朝の通勤時間に、ピカピカで大きなランドセルを背負った1年生を見かけるようになりました。
この辺りでは、どこの小学校も1年生は黄色いランドセルカバーを付けています。
一目で『1年生』だとわかります。
この前TVを観ていると、ランドセルのCMが流れました。
あれ?もう4月。
新学期は始まっているのに?
よくよく考えてみると、来年の新1年生に向けてのCMだと理解しました。
1年も前からCMをやって、購入する人なんているの?
そう思って調べてみると、1年前は普通みたいでした。
『ラン活』という言葉もあるとのこと。
息子のランドセルを購入した当時はそんな言葉があったのかな?
ランドセルについて、他の記事も読んでみました。
すると最近は子供が年長の4月~6月までに購入している層が多いそうです。
人気の価格帯は4万円台後半~6万円台前半。
中には10万円以上の物もありました。
6年補償や背負いやすさ、カラーバリエーションなども様々。
また、最近では祖父母に買って貰うご家庭が半数以上あるそうです。
入学に向けた準備で出費もかさむし、おじいちゃんおばあちゃんが少しでも手助けしたいという思いで、入学祝として買ってあげるのかもしれません。
そう言えば、姪甥のランドセルは母が購入資金を出していたのを思い出しました。
息子が小学校入学前、両親からランドセルの購入資金を出してくれるという話がありましたが、断りました。
どうしても、私自身が貯めたお金で息子のランドセルは購入したかった。
なるべく息子の学校関係での資金面で、甘えることはしたくありませんでした。
『シングルマザーの意地』のようなものかもしれません。
そんな意地を張ったところで、日常生活ではお世話になっているのですが…。
当時、1日6時間の週5日勤務で最低時給のパートでした。
入学式を翌月に控えた3月。
間際になると隣町の大型スーパーでセールがありました。
カバン売り場の片隅にあるランドセルコーナーを、息子と一緒に訪れました。
所詮はスーパーなので、それほど種類もありません。
息子は紺色に近い、きれいな青色のランドセルを手にしました。
値段は5万円を超えていました。
ちょっとその値段はしんどくて。
他にも揃えなければならないものはたくさんあります。
その隣にあった、型落ちで3割引になっていた黒色のランドセルを手に取り、
私「この黒いランドセル、かっこいいね!」
「4月から、かっこいい小学生やもんね!」
そのランドセルを背負った息子に
私「ものすごく、お兄ちゃんに見えるわ!」
3割引のランドセルを背負った息子を褒め、息子を誘導してしまいました。
あの時、つまらない意地を張らずに購入資金を出してもらい、息子の希望した青色のランドセルを買ってあげればよかったのかもしれません。
多分、息子はそんな事は覚えていないと思います。
けれど毎年この時期、1年生のランドセルを見かけると、息子を誘導し、息子が手にしたランドセルを買ってあげることができなかった後悔の気持ちがよみがえり、胸が少し痛みます。
6年間、供に過ごすランドセル。
その大きなランドセルいっぱいにこれから経験するたくさんの思い出を詰め込み、楽しい小学校生活が送れることを願っています。