shanの雑日記

子育ての振り返りから日々の雑感など

勉強と部活動の両立~中学編②~

勉強と部活動の両立~中学編①~の続き

shanru.hatenablog.com

 

「3日開いたら感覚が鈍る。」

と言う息子は、定期テスト発表から期間中もクラブチームの練習には必ず参加。

学校では、テスト後に大きな大会が控えている場合で、かつ今までの成績から判断され、許可が下りれば部活をすることができます。

息子は大会が控えていない時でも許可を貰い、定期テスト発表中も期間中も放課後に自分でメニューを考え、たった1人で練習をしていました。

 

毎日出る宿題は、昼休憩や授業中?など、その日のうちに学校内で済ませていたようです。

家で宿題をしているのをあまり見たことはありませんでした。

毎月届くZ会もやったりやらなかったり。

Z会は『とりあえずZ会があるし、大丈夫やろ!』

という親の自己満足のためのアイテムでしかありませんでした。

 

定期テスト勉強は2週間前には取り組んでいるようでした。

何をどう勉強していたのかはわかりませんでしたが、

息子「成績が落ちたら次のテスト期間に練習ができなくなるし、あいつは部活だけやと思われたくない。」

と言いました。



途切れることなく練習をするためと自分のプライドのため、定期テストにも全力で取り組んでいました。

何がモチベーションになるのかわかりません。

この後、定期テストの成績は3位から5位ぐらい。

不動の1,2位がいたそうです。

 

このようにして全てが部活中心になりました。

クラブチームの練習ではガッツリとしごかれ、練習終了後に立てなくなった息子を車の後部座先に放り込んで帰った事も1度や2度ではありません。

学校では高校生の先輩に食らいついて練習。

先輩方も、中学生に負けてはいられないと日々真剣勝負だったようです。

 

これだけしっかり練習を積むと、競技成績も向上しました。

専門種目では県のランキングで学年1位になりました。

県の強化指定選手にも選ばれましたが、息子は

「中学生の強化練習に行くより、学校で実力が上の高校の先輩と練習した方が強くなる。」

と県の強化練習には一度も参加しませんでした。

代わりに、顧問のお力添えで高校生の強化練習や合宿にも参加させていただきました。

このあたりは、公立中高一貫校の利点であったのかもしれません。

息子は特殊な環境であったことと高校受験がなかったために、一般的にはほぼ参考にはならないかと思いましたが、知り合いにはここまでをお話しました。

 

3年生になりました。

相変わらず部活中心でしたが、定期テストも頑張っていました。

専門種目では総合1位になりましが、季節限定の代表選考を伴う大きな大会では、みんなと少し専門とする競技の性質が違う息子は苦戦していました。

例えると野球とソフトボールのような・・・。

似ているけれど、練習方法が違います。

息子は自分の専門種目のシーズンが終わってから、大会に向けての練習に切り替える必要がありました。

この大会に出場するのも最後になるので、今まで以上に練習に打ち込んでいました。

選考会を突破し選抜チームに選ばれ、息子はチームのキャプテンを任されました。

チームは優勝候補であったので、その責任の重さと、自分の競技力向上のプレッシャーと必死で戦っているのがわかりました。

息子自身が自分の力で乗り越えなければならない壁であったので、私は黙って見守ることしかできませんでした。

 

大会ではチームのみんながそれぞれの役割を果たし、優勝することができました。

優勝インタビューでアナウンサーが

「勝てる自信はありましたか?」

と息子に尋ねると

「自信があるないよりも、やる。だと思いました。」

と答えました。

 

息子は勝負には勝ちたいとは思うものの、それを決して表に出すタイプではありませんでした。

体育会系の私には、それを歯がゆく感じていました。

「気持ちを表に出すことで、結果がついてくる事もあるんやで!」

息子が専門種目の大会で負けた時にそう言った事があります。息子は

「そうかもしれないけど、それは○○の戦い方じゃない。」

と言いました。

 

「自信があるないよりも、やる。」

という息子の言葉を聞いた時、表には出さないけれど人一倍強い思いがあり、冷静に分析してそれをやり抜くための努力を惜しまず、その思いを実現した息子を尊敬しました。

 

この子は自分にとって何が必要で、どうするべきか判断できるだろう。これからは余計な口出しはしないでおこう。

と決めました。

 

こう決めたことが後々、悶々としながら高校での部活と大学受験を見守ることになってしまいました。