私が1人暮らしを始めて以降、残業や帰宅後に予定がなければパートナーは仕事帰りにやって来ます。
来る時、来ない時の連絡はありません。
日によって来るのか来ないのかわかりません。
向こうは「気にしないで。留守でも構わないよ〜。」と言うけれど…。
仕事帰りに買い物に寄って遅くなると慌てて帰ったり。
通院等の予定が入れば、
「今日は××なので夕方は不在です。」
とメールをしたり。
なぜ、私が慌てたり連絡したりするのよ?
と思わなくはないけれど、向こうも1人の私を気遣っての事だろうし。
その気遣いには感謝しています。
けれど最近、来る頻度が減ってきました。笑
パートナーは最初に飛ばし、後々息切れするタイプ。
まあ、段々と来なくなるだろうなあとは予想していました。
最近は平日で週3回ぐらいかな。
そのうち平日は週1・2回になるだろうと予想しています。笑
パートナーがやってくると、お茶をしながら1時間ほどお喋りをします。
私の職場は事務員2人と社長のみ。
もう1人の事務員さんは必要な事しか喋らず、自ら雑談はしないタイプ。
たまにこちらが会話を振ると、ボソッと返してくるぐらい…。
社長とも仕事の話以外に雑談はしないし。
ヘタしたら1日、お客さんか何かの勧誘の電話で話しただけで終わることも…。
そうなると、喋りたい欲求が出てくるのでパートナーが来ると喋りまくります。笑
パートナーも職場の愚痴などをこぼすこともあり。
他ではなかなか愚痴れないそうで。笑
何だかんだと話す事で、お互いに1日のいろんな事を昇華しているのだと思います。
それはそれで大切な時間だと思います。
先日の夕方、仕事帰りのパートナーがやって来るなり、
パ「Kに今日、専門職で内定が出たって!」
と報告がありました。
パートナーの娘さんのKちゃんは息子と同じ歳。
専門学校の2年生です。
この春から就職活動を開始していました。
けれど、まず書類選考で落とされていたとのこと。
まず、その専門職の求人自体が少ないのだそうです。
その少ない席を巡って、学歴フィルターというのかやっぱり大学が有利だそうで…。
そんな中で、一般職にも視野を広げてコツコツと就職活動をしていたとパートナーから聞いていました。
パ「Kが納得するなら一般職でもいいとは思ってたけど、わざわざ専門学校に行って自分の得意な事が活かされない仕事は『なんだかなあ…』と思ってた。」
私「そうね。もし〇〇(息子)が医学部卒業して医師にならないとか言い出したら〇〇が決めた事とは言っても、親としては『なんだかなあ…』と思うわ。」
パ「これでウチは2人共思う道に進むことができたし。やれやれよ。」
Kちゃんの兄も小さい頃からの夢を叶え、他県で頑張っています。
パ「ああ、ホッとした〜。」
そう話すパートナーの顔は完全に『パパの顔』。
普段の表情とは微妙に何かが違って見えます。
きっと子供の事を想う気持ちが顔に現れているのだと思います。
何とも言えないその柔らかな表情を見ていると、こちらも温かい気持ちになります。
きっと、家では良いパパしてるんだろうなあ。
私「今、ものすごくいい『パパの顔』になってるよ。笑」
パ「shanも〇〇君の話をする時、一瞬で『ハハの顔』になるよ。」
「この人も、お母さんなんだなあって思う。」
お互いに今まで口にすることはありませんでしたが、同じようなことを思っていたようです。
それぞれ離婚して長い年月が経ち、その間お互いにシングルファザー・シングルマザーとして、1人で精一杯全力で各々の子供達と向き合い育ててきました。
私としてはパートナーが子供達にとって『良いパパ』であることが、付き合う中でどこか安心感に繋がっていました。
子供を最優先しないような人は、私にはムリなので。
お互いの子供達。
1人は夢が叶い、熱望した特殊な職業に就き、ものすごく大変だけれど充実した日々を送っているそうです。
1人は自分の得意な事を活かすことができる仕事への道が開けました。
もう1人(息子)は夢に向かってスタートラインに立ったばかり。
みんなしっかりと前を見据えて頑張っています。
今後、それぞれ親としての出番は少なくなるのかもしれませんが、子供の話をする時はきっといつまでもお互いに『パパの顔』『ハハの顔』になり、
いい顔してるなあ。
と思うのでしょう。