今日の午前中、少し前から目に違和感があったので眼科に行ってきました。
待合室には4、5歳位の男の子とお母さんが座っていました。
退屈そうにしている男の子。
キッズスペースでゴロゴロと寝転がったり、待合室の椅子からジャンプして飛び降りたりと遊び始めました。
しばらくするとお母さんは
「そんなことしてたら、今度どこかしんどくなっても病院へ連れて行けないよ。」
とその男の子に言っていました。
今のは注意?警告?
子供に言って聞かせるセリフとしては、
ずいぶんと斬新だなあ
と思いました。
この場合、
「病院は具合の悪い人がくる所だから、静かにしようね。」
と子供に言い聞かせるのが一般的なのかもしれません。
息子が小さかった頃にはまだ
「うるさくしてたら、看護師さんに怒られるよ!」
と言っている方もいました。
今はもう、こんなふうに注意をすることはないのでしょうか?
子育てのアップデートができていないアラフィフにはわかりません。
それにしても、今日のお母さんのセリフは私には衝撃的でした。
私は若い頃、子供が苦手でした。
病院で騒ぐ子供やスーパーで走り回る子供に、嫌悪感でいっぱいでした。
特に小学生以下は
絶対にムリ!!
と思うほど、あちこちで走り回りキャアキャアとうるさい子供がまったく理解できませんでした。
二十歳を過ぎた頃、
こんなに子供が苦手で将来、母親になれるのか?
と不安になり、子供というものを理解するために、スイミングのコーチのバイトをすることにしました。
結果『かわいいと思える子供も中にはいる』ということを学びました。
実際、母親になってみて『自分の子供はかわいい』と思えたので、自分に母性があったことに安堵しました。
やがて息子が成長し、病院やスーパーに連れて行くようになると、若い頃にあった子供に対する嫌悪感を思い出しました。
息子には病院やスーパー、電車内など不特定多数の人が集まる場所は『走り回ったり、騒いだりする場所ではない』と言い聞かせました。
『人の迷惑になるから』と言ってしまうと、もし誰もいなかったら騒いでもいいのか、となってしまわないか?
子供の時から、子供なりにその場の必要にあわせて相応しい行動がとれるように、自分がおかれている状況を適切に判断する訓練をしておかないと、成長したからといって、いきなりできるようになることはないだろうと考えました。
『子供なんだから静かにすることは無理』と決めつけずに、子供の成長に応じて子供が理解できるように根気強く教えることが、親としての大切な役割だと思います。
病院ではしゃいでいる男の子を見て
あの頃は必死だったなあ。
今はもう、これくらいの子供に向き合うパワーはなくなったなあ。
と思うのと同時に
〇〇(息子)もこれくらいの頃はかわいかったなあ。
と思ってしまいました。