shanの雑日記

子育ての振り返りから日々の雑感など

かわいい子には旅をさせるか

昨年の内に髪をスッキリさせたかったのですが予約を取り損ねてしまい、年明けすぐに美容院へ行きました。

その美容院は昔のソフトバレー仲間の姉弟が経営しています。

弟さんが美容師さんで、お姉さんが受け付けやシャンプーなどを担当しています。

お姉さんのAちゃんは、顔も雰囲気も可愛らしくて学生時代は絶対にモテたな、と思うタイプです。笑

 

そんな可愛らしいAちゃんは、年子男子(高3・高2)の母。

Aちゃんは夫婦でバレーをしていたのでおばあちゃんに預けることもありましたが、よく子供達を連れてきて体育館で遊ばせていました。

A「Bちゃん(兄君)ダメよ。こっちのコートには入らないでね。」

A「Cちゃん(弟君)マットには触らないでね。」

B君C君兄弟が暴走し出すと

A「もうDちゃん(旦那さん)!あの子達をちゃんと叱って!」

私「Aちゃんは叱らないの?」

A「そんなかわいそうな事、Aは言えないの。叱るのはDちゃんの担当。」

私「そうなんや…。」

もし、私が息子を連れてきて上記の状況なら

こらっ!こっちのコートに入るなって言ってるやろ!怒

体育館の備品に触るな!怒

もう二度と連れてこないからな!!怒

ま、こんなところでしょう。

 

当時は、そういう子育てができる環境がちょっと羨ましくて。

こっちは1人ですから。叱り飛ばすのも1人。

できないの。

とは言えません。

1人でやらないと。

そう思っていました。

 

そんなAちゃんが私のシャンプーをしてくれている時

A「Cちゃん(高2)がね、友達と旅行に行ってて寂しくて。」

 「今日帰ってくるんだけど、毎日LINEしてたの。」

私「旅行中にどんな事をLINEするの?」

A「今何してるの?今どこ?楽しい?とか。」  

 「いつ返信くるかわからないから、お風呂にも携帯持って行ってる。」

私「Aちゃん、大丈夫?C君確か大学進学希望って言ってたよね?」 

 「C君が家を出たら、Aちゃんヤバいよ。」

A「ママにも言われてる。だから家から通える範囲にしてって言ってるの。」 

私「そうなんや…。」

 

通学時間を片道2時間以内で考えると、確かに通える大学はあるけれど…。

家庭の事情や経済的な理由で『自宅から通える範囲』というのは聞いたことはありますが、『離れるのが寂しいから』というのは初めて聞いたし、想像もしていませんでした。これも家庭の事情なのかもしれません。

 

結婚していた当時、まだ妊娠する前の出来事です。

ある日の朝、

私 「夜は雨になるみたいだから、折りたたみ傘を持っていた方がいいよ。」

元夫「え?駅まで傘を持って来てくれないの?うちの親はそうしてたけど。」

私、あんたの親じゃないねん!

急な雨ならわかるけど、雨が降るのがわかってたら傘を持って行くでしょ!

元夫は結婚するまでずっと実家暮らし。

家事は何もできなかったし、すべてやってくれて当たり前の生活。

アカン。もし子供ができて男の子なら絶対に1人暮らしさせないと!!

そう決意しました。

 

実際、息子は18歳で大学進学を機に1人暮らしを始めましたが、もし大学進学せずに就職し、家から通えたとしても20歳で家から放り出そうと考えていました。

何でもやってもらって当たり前だと思ったら、それは大きな間違い!

将来のお嫁さんに私のような思いをさせてはならないので。笑

 

18歳~20歳で家から出すことを想定すると、私の視野が息子にだけ向かないように心がけていました。

母子家庭の一人っ子。

息子中心になることは当たり前。

しかし関心が息子のみにならないようにある程度の距離感を大切に。

ソフトバレーを始めたり、たまにパートナーと過ごす時間を持つ事で、

『ハハとしてだけではなく、自分として過ごす時間』

を敢えて持つように意識しました。

10数年かけて少しずつ子離れの準備です。

それでなくても母子二人三脚。過度にベッタリで過ごしてしまうと、それこそ

寂しいから家から通える範囲で…。

となるかもしれないし。

かわいい子には旅をさせないと!

そう意識してきました。

 

とは言え、中高時代は部活で忙しすぎた息子に家事を教えることができませんでした。

洗濯機も使ったことがなかったと思うし、ご飯を炊いたこともなかったハズ。

料理は学校の調理実習のみ。

それでも今は一人で自炊も洗濯もアイロンがけもしているようです。

(白衣のアイロンがけがウザい、と文句を言っておりますが…。)

何もしたことなくても、それなりに生きております。

ただ、掃除が心配です。

元汚部屋の住人なので…。

 

年末に片付けをしていると、息子が小学生の時に書いた手紙が出てきました。

謎の上から目線での『おつかれさま』。笑

 

1人暮らしを経験し、身の回りのお世話をしてもらう事が決して当たり前でないことがわかれば、私の長年に渡った計画が成功したのだと思います。