さて、久しぶりに息子の話。
○医体の大会に出場するために現地に乗り込んでからの、まさかの腰痛を発症。
動ける状態ではなくなり、出場はキャンセルすることになりました。
※その辺りの話
その後レントゲンを撮り、医師から『軽めのぎっくり腰』との診断を受けたのですがその後も腰の不調は続き、自分の思うような練習が全くできずに悩んでいました。
周りの助言でMRIを撮る事を勧められ、その結果が出たようでLINEがありました。
息子「解剖学的な異常は見つけられませんでした」
「逆に対策のしようが無い」
(解剖学的な異常→パッと見てわかるような異常の事を言いたいと推測。)
息子のこの言葉を見て、また久しぶりにハハの『イラッとスイッチ』がON。
『対策のしようが無い』のではない。
『解剖学的な異常はない』という事を自分自身がどう受け止めて考えるかではないのか?
それは○○がどう捉えるか次第。
恐怖心が勝るのであれば全く恐怖心がなくなるまで何もしないのも1つの考え方。
弱い部分を補うトレーニングと平行して腰に負担のないフォームを模索するのも1つ。
気にせずにガンガン行くのも1つ。
ちょっと厳しめに言うけれど、○○が不安感や恐怖心を吹っ切らない限り、何も良いようには前に進めないと思う。
前からある脚の不安に腰の不安要素が増えて、精神的にマイナスに持って行かれる事が倍増するだけかと。
長文のLINEを送りつけてしまいました…。
ちょっと言い過ぎたかなあと思いましたが、バッサリと言えるのは親だけ。
多分、息子自身も感じている事だと思います。
それを改めて親に指摘されてムカついたのか、既読は付いても長らく連絡はありませんでした。
これは完全に怒らせたなあ…。
そう思っていた先日。
息子から電話がありました。
腰に関してはボチボチと復帰に向けてトレーニングをしていくつもりとのこと。
『余計な筋肉が付いて動けなくなる』と嫌がっていた筋トレの必要性をヒシヒシと感じたらしく、セルフ方式でお安めなフィットネスクラブに入会したとか!
(筋トレの必要性については、以前からアドバイスしていたのですが…。)
息子「それより、ちょっと聞いてよ!」
ああ、これはまた愚痴が始まるぞ…。
そう覚悟しました。
息子はこの度、先輩達からの指名により部活のキャプテンに就任。
3年生の幹部達が主体となって部活運営をすることになります。
大学の部活ともなると部内だけでなく、対外的(部活OBやOG、学生連盟や競技協会等)な多種多様な仕事があるそう。
キャプテン1人ではとても回せないので各幹部に仕事を振るのですが…。
「えっ? なぜそうなるの?」
「えっ? まだやってないの?」
「えっ? それは相手に対して失礼でしょ!」
そういった事が多発しているらしい…。
息子は誰に似たのか、昔からものすごく細かい事に気が付いて気が回るタイプ。
そんな自分が普通だと思っている節があるので、各幹部の仕事ぶりが雑に思えてストレスに感じているらしい…。
全部自分でやってしまった方が明らかにラクだけれど、それではダメだと思うので悪戦苦闘しているようです。
私「君の当たり前は他人の当たり前ではない」
「『言わなくてもわかるだろう』は絶対に通用しないから、明確な指示は必要!」
そうアドバイスをし、最後に
『頑張れ!』
と言おうとしたのですが…。
息子「先輩達に愚痴ったら『○○は頑張らないことを頑張れ!』って言われた。」
その言葉を聞いた時、
ああ、その通りだ!
そう感じました。
『頑張らないことを頑張る』
これほど息子にとって難しくて適した言葉は他にない。
きっと端から見ればそれまでも、必要以上に1人で頑張っているところがあったように見えたのだと思います。
1人で頑張るのではなく、みんなで頑張って物事が良い方向に進めるように。
もちろんその舵取りは必要だけれど、決して1人で頑張ろうとしないで。
○○が頑張らなくて良い=みんなが同じ目線で同じ方向を向いて良い運営ができているという事。
それが先輩達が息子に伝えたい事であり、息子をキャプテンに選んだ理由なのかも知れません。
息子が適切なアドバイスを送ってくれる良き理解者に囲まれている事がわかり、親としては安心しました。
息子自身も先輩達の言いたい事が何となくわかってはいるようです。
今はまだ慣れない立場で全体を見なければならないし、責任もあってそのストレスからかこの日は約2時間も愚痴っていました。笑
この経験はきっと今後の糧となるはず。
人として成長するための良い経験をさせてもらっていると思います。
そのためには愚痴ぐらいは聞いてあげるつもりですが、徐々にでも愚痴る時間が短くなって欲しいなあ…。
愚痴を聞くのが苦痛なのではありません。笑
『愚痴る時間が短くなる=頑張らないことを頑張った』
という事になるのだと思います。