先日、珍しく息子とLINE電話で話していました。
普段はメッセージのやり取りのみ。
息子からのメッセージには即レスしますが、息子は翌日既読・翌日レスが通常となっております…。
※その辺りの話
息子と色々と話をする中で思いの外、ちょっとした口論になりました。
詳細は省きますが、とある出来事で息子は
『絶対に自分は間違っていない』
という事を主張したい様子。
息子の話を聞くと『絶対に間違っていない』と思っているのは息子自身の主観であって、客観的に見ると『絶対に』とは言い切れないなあと感じました。
その事を息子に告げると、息子は理論武装をしてきます。
頭の回転も語彙力も論破する力も、圧倒的に息子の方が上。
息子が中学2年生の頃には既に、
あ、これは絶対口喧嘩では負けるわ。
と感じたので、こちらからは吹っ掛けないようにしてきました。
たまに口喧嘩になりヒートアップしてくると
私「うるさい!人の話は黙って聞け!」
とキレるだけの最低なハハでありました…。
ヒートアップし、完全本気な理論武装をしてくる息子。
中高時代なら親の立場を振りかざし、
黙って聞け!
でこちらの意見を主張していたかと思います。
けれど相手は20歳を過ぎた大人。
私にしては努めて冷静に息子の主張を聞いていました。
息子には昔から
『物事はいろんな角度・視野から見ていろんなものさしで測った後、自分のものさしで判断するように』
と伝えてきました。
これは元夫が、自分自身の持つ短いものさしでしか物事を判断せず、そこからはみ出たものは全てシャットアウトしていたから。
これでは人間の幅を小さくしてしまうと感じていたので、息子には反面教師とさせていただくことにしました。
今まで息子はたくさんの方々のお世話になりました。
中学生の時、競技において息子の練習環境を心配した選抜チームの監督は、自身のクラブチームに息子を引き入れて下さいました。
中学卒業時、ご挨拶に伺うと、
「〇〇は素直でこちらの話にもしっかりと耳を傾け、自分自身で考えることができる。まだまだ伸びるよ。」
そう仰って下さいました。
高校生の時、コロナで学校が休校となった際に競技施設で1人練習をしていると、強豪校の監督さんに声をかけられて週に数回強豪校と一緒に練習をさせていただくことになりました。
休校が開ける前にご挨拶に伺いました。
「〇〇君は自分の軸はとてもしっかりしているけど、いつもこちらのアドバイスは素直に受け入れてくれて練習熱心。応援したくなりました。」
との言葉をいただきました。
恵まれた環境で中高時代に練習できたのは、息子の『素直さ』があったから。
親とそれ以外の関係性では違いもあるかと思いますが、息子は割と親のアドバイスにも素直に耳を傾けていた方だと思います。
しかし、この時の電話では素直に人の話に耳を傾ける様子はなし。
私 「普段でもそんな感じで人と接しているの?」
息子「・・・・。」
心当たりがあるようです。
確かに息子の周りは息子以上に頭の回転が早い人達が集まっているだろうし、その中で自分の主張を通そうとすると人の話に耳を傾ける余裕もなくなるのかも…。
私 「そのうち『コイツに何言ってもダメだな』って思われても仕方ないな。」
「そうなると、〇〇が成長する機会を逃す事になると思うけど?」
「今、〇〇があるのは?いろんな人が〇〇を助けてくれたのは何故だった?」
息子は無言でしたが、ハッとしたのでしょう。
息子「忘れてた。ありがとう。」
「ハハにしては言葉を選んで話してくれたのはわかってたけど、自分が絶対だと意地になってた。」
『ハハにしては』は余計でしょ。笑
20歳の大人相手にどこまで口を出せば良いのか悩むところでもあります。
息子が痛い目にあって、気付くべきかもしれません。
これから先、様々な人と関わりチームとして仕事を進める必要がある中で、素直に人の話に耳を傾け、柔軟な姿勢で物事を判断することが大切になるかと思います。
だとすると、今の状態では決して息子のプラスに働くことはないだろうと思い、つい口を出してしまいました。
20歳とはいえ、経験値はまだまだ低いのも事実。
昔のように直球ではなく、息子自身が気付く事ができる方法で『それとなく』のアドバイスはもう少し必要かなあと…。
過保護と言われれば過保護なのかもしれません。
今回、最終的にはこちらの意見に耳を傾け、
「ありがとう。」
と言えた息子は、まだまだ素直なんだなあと思います。