shanの雑日記

子育ての振り返りから日々の雑感など

医学部1年生の春休み

先日、進級が決まった息子。

 

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ようやく春休みの短期バイトが終了したので、私の住む新居にやってきました。

通い慣れた会場がすぐ目の前にあるので驚いていました。笑

その日の夜、久しぶりに一緒に夕食をとりながらあれやこれやと話しました。

 

ずっと気になっていた、スーツ量販店での短期バイトについても聞きました。

経験も何も無い大学1年生男子。

よくもまあ、そんなところに面接に行ったなあと思います。

面接もスーツ着用。

入学式で着たきりのスーツを着てネクタイに悪戦苦闘し、慣れない革靴を履いて面接に挑んだそうです。

面接は店長さんと、後に呼ばれた副店長さん。

接客のバイトの経験はないが、今後の自分自身の成長のためにもいろいろな人と関わることができる接客の仕事を通し、経験を積みたい。

のような志望動機を語ったとか。

それで見事、採用されたようです。

 

採用されたと聞いたときは、未経験で使い物になるかならないかの息子を雇うなんて、よっぽど人が集まらなかったのだろうと思っていました。

息子「○○が入った後もたくさん面接に来てたよ。」

  「あと2人は欲しいみたいだけど、店長がなかなか採用しないんだって。」

店長の採用基準

①清潔感

②人の目を見て話すことができる

③販売経験者よりは未経験者

①と②はわかりますが、③は意外。

確かに、長く販売を経験していると何となく『自分のやり方』というものが出来上がっていそうな感じがします。

そのお店のやり方に素直に従えるかどうか。

そう考えると未経験者の方が、一緒に仕事がしやすいのかもしれません。

いずれにせよ、他の社員さんに

「毎年短期バイトに来てもらってるけど、医学部の子は初めて。」

と言われたそうです。

 

最初は「いらっしゃいませー。」からのスタート。

早々に入口に立ち、お客さんが入ってきたら、

「いらっしゃいませー。よろしければご要件をお伺いしましょうか?」

と声を掛け、お客さんの要件ごとにインカムで担当者に振り分ける、ということをしたそうです。

担当者が接客中で息子がコート売り場にご案内した後、素材について質問されたが答えられず、お叱りを受けたこともあるとのこと。

商品知識を詰め込み、慣れてきたところでYシャツの採寸の仕方を学び、いよいよ来たるべく繁忙期に備えてYシャツ・ネクタイ・靴下などのスーツセットの附属品担当へ。



スーツはベテランの店員さんが担当。

スーツが決まったらセットの附属品売場に移動してきます。

ここからが息子の出番。

Yシャツの採寸をし、サイズを決めます。

基本、お客さんに好きなものを選んでもらうそうですが、この時期は初めてスーツを揃える方が多く、あれこれ手にはしてもなかなか決められない…。

そうなると渋滞が発生してしまうので、息子の『ご提案』がスタート。

息子「最初にお客さんが手にしたシャツの色を見ておく。それがほぼお客さんの好きな色だからね。それを元にネクタイをバンバン合わせていくんよ。」

私「え?君が色合わせの提案をするの?」

息子「もちろん。やったよ。」

  「『シャツがこのお色だと、同系色を持ってくると落ち着いた雰囲気がありますし、ご入学といった華やかな場でしたら、このような反対色も映えますよね。』とか。」

昨年、入学式用のスーツを購入する時、

息子「シャツの色とかネクタイの色とか言われてもわからん…。」

と半泣きになりそうな声を上げてた息子が、1年後には色合わせのご提案?

息子「確かに。お客さんを見てると昨年の自分だなーと思う。笑」

ああ、見てみたかった!!

 

副店長さんにはハンガーやカバーなどの小物もお勧めして欲しいと言われ、バンバンお勧めし、売り場配置のアイデアも提案したところ、エリア最下位の小物の売上がエリア上位になったとか。

息子「副店長、めっちゃ喜んでたわ。ひょっとして販売の才能あるのかも。笑」

ご機嫌に話してくれました。

 

息子「ほぼ自分の力量でお客さんに接するしかなかった。そんなお客さんとのやりとりがめっちゃ楽しかったし、マニュアルではない『人対人の対話』みたいなものができて、本当にあそこでバイトして良かったと思う。」

とのことです。

コミュニケーション能力を身に着けたい!

と願っていた息子にとっては学び多きバイトになったようです。

 

ひたすらバイトばかりかと思いきや、弾丸0泊2日夜行バスで1人東京旅行に行ったり、友達と日帰り旅行に行ったりしていました。

春休みの間も学校の講座があったようですが、にこやかに話す息子の顔を見ていると、社会勉強もしてそれなりに遊んで充実した春休みだったようです。

いよいよ次は2年生。

切り替えて、息子らしくガツガツと前に向かって突き進んで欲しいと思います。