shanの雑日記

子育ての振り返りから日々の雑感など

昨年の今頃の話②

昨年の今頃の話①の続き

 

shanru.hatenablog.com

医学部受験においては,、何があっても上位難関医学部を志望するグループを除き、共通テストの結果と傾斜配点、共通テストと二次試験の配点比率等を考慮し、合格する可能性が高い大学を求めての全国大移動が行われると言われています。

 

志望校変更は共通テストの結果を見てからでもいいのでは?

という問いに対して、息子は真剣な表情になって言いました。

・このまま旧帝大医学部を目指しても、現役ではとても無理だと思う。

・浪人をしたところで、来年必ず旧帝大医学部に合格できるとは限らない。

・自分の性格から考えて、時間がある浪人生活はダラダラとしてしまいそう。

・大学名にこだわって一浪・二浪するよりは、1年でも早く医師になりたい。

・そう考えると、共通テスト後に結果を見てバタバタと志望校を変更するよりは、現時点で道筋を決めておいた方が共通テスト後のロスが少なくなる。

・とにかく、自分には時間がないことだけはわかっている。

 

憧れと現実。現実を見つめて確実性をとる。そして自分の実力の見極め。

息子なりに悩み、考え、今が決断の時だと考えたようです。

 

また、医学部に関しては『ヒエラルキー(序列)』といったものがあります。

旧帝大(東大・京大・阪大・名古屋大・東北大・北海道大・九州大)

  ↓

☆旧制医科大学千葉大・新潟大・金沢大・岡山大等7大学)

  ↓

☆新制八医科大学(東京医科歯科大・弘前大・信州大・広島大等8大学)

  ↓

☆旧制公立医科大学(神戸大・横市大・札幌医大・和医大等11大学)

  ↓

☆新設医科大学(秋田大・筑波大・滋賀医大・宮崎大等17大学)

※国公立医学部のみ記載

 

医学部受験でよく言われるのは

ヒエラルキーの高い医学部を目指すべきなのか?

ということです。

より上位のヒエラルキーに属する医学部を卒業することは、研修医マッチングや臨床だけでなく、研究の場や組織内の影響が大きくなると書かれている記事もありますし、『そんなの関係ない』と書かれている記事もあります。

どちらかというと『多少は影響あり』と書かれている物の方が多いような…。

 

成績にはノータッチでしたが、息子の足は引っ張りたくなかったのと、息子が相談してきた時には話が理解できるように受験情報だけはせっせと仕入れていました。

身近に医師はいないので、実際のところはわかりません。

(どうせ浪人するんだから)将来を考えると旧帝大を狙うのもアリなのではないか?

その辺りの事を息子に話すと

息子「研究とか組織とかはわからん。マッチングに関しては入った大学で有無を言わさない成績を取ればいいんじゃない?」

まったく、この強気の発言の根拠はいったい何なのか?

この子、こんな性格だったっけ?

頭の中は?だらけになりましたが、この時は『なぜ○○大学なのか』を聞くことはありませんでした。

(息子にはいろいろと戦略があったようですが、それはまた別の機会に書きたいと思います。)

いくら戦略的に志望校を下げたとは言え、

現役にこだわるのなら、もうちょい下げてもいいのでは?

とも思いましたが、現役時代は予行練習だし好きにさせようと思いました。

 

息子「今からはとりあえず共通テストに全振りする。共通テストでコケられへん。」

一般的に医学部受験では共通テストで9割を目指そうと言われています。

共通テストでコケて、二次試験の配点が高い大学を狙うといっても二次配点の高い大学は旧帝大などの難関医学部。

数学と物理の底上げに時間を取られ、二次試験対策までほとんど手の回っていない息子には、共通テストが重要。

この時点で目標がより現実的に考えられるようになり、モチベーションアップに繋がったようでした。

 

普段は『君は口から生まれてきたのか?』と思うほどお喋りだった息子の口数がめっきりと少なくなったのが、昨年の今頃です。

土日は少しでも身体を休めてもらおうと思い、塾までの約40分ほどの道のりを車で送っていましたが、この頃に地元の最寄り駅まででいいとお断りされました。

1人で冷静に、自分の頭で進むべき道筋を考えたかったのだと思います。

本気で目指す気持ちがあるのなら、それに応じた道が必ずあるはずだと。

 

少し前、息子から写真が送られてきました。

しゃがむと背中に乗ってくる猫がいる、という大学近くの神社に授業が終わってから友達と行ってきたとのこと。

みんなで絵馬に

『進級!』

と書いてきたとか。笑

 

悩み、考え、自分1人で決断し選んだ大学で、日々多くの課題に取り組みながらも楽しそうに過ごす息子の様子に

現役突破を想定していなかったこと、ホントにごめんね…。

信じていなかった訳ではないんだけどね…。

 

ちょっと言い訳がましく、そう思った今日この頃です。