。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ホワイトデー

休日のこと。

バレンタインデーに職場のパートのおばさま方にお菓子をいただいたパートナーが、お返しのホワイトデーのお菓子を用意したいのでショッピングモールに行きたいと言いました。

 

職場では、いつもおばさま方がお菓子を配って下さるとか。

お菓子を配ってくれるのはバレンタインデーだけでなく、日常的だそう。

パートナーもお礼としてスーパーで買ったものを差し入れしているらしいのですが、ホワイトデーなので『ちょっとマシな』お菓子を持って行こうと思ったみたい。

ショッピングモールに入っているカルディに行ってみました。

 

カルディって、お菓子にしても調味料にしてもお茶にしても、本当にいろいろな種類があって見ているだけで楽しくなってきます。

パートナーはいろいろなお菓子を物色。

私はお茶のコーナーを物色。

毎晩ノンカフェインのお茶を飲んでいるのですが、いつも購入していた無印良品が値上がりしてしまいました。

1人暮らしを開始したばかり。

家計を締めるところは締めないと!

無印良品よりも少しお安いノンカフェインのお茶がたくさんあって、いくつか購入。

パートナーもホワイトデー用のお菓子を購入していました。

買った物を手にし、ブラブラと歩いているとパートナーが聞いてきました。

パ「shanはお返し何がいい?お菓子はいらないでしょ?」

私「うん。お菓子はいらないかな。」

そういえば、私もバレンタインデーには手作りお菓子を渡してたっけ。

※その辺りの話はこちら

 

shanru.hatenablog.com

 

ホワイトデー、私にもお返しをいただけるみたい。

けれど私は日常でお菓子を食べるという習慣がありません。

 

息子が小学校高学年になる頃までは、学校から帰ってきたらお菓子を食べていたので買い置きをし、私もちょいちょいとつまんでいました。

ところが高学年以降、競技力向上のために体質改善としてお菓子やジュース断ちをした息子。

なので、それからほとんどお菓子を買うことがなくなりました。

会社でお中元やお歳暮でいただき、分けたお菓子を持って帰るぐらい。

それも食べ切ることができずに、ほぼ賞味期限切れ…。

『口が寂しい』という感覚もないので、本当に食べません。

パ「あ、shanが喜びそうなもの、思いついた!今度持っていくわ!」

何やら思いついた様子でニコニコと笑っていました。

 

そして昨日のこと。

会社帰りのパートナーがやってきました。

ニコニコと笑い、手にしていたのがこちら。

キリンの一番搾り

ビールの中ではこれが1番のお気に入り。

けれど1人暮らしを始めてからは節約のために、第三のビールで我慢していました。

1缶あたり、約67円もお安くなります。

1年に換算すると約24,500円の節約!

お菓子は食べないかわりに、1日350ml1缶のビールはやめられません。笑

やめればもっと節約になるんだろうけど、これだけはやめられない!

 

ひと昔前、ホワイトデーのお返しは『2or3倍返し』なんて聞きましたが、値段やブランドなんて関係ないかな。

プレゼントって、送った相手が喜んでくれるものが1番だと思います。

私にはこのお返しが『ナイスチョイス』で『ベストチョイス』。

大歓迎なプレゼントでした。

 

パ「節約もいいけど、たまには好きなものを飲んでホッとしなよ。」

 「あ、飲み過ぎには注意ね!」

(パートナーは飲めません…。)

早速、まだまだスカスカの冷蔵庫に入れました。

夕食と共に美味しくビールをいただきました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

熟年カップルの現在地

題名の通り、私とパートナーはいわゆる『熟年カップル』です。

私は50歳。パートナーは46歳。

立派な(?)熟年カップル。

私はこのブログでは『パートナー』と位置づけています。

『彼氏』と言うには、何かが違うような気がするので…。

その違いは何か?

