~小学生時代の振り返り④~の続き
小学5年生の夏休みから塾に通い出した息子。
通塾にも慣れ、学校から帰宅すると、割としっかりした量の塾の宿題にも
当時は真面目に取り組んでいるように見えました。
(のちに、必ずやらなければならない宿題とそうでもない宿題の選別をし、
要領よく進めていたと判明。白紙のテキストが何冊も発見されました。泣)
家から通える範囲の公立中高一貫校は2校ありました。
塾でのテストや模試の時、志望校を書く欄があったのですが、
息子はA校の方が書きやすいという理由で、とりあえずA校と書いていました。
6年生の夏休みも終わり、いくらなんでもそろそろ志望校を決めないと。
10月に行われたそれぞれの学校説明会に息子と一緒に参加することにしました。
まずはA校。
校門をくぐると、すれ違う在校生はみんな立ち止まり、とても礼儀正しくきちんと
「こんにちはっ。」と挨拶をしてくれました。
説明会では校長先生のご挨拶、担当の先生による学校についての説明に続いて
中学3年生の生徒による学習発表が2つほどありました。
発展的な内容の学習を進め、高度な実験を行っていることがわかりました。
パワーポイント等も使いこなし、使い慣れている様子でした。
手元の資料を見ながら、寸分の狂いもなくスラスラと発表されている姿に
「3年後には、この子もこんなにしっかりするんだろうか。」
と隣に座っている息子を眺めていました。
学習発表の後、数組の親子に生徒2人がついてくれて校内見学がありました。
移動中も私語をすることなく、順番通りに施設に着くと手元のメモを読みながら
1つ1つの施設・設備についてしっかりと説明をしてくれました。
A校はしっかりと教育されており、生徒はみなキチンとされている様子でした。
次の週にB校。
校門をくぐると、すれ違う在校生はみんなとてもフレンドリーに
「こんにちは~。」とニコッと挨拶をしてくれました。
A校と同じように校長先生のご挨拶、担当の先生の説明に続いて
中学3年生の生徒による学習発表がありました。
この学校も随分と発展的な内容の学習をしており、パワーポイント等も
使い慣れている様子でした。
発表になると手元の資料は殆ど見ることはなく、自分の言葉で楽しそうに
進行をしていきます。
その学習がその生徒にとってはとても有意義であり、
楽しいものであったことが伝わってきました。
また合間合間の絶妙なタイミングで小ネタを挟み、場内を笑いへと誘います。
その様子を見ている先生方もニコニコとしていたのが印象的でした。
その後、こちらの学校も生徒2人と数組の親子で校内見学。移動する途中では
「受検の事とか学校生活の事とか、何か質問があればして下さいね。」
と言ってくれて、質問をされている方もいらっしゃいました。
施設に到着すると、その施設の案内+授業中のおもしろ小ネタを披露してくれて、
またひと笑い。
そんな感じなので、移動中に前が詰まって進めなくなると
「先に○○へ行きます。本当はこの通路は通ってはダメなので内緒にして下さいね。」
と個人の裁量でルート変更もあり。
B校はおおらかな教育をされており、生徒はみなのびのびとされている様子でした。
同じ公立中高一貫校でも2校は真逆の雰囲気でした。
当時は数年にわたる受検倍率を見ても、A校の方が人気があったようでした。
3年であんなにしっかりするのなら、親としても何となく安心感があります。
それまでに志望校については、合格すれば6年間通うことになるのは息子なので
息子が行きたいと思う学校を選ぶように伝えていました。
B校の学校説明会が終わり、B校の校門を出ると息子は
「この学校にする。」
と一言だけ言いました。
ああ、やっぱり。
そう言うと思った。笑
息子にはB校が合っていると感じていました。
以降息子は志望校の欄に『B校』と記入するようになりました。