ただいま、数年ぶりにゆっくりと夜のドラマを観ています。
息子が中高生の頃、帰りは遅くてお迎えもあったし夕飯を温め直したり。
おしゃべりな息子の話に相槌を打ちながら、後片付けや翌日のお弁当の準備もあったし、お風呂も入らないと…。
バタバタしていると、あっという間に22時を過ぎてしまいました。
そうなると21時からのドラマはもちろん観ることはできないし、22時からのドラマも中途半端になります。
リビング以外に自室にもTVはありますが、どちらも録画機能がありません。
気になったドラマは見逃し配信で隙間時間に少し観ていました。
昨年は隣の部屋で息子が受験勉強をしていたので、極力TVはつけないでいました。
息子は気にしなくていいと言っていましたが、やっぱり気を遣いました。
息子が巣立った今、時間だけはたっぷりとあるのでTVは見放題!
新しいドラマが始まると、面白そうだなと思ったものはとりあえず第一回を観ます。
そこで、次回から観るか止めるかをジャッジ。
大抵は週に1つか2つぐらいになりました。
ところがこの秋、第一回を視聴した結果、月・水・木・土曜日放送の計5つものドラマを観ることになってしまいました…。
ずいぶん暇なヤツだ、と自分でも思います。笑
土曜日はバレーの練習と重なるので、練習がある時はスマホの見逃し配信で観ます。
中でも1番楽しみにしているのは月曜21時からの『PICU(小児集中治療室)』。
医療ドラマになります。
以前は医療ドラマは誇張し過ぎている感じや、現実はそんなもんじゃないだろと思ってあまり観ることはありませんでした。
有名な『私、失敗しないので!』とか。笑
そんなこともあり、最初はPICUも期待することなく第一回を観ました。
ところがこれがもう、ドハマりしてしまいました。
主演の吉沢亮さんは、以前に朝ドラに出てたなあという認識しかありませんでした。
(朝ドラは時計代わりにつけています…。)
第一回、いきなり子供の命が救えなかったという厳しい現実から始まりました。
志子田先生(吉沢さん)は、最初は経験も自信も何も無い状態でPICUに移動となり、これがもう観ていられないくらいに背中を丸め、何もできずにオドオドとしているだけ。
患者である子供の問いかけに動揺して明らかに目が泳ぎ、正直に病状を子供に話してしまい、隠しておきたかった母親にひっぱたかれました。
以前なら、ちょっとイライラしながら観ていて、
それはどうよ。アカンやろ。
とかバッサリと冷たい目線で観ていたと思います。
ところが今、約10年ぐらい後に息子がこういう立場になるかもしれないと思うと、もう親目線でしか観ることができません。
ドキドキ、ハラハラ。
もっと頑張れ!しっかりしないと!
気分は母親です。笑
物語は進み、経験を積んだ志子田先生の背中も真っ直ぐとなり、何よりも『目』が明らかに違います。何があっても動揺することなく、医師として成長し自信を宿した『目』の演技に引き込まれてしまいます。
成長する姿に、おばちゃんは毎回涙腺崩壊してしまいます…。
もうティッシュペーパーが手放せません。
立派なお医者さんになったね。もう安心…。
そう思った矢先、医師としての自信をなくしてしまう事が重なり一度現場を離れましたが、周囲の温かいサポートもあり復帰。(かなり雑な説明。)
ここまでが先週までのお話です。
若い頃、映画やドラマで泣く日がくるなんてまったく想像していませんでした。
どちらかというとドライな性格なので、
映画やドラマで泣くなんてありえない!
ちょっといい人ぶりたいの?
と穿った見方をしていた所があります。
けれど、最近はすっかり涙もろくなってしまいました。
このドラマでも当然泣くし、他のドラマでも涙が溢れます。
昨年観た『きのう何食べた?』でも映画館で一人大泣きしてしまいました。
50年、いろいろな経験を詰んだことによってどこか共感する部分が増えてくるのだと思います。
これからの時期のカロリーメイトのCMですら昨年を思い出して胸がキュッとなり、きっと泣いてしまいます…。
昔の私が今の私を見ると、ありえないのかもしれません。
歳を重ねることによってずいぶんと自分に素直になったなのだなあと思います。
感動して泣き、共感して泣き。
自分にこんな感情があったことをこの歳になって知りました。
今まではずっと自分の感情に蓋をすることで頑張れた部分があるので…。
だとしたら、歳を重ねることも悪くないなあと思います。
これからはちょっとラクに生きて行けるような気がしています。
何が言いたいのかわからなくなってきましたが、ドラマは今夜21時からの放送が最終回となります。
このブログを更新した後、お風呂を済ませてティッシュペーパーを用意し、準備万端整えて楽しみに待ちたいと思います。