shanの雑日記

子育ての振り返りから日々の雑感など

医学部2年生の悩み事~前編~

ここ最近、人数が集まらないとかでバレーの練習がありません。

変わりにTVで『ネイションズリーグ』を観戦しています。

特に男子は全戦全勝の絶好調!

パワー溢れるプレーに、TVの前で1人盛り上がっています。

そんなある日も1人で

ナイスアタック!!

などとワーワー騒いでいたところに息子からのLINE。

「ちょっと今電話してもいい?」

普段、よっぽどの用事がない限りはこちらからは連絡しません。

基本は息子からのLINE待ち。

息子も、たいして内容のないつぶやきやメモのようなLINEを送ってきます。

それに返信しても、既読がつくのは翌日以降。

何なんでしょうね?

男子は翌日既読パターンが多いのだとか。

息子からのLINEは、ただの生存報告のようです。

 

そんな息子からの電話。

慌ててTVの音量を下げました。

息子「あのさ、ちょっと悩み事聞いて欲しいんだけど…。」

~息子の悩み~

新歓に力を入れた結果、たくさんの新入生が入ってくれた。

競技経験者もいれば、未経験者もいる。

同じ歳の後輩もいれば、年上の後輩もいる。(医学部あるある。)

そんな中で、どうしたものかと悩んでいる1年生がいる。

彼は経験者で、そこそこの実力あり。

そのためか、自分より実績のないA先輩が作った練習メニューはやらない。

4年生で幹部は引退しても、競技を続けている6年生の先輩がその事を指摘すると、

「自分、Aさんのメニュー、めっちゃリスペクトしてるっすよ!」

と調子よくヘラヘラ。

まず、先輩・後輩という縦社会に関して無頓着。

先輩を平気で指さして笑い、たまに呼び捨てやあだ名で呼んだり。

口調はもちろんタメ語多し。

 

息子は、先輩を先輩と思わないその態度が理解できないみたい。

田舎の公立校育ち。

息子が所属した部活は、校内でも練習だけでなく規律といったことも厳しくて有名。

少しでもナメた態度を取ろうものなら顧問は鬼の形相になり、大説教大会。

そんな中に6年間いた息子。

頭の中は『昭和の男』です。

息子「もうね。ほんっとに端で見ててイライラするのよね。」

私 「いつまでもそんな昭和を引きずっていても、今時の若者にはピンとこないよ。」

  「時代は令和よ。令和。」

息子「『令和やから』とか時代のせいにするのは嫌い。」

  「『先輩として接する態度』に時代もへったくれもないと思う。」

確かにおっしゃるとおり。

息子の言っている事は間違ってはいないとは思いますが…。

今まで彼がいた環境では、それでOKだったのでしょう。

 

息子はこんな感じなので、昔から年上にはものすごくウケがいい。

けれど年下からすると、きっとウザいだろうなあ…。

なんせ固い。

頭の中も考え方も、発する言葉もすべて固い。

その辺りを指摘すると、

息子「それは自分でも自覚してるよ。決して自分の価値観を押しつけようとは思ってないし、自分が絶対に正しいとは思ってないよ。」

  「けどね、これから進む道は確実に縦社会。」

  「今までは良くても、あの態度ではこれからどうかと思うのよね…。」

  「それに『自分がそれ言われたらイヤじゃない?』って事を平気で人に言う。」

  「〇〇さ、小さい時からずっとハハに『自分がされてイヤな事は人にしない!』って言われてたのもあって、めっちゃ気になる。」

 

自分がされてイヤな事は人にしない。

そういえば、息子が小さな頃からずっと言い続けていた言葉です。

保育園に行き始めてすぐの2・3才の頃は、

・お友達を叩かない

・お友達が遊んでいるおもちゃは取らない

など具体的に注意していましたが、大きくなるに連れ、事細かく注意するのもどうかと思ったし、息子の行動も全て把握できるものでもない。

それまで息子に教えてきた事、また息子の中で確立してきた物事の良し悪しの基準や性格を踏まえ、徐々に自分の頭でやって良い事と悪い事の判断をさせなければならないと思いました。

20才になってもその教えが根強く息子の中に残っていたことに驚きました。

きっと息子の『指標』になっているのだと思います。

けれど、この言葉も他人に通用するとは限らない。

自分は自分。他人は他人。

自分がするのはOKだけど、他人からされるのはムカつく。

今の世の中、そう考える人も少なくないかもしれません。

(『今の世の中』って言ったらまた怒られるわ…。)

自分の当たり前は、他人の当たり前ではない。

息子にそう言うと、

息子「環境の違いだとか考え方の違いがあるのは、もちろんわかってるよ。」

  「他にもその彼が、ちょっと困ったことになりつつあるのよね…。」

 

さらに息子の悩み事の話は続きます。