そう言われると何故だかわかりませんが…。

『パートナー』と言う方がしっくりくる、というだけかな。

そんなパートナーと一緒に過ごすこと13年になりました。

2人であちこち訪れるとほぼ100%、夫婦に間違われます。

最初の頃は2人とも否定していました。

三者が私の事を『奥さん』と呼ぶと

私「いやいや、奥さんではないので。」

三者がパートナーの事を『旦那さん』と呼ぶと

パ「いやいや、旦那ではないので。」

すると相手はキョトンとしていました。

パートナーとはお互いに

「間違われてごめんね。」

そんな風に言い合っていました。

 

付き合いが10年もすると、いちいち否定するのが面倒になってきました。

昨年、パートナーは新車を購入しました。

購入する前に私も一緒にディーラーを訪れ、隣でフンフンと話しを聞いているフリをしていました。

私が購入するわけではないし。

単なる付き添いなので、ただ隣に座っていただけ。

次にパートナーは購入に向けて、1人でディーラーを訪れました。

その頃、私は息子の大学受験に向けてしばらくは会わないと伝えていました。

パートナーは1人でオプション等の話をしていたところ、

担当者「奥様に相談せずに大丈夫ですか?よく後で叱られたから変更すると言われる方もいらっしゃるので…。」

この時点で、担当者が私の事を奥さんだと勘違いしている事を悟ったそうです。

否定するのも何だかややこしいので、

パ「ウチは話し合いをしてきたから大丈夫。笑」

と言ってきたそう。

 

半導体不足とコロナの影響で、納車がいつになるかわからないと言われていたようですが、キャンセルが出たとかで数ヶ月で納車が決まりました。

その頃には息子の大学受験も終えていたので、また一緒に付いて行きました。

担「奥様。お久しぶりです。」

私「ああ、はい。お久しぶりです。」

否定するのも面倒なので、そのままやり過ごすことにしました。

様々な説明の後、写真撮影となりました。

レプリカの鍵を持って新車の隣に立ち、ニッコリ笑って写真を撮るというもの。

大昔、実家で父親が車を購入した時にそんな事をした記憶があります。

未だにそんな事が行われていることに驚きました。

パ「もう、そんなのいいですよ~。」

私「記念なんだから、撮ってもらったら?」

担「せっかくなので、どうぞ。」 

外に置かれている新車の前に行きました。

レプリカの鍵を手にし、パートナーが車の横に立つのを見ていました。

担「奥様もご一緒にどうぞ。」

ええ、マジで?

今更ここで『奥さんじゃないから結構です。』なんて言えないしなあ…。

私の戸惑いに気が付いたパートナーは、ニヤニヤと笑っていました。

仕方がないのでしぶしぶ隣に立ち、写真を撮りました。

 

写真ができるまで待っている間、

担「抽選で○○が当たるキャンペーンがあるので応募用紙に記入して下さい。」

それぞれに応募用紙に記入しました。

もちろん、名字も住所の別。

写真を手にして戻ってきた担当者。

2人が書いた応募用紙を見て、目を見開いて驚いていました。

担「すいません!てっきりご夫婦だと勘違いしていました!」

いやいや、あなたは悪くない。

ちょっと面白いなあと思ってやり過ごしていた私達が悪いのだから。

もうね、いちいち否定するのが面倒で…。

慌ててそんなことを言いました。

 

この前の引っ越しの時、ガスの開栓時にたまたまパートナーがいました。

業者「旦那さん、ちょっとすいません。」

と言われた時も

パ「あ、はいはい。」

とか言ってたし。笑

まあこれは仕方がない。

いい歳した2人連れ。

10人いれば10人が夫婦だと思うでしょう。

 

これから先はどうなるか、具体的に話し合ったことはありません。

今まで2人ともお互いに子供が最優先で、一人前にすることで精一杯。

『とりあえず今が楽しければそれで良し。』

そうお互いに考えていたのだと思います。

私はこれからも『お互いに楽しければそれで良し。』が1番かな。

端から見ればややこしい関係かもしれませんが…。

今後も第三者から「奥さん」と呼ばれても、

「はいはい。」

多分否定もせず、そう答えるだろうし。

奥さんでないことがバレて、相手が恐縮してしまったら申し訳なく思うけれど…。

 

本音を言うと、本物の『奥さん』はこの歳になってちょっと荷が重いのです。

シングルになってからの人生の方がずいぶんと長くなったし。

今はこの『ニセ奥さん』ぐらいがしんどくなくて丁度いい。

 

昨日もまた2人で訪れた所で「奥さん」と呼ばれました。

私「あ、はいはい。」

サラッと普通に返事をしていました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

合格発表後、息子にお金の話をする

合格発表後、翌日には入学手続きの書類一式が届きました。

改めて『合格通知』を確認。

本当に合格していました。

山のような提出書類の数々。

まず最も重要な手続きは『入学金の振込』。

合格していても、これを忘れると合格は取り消しとなります。

 

共通テスト前の塾の説明会で、恐ろしい話を聞きました。

数年前、合格発表と同時に卒業旅行に出発した生徒。入学手続きの書類が届いたにもかかわらず本人は不在で親も本人が帰ってきたら渡せば良いものだと思い放置。結果、入学金の振込期限が過ぎてしまって、入学できず…。

怖っ!!

