shanの雑日記

子育ての振り返りから日々の雑感など

国際左利きの日

今日8月13日は『国際左利きの日』だそうです。
そんな日があることを今まで知りませんでした。


日本では人口の約10%が左利きだといわれています。ということは圧倒的に右利きが多いので、世の中の製品やサービスも右利きの方が使いやすくなっています。
私は右利きなので何の不自由もなく過ごしてきましたが、息子が左利きであることがわかった時に、ちょっと考えました。


周りに誰も左利きはいません。
2歳で保育園への入園を考えていたので、1番の気がかりなのはハサミでした。
今ならホームセンターにも左利き用のハサミが売られているのを見たことがありますが、当時は幼児用なんてなかったと思います。
みんなと共用で使う可能性のあるものは、右手で使えるようにしておこう!
と考えました。
お箸や鉛筆は、大きくなった時に自分が不便だと感じたら、自力でなんとかしてもらおう。

ハサミは最初から右利き用を持たせたました。
息子も最初から右利き用しか知らなかったので、抵抗することもなくチョキチョキと練習をしていました。
次はボール投げです。
小学生になって友達とキャッチボールをするとなった時、左利き用のグローブがないから仲間に入れない!とかなるとマズいと考えたので、ボールは右手で投げる練習を繰り返しました。
投げることには抵抗があってやり難くそうでしたが、上記の理由を言うと頑張って練習をしていました。


ボールを投げるのは右ですが、バットに左利き用はないので好きなようにさせると、左打ちになりました。
右投げ左打ちの完成です。野球はしなかったので役には立ちませんでした。


最後に教えたのは包丁です。
これも調理実習では共用の包丁を使うことになるので、右手で使えるように練習しました。
私が意識して右手で使えるようにしたのは上記の3点です。
その結果、息子はその後勝手に進化していきました。
左手で使うもの
お箸、スプーン、フォーク、鉛筆等。
右手で使うもの
上記以外。
レードルやテニス等のラケットも右手で持ちます。
息子は自分の事を『エセ左利き』と呼んでいます。


左手でお箸を使うと、みんなでご飯に行った時は必ず端っこに座ることになるし、定食を頼んで出てくると、食べる前に必ず配膳を入れ替えます。
鉛筆等は、縦書きはスラスラと書けますが横書きは自分の手が邪魔になるそうです。
右利きが消しゴムを使う場合、持っていた鉛筆を置いて消しゴムを持ち、消した後にまた鉛筆を持ちますが、息子は左手に鉛筆、右手に消しゴムを持って同時に使います。見ていると面白いです。


今まで左利きであることで唯一困った事は『書道』。
左利きでも絶対に右手で筆を持つように、小中高とも指導されました。
しかも息子の名前は画数が多いので、小筆で名前を書くと、大きくなるか真っ黒になるか…。
小学生の時は泣きながら家で何枚も何枚も右手で書く練習をしていました。
なぜ、書道だけは左利きは許されないのでしょうか?
『多様性を育てることが必要』などと社会では言われているので、学校でも左利きの書道が認められるのでしょうか?
たぶん、当分はムリだと思います。
小学生の時に泣きながら練習をした結果、高校の授業で書いたものがこちらになります。

書道はよくわかりませんが、それっぽく書かれているような気がします。それっぽいので何となく踊り場の壁に掛けています。


左利きの男性は左右の脳の仕組みの違いから、言語機能の発達が遅れがちなのだそうです。
息子が中学2年生ぐらいの頃
あの子と口喧嘩はやめよう。
と思いました。
語彙力をフル活用し、理路整然と話す相手には勝てません。
『エセ左利き』で左右の手を使い分けてきた結果、右脳や左脳が鍛えられたからでしょうか?
きっと脳の機能というより、本人の気質だと思います。