shanの雑日記

子育ての振り返りから日々の雑感など

小学3年生に教えられたこと

今日、帰宅すると近所に住んでいる小学生の甥っ子が遊びにきていました。

全身息子のお下がりを着ていたので一瞬息子かと思い、ドキッとしました。

 

息子が小さい頃は、初めての育児であり、一人っ子であり、なおかつシングルマザーなので、随分と肩に力の入った育児をしていたと思います。

シングルマザーあるあるだと思うのですが、

『母子家庭だからちゃんと愛情や教育を受けられていないんだろう』

という世間の偏見を気にしていたところがあります。

あれはダメ。これはダメ。人に迷惑を掛けてはいけない。

毎日のように息子に言い続けていたと思います。

 

その当時悩んでいたのは、私が息子に言っていることは本当に正しい事なのか?

その判断基準に間違いはないのか?ということです。

私は息子に間違ったことを教えてしまっていないか?

あれはダメ。こっちが正しい。それは間違い。

本当に、ダメで正しくて間違いなのか?

 

息子が小学3年生の夏、私はふと息子に悩んでいることを話してしまいました。

私「ハハはいつも、あれはダメ。こっちが正しい。とか言ってるけど、ハハが間違って  たら○○(息子の名前)に間違ったことを教えてることになるんよね。それが不安なんよね。」

息子「間違ったら、ごめんって言ってスタートに戻ったらいいやん。」

  「この前、△△教の×××がえりに行った時、始めに△△教のお話があって。○○は信じないけど信じる人もいると思うんよ。けどそれは間違いじゃないと思う。その時はそれが正しいと思って信じてるんやから。でも、後になってやっぱり違ったってこともあると思うんよね。その時はごめんなさいって言って戻ったらいいだけやと思う。」

  「だからハハも、もし間違ったと思ったらごめんなさいって言って戻ったら?

 

目から鱗が落ちるとはこの事を言うのだと思いました。

シングルマザーになって約8年。ずっと自信がなくて不安で重くのしかかっていた何かが息子の一言で一気に軽くなりました。

そうか。恐れずにどんどん進んで行けばいいのか。

もし間違っていたら、その時は謝ってスタート位置に戻ってやり直したらいいのか。

その後私は様々なことを1人で判断し、その時その瞬間に正しいと思った事を信じて突き進んできました。

間違えたら「ごめんなさい。」と謝って戻ればいいのですから。

 

シングルマザー・シングルファーザーは1人で考え悩んで判断しなければならない事がたくさんあります。

相談できる人がいても、子供に対する責任はすべて1人で抱えなければなりません。

その責任の大きさに押しつぶされそうになります。

自分の判断基準に自信が持てないことばかりです。

そんな時は、たとえ間違っても「ごめんなさい。」と謝って戻ればいいと思えることができれば、少しは肩の力が抜けて前に進めると思います。

 

息子が私に教えてくれたことが、どこかの誰かの後押しになれば幸いです。