shanの雑日記

子育ての振り返りから日々の雑感など

子供の命を守る

先日、福岡市の国道で路線バスと軽乗用車が正面衝突した事故が起こったそうです。

軽乗用車が何らかの原因で中央線にはみ出し、軽乗用車に乗っていた7歳と5歳の姉妹の死亡が確認されたとのこと。

2人ともシートベルトをしていたそうですが、死因について警察は事故の衝撃によるシートベルトの締め付けで腹部に強い衝撃を受けた事が要因と考えられるとしています。

命を守ってくれるはずのシートベルト。

しかし5歳ではチャイルドシートの着用が法律で義務付けられており、7歳であっても身長140㎝未満ではジュニアシートの着用が推奨されています。

今回の事故ではそれらの着用はされていなかったようです。

 

2000年4月1日からチャイルドシート道路交通法で義務化されました。

息子は2003年生まれ。

出産前からチャイルドシートを準備しました。

初めて使用したのが里帰り出産したので産院から実家までの間。

新生児の息子を悪戦苦闘しながら元夫がチャイルドシートに乗せていたのを覚えています。

その後は都会に住んでいたし、元夫は休日もトレーニングで不在だったので息子を車に乗せてお出かけすることは1度もなく…。

(元夫は息子とは違う競技の元国体選手。3人でのお出かけは本当に1度もなかった。)

当時私はペーパードライバー歴10年以上だったので、検診や病院も抱っこひもやベビーカーを使って電車や徒歩で行っていました。

 

息子が1歳の時に別居。

田舎での生活は車が必須です。

元夫の車に乗せてあっただけのチャイルドシートは私が貰うことになりました。

別居する少し前に亡くなった祖父が乗っていた小型乗用車を私が引き継ぐことになり、チャイルドシートを設置しました。

さあ、ここからが大変。

ペーパードライバー歴10年以上だった私が乳幼児の息子を乗せての運転!

 

 

必ず息子をチャイルドシートに縛り付けました。

チャイルドシートを嫌がって泣こうが喚こうが、絶対にチャイルドシートは外しませんでした。

チャイルドシートは息子の命を守るための必需品。

例え自分の運転に自信があっても事故は自損事故だけではない。

もらい事故の可能性もある。

この考えを父親と母親にも共有。

もう1台チャイルドシートを購入して息子を乗せる場合には必ずチャイルドシートの着用をお願いし、2人とも守ってくれました。

 

息子を保育園に迎えに行き、駐車場でチャイルドシートに乗せている時の事。

他の車のスライドドアが開いて子供だけが入って行き、ドアが閉まると車が発進していく光景がアチコチで見られました。

田舎だし、時代的にもチャイルドシートに乗せているのは少数派。けれど当時から

チャイルドシートに乗せていないの?事故ったらどうするの?

という感覚でした。

息子も嫌がったのは始めだけ。

慣れるとニコニコと笑いながらチャイルドシートに座ってご機嫌な様子。

その後は車のドアを開けると自らチャイルドシートにちょこんと座り、ベルトを締めるのを待っていました。笑

『車に乗る=チャイルドシートに座る』

保育園児の息子でもキッチリ習慣化されました。

 

チャイルドシートを卒業すると、今度はジュニアシートとシートベルトを適切な位置に固定するための補助具を使用。

父母が運転する時も必ず付けてくれました。

シートベルトが適切な位置に当たらないと大怪我をしたり命を落としたりすることに繋がります。

今回の姉妹の死亡はこの事が原因だったようです。

 

今でも車の運転をしていると、小さな子供が車内で動き回っているのをよく見かけます。

そんな車が前にいると即、距離を取ったり車線変更をします。

万が一急ブレーキを踏まれて私が追突するような事があれば、真っ先にあの子供の命が危ぶまれるので…。

言葉は悪いかもですが、

無責任な親の行動に巻き込まれたくはない。

これが本音です。

 

すぐそこまでだから。

子供が嫌がるから。

3人子供がいれば3台チャイルドシートを用意しろと?

様々な意見があるかと思います。

けれど泣こうが暴れようが、子供の命には変えられません。

現に3人分のチャイルドシートを付けていた知り合いもいます。

交通事故はいつ、どんな形で起こるかわかりません。

幼い子供は知識もなく自分で身を守ることができません。

だからこそ親として子供の命を守る。

そのための安全対策を考え、実施する事が親の責務であると思います。

 

最後に、亡くなられたお2人のご冥福をお祈りします。