ブログに写真を載せる時、スマホで撮った写真をパソコンにメール添付の形で送信しています。
送信する時、スマホのアドレス一覧からパソコンのアドレスを探すのですが、その時に必ず『Sさん』の名前が目に入ってきます。
Sさんと知り合ったのは14年前になります。
Sさんとは、とある事がきっかけで知り合いました。
私は昔から友達も少なく、女子特有の『群れ』て行動することが苦手。
ひとり旅行もひとりメシも全く苦にはなりません。
小学生の頃、前日まで一緒に遊んでいた友達グループからのイジメに合い、そこから人との距離の取り方にものすごく慎重になりました。
こちらが信頼し気を許し、楽しく過ごしていても相手も同じだとは限らない。
小学6年生で学びました。
特に女子の『裏表』が怖くて、あえて私の方から友達を作ろうと動いたことはありません。
なのでママ友もゼロ。
スーパーで会えば挨拶もするし、立ち話もします。
授業参観が終わってワチャワチャと子供の話をすることはあっても、ランチやお茶はありません。
その場限りのお付き合いをしてきました。
そんな人付き合いが苦手な私の中に、Sさんはふわっと飛び込んできてくれました。
Sさんは私より3つ年上。
同じくシングルマザーで双子のお嬢さんがいらっしゃいました。
数ヶ月ごとにランチをしては、長時間お喋りをしました。
Sさんの恋愛話、私の子育ての悩みにパートナーの愚痴。(笑)
お互いの仕事の話や元夫の話…。
ちなみにSさんは、私とパートナーが付き合うことになったきっかけを作ってくださった『キューピッド』でもあります。
パートナーは時おり、
「今があるのはSさんのおかげ。」
と言っています。
3人でランチをしたこともあります。
私達2人が長く付き合っていることを、いつも喜んでくれました。
そんなSさんとのお付き合いが、10年続きました。
ちょうど4年前の今頃。
S「今ちょっと体調良くないのよね…。またランチ行きたのに。」
「元気になったらまたランチしてね!」
とSさんからメールがありました。
私「お大事にね。体調良くなったらまた行きましょ!」
そんなやりとりの後、すぐに私は子宮筋腫が大きくなりすぎて子宮の全摘手術をすることになりました。
そこから2週間に1度、手術に向けて筋腫を小さくするために生理を止める薬を処方してもらう必要があり通院。
半年かけて小さくなったところで入院、手術。
術後、4か月してようやく普通に日常生活が送れるようになった矢先、原因不明のアナフィラキシーショックで入院。
入院中にダイヤモンド・プリンセス号の騒ぎが始まり、このコロナ禍に突入。
そして息子のドタバタ短期決戦の大学受験を経て今に至ります。
あまりにもいろいろありすぎて、Sさんの事を気に掛ける余裕もありませんでした。
最近、アドレス一覧のSさんの名前を見るたびに
Sさんはどうしているのかな…。
と、気になります。
この4年、やっぱり私の人との距離の取り方に問題があったのかもしれません。
「どうしてる?」
などともっと気軽に、気構えずに連絡するべきだったのかな?
けれど、Sさんの方からも1度も連絡がなかったということは、
私と距離をおきたかった。
ということなのかもしれません。
3年前、アナフィラキシーショックで死にかけて以来、
いつまで生きられるかなんてわからない。
だったらこれからは後悔のない生き方を選びたい。
そう思うようになりました。
ここのところ、ずっとSさんのことでモヤモヤとしています。
ウダウダと悩むくらいなら、返信は期待せずにメールをしてみようか?
このままうやむやにしてしまえば、きっと後悔するでしょう。
メールを送信し、アドレスに変更なく返信がなければ、
やっぱり私と距離をおきたかったんだな。
とある意味スッキリするかもしれません。
その時は心の中で伝えます。
Sさんとのお喋りが本当に楽しく、毎回ご一緒するのが嬉しかったこと。
こんな私でも『友達』ができたんだと思えて幸せだったこと。
そしてパートナーと引き合わせて下さった事に感謝して、アドレスを削除するか考えようと思います。