先日、赤字で大きく【親展】と書かれた郵便物が届きました。
その隣には赤字で
検察審査会からの大切なお知らせです。
必ず開封して下さい。
との文字。
これはまた詐欺の手口か?
○○料金の未払いがあるので、このままでは裁判を起こしますよ!
イヤならお金を払ってよね!
といった振込め詐欺系の封書でしょ。
以前、完全に送りつけ詐欺だと思って大騒ぎした事を思い出しました。
※その辺りの話
この件は単なる息子のミスでしたが…。
封を開けるのが怖かったので、
『検察審査会からのお知らせ』
とスマホで検索。
すると、どうやら振り込め詐欺ではない事がわかりました。
とりあえず、ひと安心。
それでも恐る恐る封を開けると、
検察審査員候補者名簿への記載のお知らせ
とありました。
検察審査制度とは?
検察官が被疑者を起訴しなかったことが相当であったかを
国民の中からくじで選ばれた11人の検察審査員が審査する制度。
今回はこの『検察審査員』の候補者の名簿に載ったとのお知らせでした。
流れとしては、
有権者(衆議院議員の選挙権のある人)の中から各市町村の選挙管理員がくじ引き
↓
検察審査員候補者の予定者400人の名簿を作成
↓
その名簿に基づき、検察審査会事務局が候補者400人の名簿を作成
↓
名簿記載のお知らせ(今ココ)
↓ ・質問票で各個人の事情を回答後、くじ引き
検察審査員・補充員の決定
(各5人または6人)
400人は4つの群に分けられ各群は100人。
この100人の中から選ばれるそうです。
けれど、この100人はくじで無作為で選ばれているので審査員・補充員にはなれない人が含まれている可能性があります。
その辺りの事情を後日送られてくる質問票に記載するみたい。
・裁判官・検察官
・警察職員
・自衛官
・弁護士
・司法書士
などの職業の方、1年以上の禁固以上の刑に処せられたことのある方はなれません。
または
・70歳以上
・教員
・学生
・重い病気
・長期海外旅行
・その他「やむを得ない事由」(検察審査会の承認が必要)
などは辞退ができる事由として記載がありました。
ネットで検索すると、
『仕事が忙しい』
『子供がまだ小さい』
などの理由では辞退できないとのこと。
生後数ヶ月の子供さんを連れて会議に出席していたとの記事もありました。
うわ~。
『仕事が1人事務なので無理』
なんて回答してもダメなのね…。
まず、裁判員制度で有権者の中から名簿を作成し、選ばれることがあるという事は知っていました。
ドラマでもたまに出てくることもあるし。
『検察審査会』という言葉は聞いた事があるけれど、(「桜を見る会」問題で不起訴の一部を「不起訴不当」とした件等で何となく聞いた程度の記憶。)その選び方も、まさかのくじ引きだったなんて初めて知りました。
100人の中で、何人が『なれない人』で抜けるのか?
たくさん抜けると審査員・補充員に選ばれる確率が高くなります…。
何だか面倒くさいなあ…。
こんな事でくじ運を使いたくなかったわ!
最初はそう思っていました。けれど、
会議の開催は全国平均で月に1回から2回とそんなに負担でもない。
(任期は半年。田舎だと月に1回もない場合もあるとか。)
よく考えてみると、一生の内でなかなか経験できるものではない。
少し興味が出てきました。
もし審査員・補充員として会議に参加しても、守秘義務に反しない感想などを話すことは差し支えないそうです。
もし選ばれたら貴重な経験となるし、いろんな価値観の人と評議をすることは意義のあることだと思います。
普段は、ごく限られた狭い世界の中で生きているような感じがして…。
自分自身の考え方も固定しがちだし。
まだまだ、人としての幅を持たせたいと思っています。
ちょっとやってみたいな。
そう思ったら、大抵は逃してしまうもの。笑
くじ運はそう良い方でもないので最後のくじはどうなるか?
もしくじを引き当てたら、その時は真摯に取り組み責務を果たそうと思います。