深夜まで続いた息子の誕生日会での会話。
※その辺りの話
2年生となった学校での出来事などの話も聞きました。
とにかく医学部では2年生と4年生、6年生が大変らしい。
2年生は解剖実習実施前に行われる数々のテストをクリアしなければならない。
4年生はCBTとOSCE対策。
ザクッと説明すると以下のような感じ。
CBT・・・臨床実習に必要な医学的知識の理解度を評価する試験
OSCE・・臨床実習開始前に必要な基本知識、技能、態度を評価する試験
6年生は卒業試験+国家試験対策。
それで2年生になった途端、2週間ごとに行われるテストがスタート。
それぞれの『○×学』は膨大な範囲。
教科書や参考書も電話帳みたいな分厚さが数冊分…。
記述式で、病名以外の医療用語や身体の部位などは英語で書かないといけないので、それぞれの単語も覚えないといけない。
中には『英語で答えなさい』という指定もあり。
おまけにテスト形式が変更したとかで、過去問がいっさい通用しなくなったとか…。
息子「過去問が使えないと知った時のみんなの落胆ぶりはすごかった。笑」
確かに。
大学の試験において、先輩から代々伝わる『過去問』って重要だと聞くし。
通常のテスト期間ではないので、部活は普通にある。
しかも『新歓』の時期。
息子クラブでは、『新歓』の段取りは新2年生が行うと決まっているのだとか。
息子は昔から細かいところによく気が付くタイプであり、各所の調整役に適しているタイプ。
競技歴も人一倍長い。(もう10年)
そんなこんなで『新歓隊長』に指名されてしまったとか。笑
2年生の役割を割り振った後の、各部門の調整に奮闘したり。
自らは息子クラブに興味をもった人達の質問に答えたり。
質問例「2浪でブランクが長いのですが、競技復帰は可能ですか?」
息子、『そんなもん個人差あるから知らんがな…。』と思いながらも
ブランクがある方でもそれぞれ個人のペースで無理なくやって行けると思います!
トレーニング等も少しはアドバイスできるかと思うので、ぜひ一緒にやって行きましょう!
なんて返信していたみたい。笑
それぞれに丁寧な個別対応。
いやいや、これもこれで大変。
そういった事をテスト勉強とバイトと平行しながらこなしていったそうです。
これはこれで、これから必要となるであろう『マルチタスク』をこなす練習になったみたい。
だから2年生が担当するのかもしれません。
確か、以前に読んだ医療漫画『Dr.Eggs』にもそんな事が書かれていたような…。
主人公が、テスト勉強と新歓準備とバイトで目の回るような日々を過ごす中、
今後、もっと色々な事を同時にこなしていかなければならない。
これはそのための訓練なのか?
と気づく場面がありました。
テスト以外の話では、授業の話もしてくれました。
1年生の時は一般教養でほとんど面白いと思ったことがなかったみたい。
2年生になって基礎医学の授業が始まり、断然に面白くなったそう。
授業によっては出席点数が加味されず、テストで点数をとれば単位が取れる『切っていい授業』もあるのだとか。
そういった授業の出席率は恐ろしいほどに悪くなるのだけれど、息子は切ったことがないらしい。
息子「どの授業も面白いよ。どれもためになるし、授業を聞かないなんてもったいない。」
「たまに寝落ちしてしまうことはあるけどね。笑」
おいおいおい。
まあ、毎日夜中まで勉強していたら少しは仕方ないか…。
2年生になり、毎朝授業開始の1時間前には学校に行って予習をしているとのこと。
息子が予習しているなんて!
今までそんな事、したことがなかったはず。
息子「中高と先生が『予習は大事!』と言ってたことがようやくわかったわ。」
「予習をしていると授業がスっと入ってきて、無駄がないのよね。」
大学2年生で初めて予習の大切さに気づいたもよう。
気づけて良かったね…。
1年生時の成績がイマイチだった息子。
本人は「○ソみたいなGPA」だと言っていました。
評価で言えば普通ランク。
親目線では、留年さえしなければOKなんだけど…。
将来のマッチングに備えて高いGPAを狙っていたみたい。
自分の不甲斐なさがイヤになり、2年生からは一新して頑張るらしい。
何にせよ、失敗から学んでさらに高みを目指し、納得いく結果が得られるように努力を積み重ねてほしい。
評価として現れる成績だけでなく、目標に向かって努力を積み重ねることは全てにおいて大切。
息子「勉強は楽しいけど、テストはイヤ。」
これが本音でしょう。笑
数学・物理が得意で入学してきた人の中には、この莫大な暗記が必要な医学部の勉強がつまらないと感じる人もいるそうです。
勉強が楽しくて何より。
水を得た魚のように、生き生きとした表情で話す息子を見ているだけで日々充実した毎日を送れている様子がわかり、親としては安堵しました。