その話に背筋が寒くなりました。

まずは銀行に行って振込を済ませなければなりません。

以前に少し話はしていましたが、ここで改めて息子にお金の話をする必要がありました。

 

息子が高校1年生時の三者面談の後、本当に医学部を目指しても良いのかと聞いてきました。

費用のことを心配している様子。その時は、

『日本国内ならどこでも可。ただし国公立に限る。』

とだけ話しました。

3年生になり、息子はまた進学費用を心配しました。

息子「一般で大丈夫?地域枠にした方がいい?」

医学部の地域枠には様々なパターンがありますが、多くは卒業後9年間の縛りがある代わりに月々に奨学金をいただけるといったもの。

その時点では学びたいと思う分野があった息子としては、卒業後に縛りがある地域枠は避けたいところでした。

私「君の学費は別に取ってあるから一般で大丈夫。」

息子に費用の心配はないとだけ話しました。

 

息子の進学費用は元夫から毎月振り込まれる『養育費』を充てる計画でした。

離婚して約17年。

元夫は毎月欠かさず、調停で決まった金額を振り込んでくれます。

その養育費を、息子が将来大学に進学したいと言い出した時には進学費用にと思い、管理してきました。

シングルマザーで低所得。

『ウチにはお金がないから大学進学は諦めて』

それだけは絶対に避けなければならないと考えていました。

その当時はまさか、6年間かかる医学部の進学は想定外でしたが…。

国公立なのでまだ可能ですが、私立の医学部はさすがに無理。

進学費用を確保できたのは、両親と同居していたおかげだと思います。

両親には感謝しています。

 

息子に話しました。

・今後、君に関わる費用にはこの養育費を優先的に使用すること

・進学費用を確保できたのは、祖父母と同居のおかげだということ

・ここまでキチンと振り込んでくれた君の父親に感謝すること

通帳を見た息子は驚いていました。

息子「〇〇のために、しっかり貯めておいてくれてありがとう。」

  「決して無駄をせず、ありがたく使わせてもらうから。」

息子と話し合い、想定外の事が発生した時の事を考えて無利子の奨学金を借りることにしました。

使わなければ返済に回すそうです。

 

入学金の振込用紙を手にして、息子と一緒に銀行に行きました。

自覚を持ってもらうため、息子に大学の入学金の振り込みをさせました。

『今までみんなが支えてくれたおかげで大学に進学できる』

そう実感したようです。

元夫にも、合格の報告と感謝の思いをメールで伝えたそうです。

 

息子が1人暮らしをするようになってからは、息子の普段使いの通帳を預かって生活費を入金しています。

記帳をすると、息子が無駄遣いせずにつつましく生活しているのがわかります。

昼食も最初は学食で食べていたそうですが、途中からお弁当を作って持参しています。

1日500円がもったいない!

とのこと。

春休みを利用した短期バイトのスーツ量販店にも毎回お弁当を作っていくそうで、周りの方々から

「ホントえらいねえ。しかも美味しそう!」

と言われているそうです。

息子「野菜はね、Aスーパーが安い。時間がある時におかずを作り置きしてやりくりしてるよ。」

完全に主婦の会話。笑

 

毎月、息子のためにと欠かさず養育費を振り込んでくれた元夫。

進学費用を確保できるだけの生活を支えてくれた両親。

私はシングルマザーでも希望するならば進学させてやりたいと願い、踏ん張ってきました。

 

息子には、それら全ての思いがしっかりと伝わっているようです。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

合格発表当日

国公立大学前期日程の合格発表ラッシュの今週。

昨年の息子大学の発表もありました。

その日の事を振り返ります。

 

前日。

私 「ハハは仕事行くけど。明日はどうするの?家にいるの?」

息子「家にはいない。どこか行く。」

私 「どこにいても良いけど、連絡だけは取れるようにね。」

当日、息子は緊張の面持ちでいつもの時間に家を出て、私もいつものように出社。

仕事に行っても、仕事に集中なんてできません。

それなら休みにすれば良かったものの、その日にしないとならない仕事もあったし、もし合格となれば銀行の手続き等で翌日か翌々日の昼から休みを取る段取りもしないといけなかったので…。

 

時計の針が気になる気になる。

電卓を叩いては壁の時計をチラリ。

「はあ…。」とため息。

そんなふうに過ごしていました。

 

いよいよ合格発表の時間。

もちろん就業中です。

その時間、私以外は誰も事務所にはいませんでした。

とにかく心臓の鼓動がヤバい!

