お歳暮の季節がやってきました。
私が勤める会社では、お取引先にお中元とお歳暮を贈っています。
時期が来たら、手配するのは私。
毎年、お中元もお歳暮も同じ地元の特産物を贈るようにしていました。
私がこの会社に来る前から同じ品物です。
ある程度の数が入っているので、送った先の全員に渡ることは難しくても日持ちがして分けることができます。
冷蔵庫に入れる必要もありません。
もちろん、こちらがお中元やお歳暮もいただくこともあります。
よく頂く品物は
コーヒーの詰め合わせ
ジュースの詰め合わせ
お菓子の詰め合わせ
みかん
これらの物は、従業員で分けます。
工場勤務の方は交代制なので、早い者勝ちになる場合もあり。
仲良く分けて下さい。と願うばかりです。
お酒類
ハム類
メロン
これらの物は、社長がお持ち帰りになります。
ビールはやめたとかで、私ともう1人の従業員の方と2人で山分けします。
10数人の会社ですが、飲める人は2人しかいません!
ありがたく頂戴します。笑
変わった物で
サンマの灰干し(約20匹)
を毎年頂いていたのですが、サンマの不漁と高騰で果物に変更されました。(そう書かれたお手紙が入っていました。)
変更していただいて、実はホッとしています。
なぜホッとするのかと言うと、事務所にはビジネスホテルにあるような冷凍庫のない小さな冷蔵庫しかないのです。
お中元やお歳暮、また社長がふるさと納税をした返礼品等で(自宅は不在になるので荷物はすべて会社宛てにしている。)
『要冷蔵』『要冷凍』
の文字を見ると焦ります。
社長がいる時ならば、お渡しして持って帰ってもらいます。(自宅は近く)
けれど不在が多いので、事務所の冷蔵庫に入らない大きさの品物や冷凍物は、慌てて工場に置いてある冷蔵庫まで入れに行くことに…。
『開けてはダメ!』
の張り紙をしておきます。
とにかく、会社あてに届く冷蔵庫の必要な品物は扱いが大変です。
少し前、そろそろいつものお歳暮の準備をすると社長に報告したところ、
社長「ずーっとあれだろ?」←社長は就任して約4年
「毎年毎年、お中元もお歳暮も同じ物だから変えようや。」
「僕がネットで選ぶわ。」
と言い出しました。
社長が選んでくれるならそれでいいわ。
と思ったので
私 「そしたらお願いします。」
このお歳暮から品物を変更することになりました。
社長「やっぱり、ウチの地方の特産物がいいなあ。」
百貨店のネットショップで品物を探しているようす。
社長「これはどう思う?」
と呼ばれたので画面を見て見ると、そこには『ジェラートの詰め合わせ』が…。
それって、冷凍庫いるやん!
ウチみたいに冷凍庫のない会社、あるかもしれない…。
あっても入りきらない、とか。
それにジェラートって、夏っぽくない?
と思いましたが、やんわりと
私 「必ず冷蔵庫が必要なものはどうかと…。」
と言いました。
社長は、そうかなあと言いながらさらに物色。
結局決まった品物は『伊〇ハムの詰め合わせ』
地方の特産物はどうした!!
言ってるのに冷蔵庫、いるやん!!
しかもハムは、多分その会社の社長さんがお持ち帰りになるでしょう。
今まで、うちから送った品物は分けられるものだったのになあ…。
その件からしばらく経った少し前の金曜日。
この日は私の出勤日で、社長は1日不在でした。
夕方近くにドタドタと事務所の階段を登ってくる足音がしました。
クロ〇コさんでした。
「お届け物です。サインかハンコお願いします。」
「要冷蔵なので、冷蔵庫に入れて下さいね。」
マジか!
このタイミングで『要冷蔵』!
宛先が会社になっているので、受け取らない訳にはいきません。
社長の自宅宛なら、自宅に不在票を入れてもらうこともできるのですが…。
商品名『ワタリガニ(ボイル)』。
何故に、カニ!?
目がテンになりました…。
さあ、どうしよう。
とりあえず、事務所の小さい冷蔵庫に縦にしてギリギリ入ったので良かった。
社長に電話をしても出なかったので、留守電に
「××会社からのお届け物のカニを会社の冷蔵庫に入れています。」
と入れておきました。
さて週が明けた月曜日。
出勤して冷蔵庫が置いてある小さな炊事場に行くと、異様なニオイが…。
まさか………。
そう思って冷蔵庫を開けると、先週の金曜日に入れたカニがそのまま!
発泡スチロールの隙間から、●色の汁が流れていました。
イヤーーーー!
叫びそうになりながら、とりあえず社長に報告。
社長「あ、忘れてた。すまんすまん。」
すまんで済まんわ!
そう思いながら、朝から冷蔵庫の大掃除をすることに…。
社長はどうやらそのまま自治体の焼却施設に持ち込んだようです。
しばらくして帰ってきて、
社長「持ち込んだら、発泡スチロールと分けてって言われた。」←そらそうや
「開けたら酷いことになってて、えらい物見てしまった。」←誰のせい?
「やっぱり、○○さんの言ったとおりに冷蔵物は止めた方がいいな。」
だからね!そう言ったでしょ!
と思いましたが、またやんわりと
私 「そのほうがいいかと思います。」
と言いました。
きっと、カニを送って下さった側としては、
この週末に美味しいカニを食べていただきたい!
と思っての事だったのかと思います。
けれど、受け取り人が週末に不在だとこのような事が起こる可能性があります。
「この週末にカニをお送りするので、食べて下さいね。」
と送る前に一言あれば良かったのかもしれませんが…。
サプライズプレゼントだとしたら、事前連絡はできないし…。
贈り物って難しいなあ。
そう思った出来事でした。
カニを送って頂いた会社に、
美味しくいただきました。ありがとうございました。
と社長に言われた通りのお礼状を書いたのは、私です…。