shanの雑日記

子育ての振り返りから日々の雑感など

子育ての同志。からの卒業

前回の子離れを考える中でパートナーとの関係を再構築中と書きましたが、そろそろ今までの関係性を見直す時期に差し掛かりました。

 

パートナーはシングルファーザーで、息子と同じ年の娘さんと2つ上の息子さんがいます。

離婚理由は『性格の不一致』だと聞いています。

離婚するにあたって、彼が「子供は置いていけ」と言ったら本当に置いて出て行ったとのこと。

どうしても息子を渡すことは考えられなかった私からすれば信じられませんでしたが、元奥さんは子供達のことを考え、自分が引き取るよりも彼に任せた方が良いと判断されたのだと思います。

 

離婚後は全く連絡はなく、子供達とも会ってはいないとのこと。

子供達の方からも会いたいと言ったことがないので、会わせようと考えたことはないそうです。

しかし、元奥さんは子供達が小学生の頃の運動会には毎年必ず1人で来ていました。

子供達に会いたいと言えない事情があったのだろうか?

年に1回の運動会で子供達の成長を確認し、安堵しているのだろうか?

1人運動場の隅で子供達の応援をしている様子を遠くから見て、彼のパートナーとしての感情は一切なく、子供のそばに居ることができない母親の心情を想像してしまい、なぜか切なくなりました。

 

なぜ子供達が母親に会いたいと言わないのか、なぜ彼が子供達に会いたくないのかと聞かないのか、他人である私が立ち入る事ではないので聞いたことはありません。

ただ、彼は精一杯の愛情を子供達に注いで子育てをしていることだけはよくわかりました。

 

パートナーと知り合ったばかりの頃は子供達はそれぞれ小学校の低学年と小さかったので、子育ての悩みを相談しあうこともありました。

私も彼もそれぞれ異性の子供を育てているので、お互いに不安もありました。

しかし、段々と何かが違うなあと感じてきました。

 

そもそも私は『母親』でパートナーは『父親』です。

女性と男性。生物学的な役割の違いがあります。

母親と父親では一般家庭でも子供と接するにあたっての役割が違うだろうし、役割が違えば考え方も異なります。それぞれの家庭で自分の子供との関わり方も違います。

考え方や求めるものの違いが出てきました。

 

子供達の環境もそれぞれに異なってきました。

息子は中学受検→部活に全集中→高校受験なし→部活に全集中→大学受験。

特に中学の部活に全集中時期は少し特殊な環境だったために、私はフルで送迎やサポートに走り回っていました。

彼の子供達は地元中学→通常の部活→高校受験を経て、息子さんは高校卒業後に他府県にて就職。娘さんは地元の専門学校に通っています。

なので、私が中学受検の悩みを相談しようにも彼には中学受検は理解できないし、特殊な環境で部活に励むことは、通常の部活しか知らない彼には理解できません。

高校受験のことは私には全くわからないし、大学受験のことは彼には全くわからない。

 

お互いに悩みを共有することは難しいけれど、共感することはできます。

悩みはそれぞれ違っても、お互いに子供を立派に育て上げようという思いは共通しています。

子供達の環境が変わってからは、ただお互いにとりとめもなく自分の思っていることや感じていることを話し、それに対してお互いに

「そうなんや。」

「大変やなあ。」

「頑張ってるなあ。」

とただ話をフンフンと聞く。真剣に耳を傾ける。

意見を聞きたいと思ったとしても、既に自分の中にはぼんやりとした結論があることが多いので、結局はそれを後押しして欲しいだけなのだと思います。

とりとめもなくしゃべっているうちに自分なりの考えがまとまり、

話を聞いてくれてありがとう。さあ、またそれぞれに子育て頑張ろか。

となりました。

 

お互いに子供が最優先。

ほとんど、子育ての同志としての12年間を過ごしてきました。

そうして今、お互いの子育てはそろそろ終了を迎えます。

特に私の方は中学受検~大学受験終了までの約7年間は完全に息子中心に考えて行動していたので、パートナーのことは後回しにしてきました。

それでも不満を口にすることなく、日々息子のためにバタバタと過ごす私を応援してくれました。

息子の大学受験が終了し巣立った後、

「お疲れさん。これから2人でいろいろ楽しんでいこか。」とパートナーは笑顔で言いました。

ああ、やっぱり我慢してくれてたんやなあ。

ありがとう。

そう思いました。

 

これからはパートナー孝行もしていかないと、いつか罰が当たると思います。

約7年もの間、暖かく見守りずっと待っていてくれていたことに感謝し、共に過ごせる時間を大切にして新しい関係を構築していきたいと思います。