始まりは「英語なんてキライや!」~前編~の続き
高校での英語の授業は、通常のよくあるスタイルのものだったそうです。
中学で英文法はさらっとしか勉強をしていなかったので少し手こずったようですが、塾には行かなかったので学校の授業内で対応していたようです。
息子「英語表現の授業は子守歌にしか聞こえん・・・。」
と言っていたので、寝ていたことも多かったようですが!!
部活をしていた時、お風呂上がりには毎日ストレッチをしていたのですが、その時は必ず英単語帳や英文法の参考書を見ながらやっていました。
また通学の電車を待つ時間、無料のメールマガジンで英文を読んでいました。
そんなに長文でなくても毎日少しずつ英文に触れ、読解スピードを上げていくことが必要だと友人に教わったそうです。
定期テスト勉強以外は、すき間時間を利用して英語の勉強を進めていました。
そのようにして大学受験前、英語の偏差値は模試にもよりますが70前後だったと聞いています。
得意科目は国語≧英語≧化学>地理>物理>>数学、という
君は本当に医学部を受験するのか?
といった文系脳の息子。
共通テストも国語・英語・化学の高得点で物理と数学をカバーしました。
息子が受験した医学部の二次試験には国語はないので、物理・数学が残念な息子には
「英語なんてキライや!」と言っていた英語が大黒柱となりました。
二次試験では、長文と和文英訳が出題されます。
医学部によっては長文の内容が医療系に関する難しい内容が出題されるところもあるそうです。
長文の設問には和訳問題や内容説明といったものがあり、ほとんどが記述式となります。
和訳も単に文章を訳するのではなく、きちんと訳することを基本として文脈に添った内容で、自然な日本語を書いていくことが大切となるそうです。ネットで見た対策には『流れるような日本語で』と表現されているものもありました。
こうしてブログを書くだけでも『流れるような日本語で』なんて難しい!
和文英訳では、日本語のまわりくどい表現や慣用句を本質的な部分は変えず、かみ砕いて理解しやすいように変換する力が必要となるそうです。
このように文章にすると、国語や小論文の対策かと勘違いしそうです。
英語の試験でありながら、日本語の力が要求されているのでしょうか。
息子いわく
「国公立の二次試験はFeelingかな。出題の意図を分析して、何が求められているのかが解れば後はいかに英文や日本語の文章を書いて仕上げられるか。」
「土台としての単語や文法といった基礎を固めたうえで、日本語の語彙力とそれを表現する力が必要になってくる。」
「そやから、私大の英語はできる気がしないけど。笑」
英文法を問われ、ほぼマーク式の私大英語には通用しないみたいです。
これらはあくまでも息子と英語との関わり方であり、正しいやり方だとは思わないし、英会話や英語の早期教育を否定するつもりもありません。
姪っ子と甥っ子は保育園の頃から英会話を習い、びっくりするような流暢な発音で英語の歌を歌っていたので、
英会話ってすごいなあ
と関心していました。
「学生の間に小説を書いてみたい!」
と言っている文系脳の息子には、息子流FeelingEnglishがはまったやり方であったのかもしれません。
いくらFeelingとはいえ、単語や文法といった基礎を疎かにはしていません。
けれどその息子流で中学生相手に対応できるのかなあ、と少し不安に思ったわけです。
家庭教師で英語を指導することになった息子は
「FeelingEnglishは中学生には通用せんしなぁ。どうしていこかなぁ。やっぱり単語からかなぁ。」
担当する子の英語テストの結果を見ながら、今後の指導法を模索中のようです。
自分とは違う学び方を探すことは、今後様々な事について自分自身の視野を広げる、という意味でも役に立つかもしれません。
初心者マークの先生、頑張って!