shanの雑日記

子育ての振り返りから日々の雑感など

三者面談での例え話

週末にゆっくりと皆様のブログを読ませていただき、夏休み前の三者面談の話題について書かれているブログも多かったので、思い出した息子が高校1年生時の三者面談の話を書いておこうと思います。


息子が1年生時の担任の先生は、30代後半〜40代前半位かなと思われる、女性の英語の先生でした。入学式直後に教室に入るとお母様方が
「△△先生でよかった!」
とお話しされているのを耳にしました。
息子が通った高校は、兄弟姉妹全員がこの高校ということも少なくなく、お母様方は私の知らない様々な情報をお持ちでした。


息子「△△先生って、ちょっと怖く見えるんよね。授業も厳しいし。
小テストは多いし。成績とか態度とかで注意されてる子もいるわ。」
と言うので
私「君は怒られてないの?」
と聞くと
息子「朝練の後、HRに間に合うように廊下を走ってて教室に向かう先生を抜く時、廊下を走らない!!って言われるくらいかな。」
廊下を走らない!!って、君は小学生ですか?
とため息をつきました。


三者面談の前に、先生と生徒の二者面談が行われていたそうです。
先生「〇〇君は医学部志望と聞いています。現時点の志望校は国公立の東京医科歯科大学で間違いないですか?」
私「はい。医学部志望らしいです。志望校は「日本国内なら何処でも可。ただし国公立に限る。」と話しています。」
と言うと、先生は笑顔になりました。
先生「東京医科歯科大っていったらかなりの高レベルになりますね。」
私「はい。」
息子「そうなんですか?」
はあ?


息子は当時、偏差値というものを考慮せずに大学の情報のみを調べ、自分が進みたい分野に学生のうちから少し触れられる、という理由で志望校を考えていたようです。
私は息子の偏差値は知りませんでしたが、ネットや皆様のブログで少しずつ 医学部の受験について、情報を仕入れ始めていました。
息子はまだ1年生で現実味がなかったのかもしれませんが、ガツガツ勉強するでもなく部活最優先だったので、
こいつ医学部受験をナメてないか?
とカチンときたので、先生を前にして
私「あのね、医学部受験って部活で例えたら県大会で優勝する位のレベルでは通用しないんよ。ライバルは全国。インターハイに出場するだけやったら意味なし。予選、準決勝通過は当たり前。決勝に残って、優勝が理Ⅲ。医科歯科は表彰台レベル!」
と思わず言ってしまいました。


先生、大爆笑。
先生「お母さん、その例えとてもわかりやすいです。笑」
「〇〇君、そのくらい医学部受験は大変になると理解しておいて下さい。」
と息子に向かって言って下さいました。
息子「インターハイの表彰台かあ…。それはなかなかに厳しいな。」
体育会系の息子には、最もわかりやすい例えがインターハイでした。
ぽやーとしていた息子は現実を知って、三者面談が終わりました。



息子「△△先生が1番わかりやすいし丁寧やし、親身になってくれるから。」
と言って2年生、3年生になっても英語の質問は必ずこの先生のところに持っていきました。


大学受験が終わり、合格の報告に行った時はとても喜んでくださり、最後に
先生「〇〇君親子はとても印象深くて。」
息子「えっ?」
先生「インターハイの例えも面白かったし、教師生活も長いけど、面談の後に机と椅子を戻してくれたのは初めての経験やったから。」
とおっしゃったそうです。


そういえば面談が終わった後、私達親子がその日の最終だったので、息子と2人で教室の机と椅子を全部元に戻しました。
先生1人では大変そうだし、みんなでやった方が早いだろうと思いました。
私「ハハ、余計なことしたんかな?」
息子「そういう意味ではないっぽいよ。」
私「みんなで片付けた方が、先生も早く帰れるかなって思っただけなんやけど…。」
息子「ハハらしい考え方やわ。笑」
私「いい意味で印象に残ってたのなら、良しとするか。」
と息子と笑い合いました。