緊張しすぎて気分が悪くなってきました。

震える手でスマホを操作。

大学のHPを開きました。

『令和4年度医学部一般選抜前期日程合格者』に進みました。

合格者の受験番号が掲載された画面が出ました。

受験番号1桁の息子。

探す間もなく、息子の受験番号が目に飛び込んできました。

「あ、あった…。えっ?あった!!」

驚いて椅子から立ち上がりました。

ホントに?

マジで?

違う大学のHP見てない?

いや、大学はあってる!

あ、学部間違えた?

いや、医学部であってる!

うわ〜!

1人パニクっていました。

アワアワしているところに社長が帰ってきました。

息子の合格を報告し、各所連絡のために席を外させてもらいました。

まずは息子。

電話を鳴らしましたが、出ませんでした。

普段、息子は全ての着信音を消しています。

もう!今日ぐらいONにして!

と思いながら、LINEのメッセージを打ちました。

「おめでとう!合格やね!」

既読にならず…。

 

次に連絡したのは、旅行会社のお姉さん。

この日に後期試験のホテルをキャンセルしないと、キャンセル料が発生することになっていました。

電話をすると、ずっと対応して下さっていたお姉さんが出ました。

前期合格となったので後期試験の分のキャンセルを伝えました。

「こんなに嬉しいキャンセルはないです!」

と言って下さいました。

そして両親。

2人とも声を詰まらせて喜んでいました。

仕事中の妹にはLINE。

同じく仕事中のパートナーにはメールでお知らせしました。

パートナーも気にしてくれていたみたいで、速攻で

「おめでとう!やったね!」

と返信がありました。

その後、なぜかパートナーの職場の方々も息子の合格を喜んでくれたそうです。笑

 

そうこうしていると、息子から電話。

私 「おめでとう!今どこ?」

息子「今は図書館にいる。」

  「ねえ、ホントに受験番号って△番だったっけ?」

私 「はあ?△番だったでしょ?」

息子「ホントに△番だったか自信なくなってきた…。帰ってから確認してくれない?」

  「でないと、学校とか塾とか報告に行けない。もし勘違いだったら恥ずかしいで済まないし…。」

息子にそう言われると、本当に△番だったのか自信がなくなってきました。

まさか、番号違ってた?

あちこち連絡してしまった…。

 

終業時間になり、あわてて会社を飛び出して帰宅。

2階の息子の部屋へ駆け上がり、勉強机の棚から2次試験に持参した封筒を引っ張り出し、中に入っている受験票を確認しました。

受験番号 000△

あってた!!

写真を撮って息子に送信。

息子「ありがとう!合格確定!これから学校と塾に報告してくる!」

息子は安心したのか、やっと弾んだ声になっていました。

やっぱり、合格したんだ!!

 

夕方、息子は学校を訪れて職員室に入ると担任の先生は一足違いで帰宅されていたそうです。すると隣の席の先生が、

「今日はA先生、ずっとお前の心配してたぞ。」

「ため息ばっかりついて、『ああ〇〇はダメだったのかなあ~』って。うるさいうるさい。笑」

その先生が担任のA先生に連絡を取って下さり、合格を報告。

次に向かったのは、6年間お世話になった部活の顧問のところ。

普段はイカツイ顔がニコニコとした笑顔になって喜んで下さったそうです。

顧問の先生も、息子が来ないのでダメだったのかと思っていたとか。

息子が遅くなった理由を告げると

「アホか!まあお前らしいけどな。」

と突っ込まれたそうです。笑

 

その後塾へ行き、先生やチューターさんにも報告。

塾では、例年にない医学部合格者の人数に大騒ぎだったとか。

息子を最寄り駅に迎えに行くと、朝とは別人の顔つきになっていました。

例えるなら、ハリネズミの針がなくなったみたい。笑

毒が抜けるというか、本来の穏やかな息子が駅から出てきました。

車に乗り込むなり、

息子「1人では絶対に無理だった。ハハ、支えてくれてありがとう!」

達成感でいっぱいの息子の笑顔を見てやっと合格を実感し、初めて涙が溢れました。

 

 

皆様に笑顔の花が咲きますように。