shanの雑日記

子育ての振り返りから日々の雑感など

かわいいなあ

先日、仕事帰りにスーパーに行きました。

車を降り、入口に向かって歩いていると、手を繋いで歩く4・5才ぐらいの男の子とお母さんの親子が向こうからやって来ました。

すれ違いざまに聞こえた会話。

男の子「ママ、かわいいね!」

ママ 「ありがとう。〇〇もかわいいね!」

男の子「ううん。ママがいっちばんかわいい!」

もう、悶絶級のかわいさ!笑

男の子もお母さんもニッコニコ。

お母さん、たまらなく幸せだろうなあ。

今のその気持ち、大事に心の中にしまっておいてね。

いつか息子さんが小憎たらしくなった時、その蓋を開けてみて。

そしたら何とかやっていけますよ~。

そう声を掛けたい気持ちになりました。

たまたま聞こえた会話から、遠い昔の事を思い出しました。

私にも、今なおずっと心の中にしまってある気持ちがあります。

 

息子は2才になる少し前、公立保育所に通い始めました。

朝、保育所に送っていきます。

通い始めてすぐの頃、ママと離れたくないとギャン泣きしているお友達の横をすり抜け、一目散に家にはないたくさんのおもちゃで遊びたくて、あっという間に教室の中に消えていきました。

完全に、ハハ≪おもちゃ

なんだかなあ…。

ちょっと寂しく思っていると、その気持ちに気付いてくれた保育士さんが、

〇〇君は、お母さんは絶対に迎えに来てくれるって信じてるから安心して遊んでいるんですよ。

と声を掛けてくれました。

いやー。

アイツは絶対におもちゃしか目に入ってないわ…。

そう思いましたが、その保育士さんの言葉を信じることにしました。

 

夕方、息子を迎えに行くと

息子「もうちょっとおもちゃであそんでたかった…。」

と言いながら渋々と教室から出てきました。

やっぱり、おもちゃに負けてるわ…。

早くお迎えに行った方が喜ぶかなあと思い、毎日ダッシュで仕事を終わらせてるのに…。

保育所が楽しい所であることはいい事。

けれど、余りにも不満そうに出てくるので先に買い物を済ませたり、少し残業もしてからお迎えに行くようにしました。

そんなある日の事。

少しだけ残業をして息子を迎えに行きました。

珍しく息子は「ハハ〜!」と言いながらこちらに向かって走ってきました。

私の両脚に抱きつき、顔を見上げて言いました。

息子「ハハ〜!〇〇ね、待ってたよ!」

私の顔を見上げて嬉しそうな顔。

その顔が、何ともかわいくて愛おしくて。

ああ、この子の親になって本当に良かった!

改めてそう思えた瞬間でした。

 

ニッコニコの息子は続けて言いました。

息子「ねえ、もうちょっとお外で遊んでもいい?」

・・・・・・。

その笑顔は作戦か?

ハハの気持ちをもてあそんで!コラッ!!

私「どうぞ。行っといで。」

息子はワーイと園庭に駆け出して行きました…。

 

保育園児の息子にしてやられましたが、この時息子を愛おしく感じた気持ちと私を見上げる満面の笑みを決して忘れることができません。

その後息子が成長するにつれ、ムカつく事も多々ありました。

そんな時はいつも、心の中からこの時の気持ちを引っ張り出しました。

あの時感じた、

この子の親になって本当に良かった!

という気持ちと息子の笑顔を思い出すと、イライラした気持ちがスーッと消えていきました。

離れて暮らす今でも、ふと何らかの拍子に思い出すことがあります。

多分そんな時は意識はしていないけれど、何となく寂しいなあと感じている時なのかもしれません。

この日も幸せそうな親子を見て、あの時の気持ちと笑顔がよみがえりました。

 

今ではすっかり一丁前の事しか言わなくなった、可愛げもどこかに置き忘れてきたような息子が昨夜遅くに動画を送ってきました。

布団圧縮袋に夏用のダウンケットを入れ、端から普段身体のケアに使用しているストレッチポールを転がしながら空気を抜き、見事にペッチャンコにしていました。笑

賢いのか、アホなのか?

その得意気な様子に、1人大笑いしました。笑

こんな動画を送ってくるあたりは、まだまだかわいいなあと思ってしまったのでした。