shanの雑日記

子育ての振り返りから日々の雑感など

息子二十歳。『国民年金のお知らせ』が来た

息子が二十歳の誕生日を迎えると、待ってましたとばかりに来たのが

国民年金のお知らせ』

息子の誕生日の約1ヶ月前ぐらいのこと。

二十歳の誕生日がきたら『国民年金のお知らせ』を届けるから、しっかり読んで必要な手続きをしてね。

という前振りのような通知がわざわざ届きました。

 

言わずと知れた国民年金

20歳以上60歳未満は国民年金に加入することとなっています。

学生であっても20歳になれば加入しなければなりません。

だたし、学生であれば本人所得が基準以下であれば申請により保険料の納付が猶予される『学生納付特例制度』を利用することができます。

猶予された期間が年金を受給する時の『受給資格期間』に含まれます。

支払いを『猶予』されているだけであって『免除』ではないので、将来の年金額には反映されません。

申請せず、保険料を納付しなければ事故などによって重い障害が残ってしまった場合に受け取れる『障害基礎年金』が受け取れない場合があるので要注意。

この制度を利用しなくても

○本人が納付

○親が納付

の選択もありますが…。



ウチの場合、

○本人が納付

アルバイトでガッツリ稼いでいるわけでもなく、日々節約生活なのでほぼ不可能。

○親が納付

保険料は所得税や住民税における『社会保険料控除』として親の所得から差し引かれるので節税効果があるが、ウチの場合はあと約5年もある。(医学部は6年間。)

23年度の保険料16,520円で計算してもザッと約100万円。

田舎の事務員1馬力の所得では、ちょっと…いや絶対に無理。

息子と話し合い、『学生納付特例制度』を利用することにしました。

保険料は社会人になってから10年以内に追納することによって、将来の年金額を満額に近づけることができます。

追納しなければ息子の場合の支給額は

795,000円(令和5年度の国民年金の満額)✕420ヶ月(5年間減額分)÷480ヶ月(40年)=695,625円/年

となるので、1年間で約10万円、1ヶ月で約8,300円の減額。

65歳から90歳(長生きした場合)まで受け取ると考えると、約250万円の減額。

これを息子がどう考えるのか?

 

たかが月8,300円少ないと捉えるかもしれないし、8,300円も少ないと捉えるかもしれない。

たかが月8,300円でも年間10万円と考えると、これは痛いと思うかもしれない。

90歳まで長生きしたら、250万円も損するなんて!と考えるかもしれない。

まず、息子が受給年齢に達した時、年金制度はどうなっているのか?

貰えない事はないかもしれないが、たくさん支払った割には貰う年金額は少なくなっている可能性もなくはない。

極端な話、支給年齢が80歳以上に引き上げられて月30,000円支給とかあるかも…。

そう考えると、はやりの積み立てNISA等で運用したほうがよっぽどマシなような気もしなくはない。

もちろん投資は元本保証ではないし、損するリスクはありますが…。

追納するなら、国民年金保険料は全額が社会保険料控除の対象となるため、所得税・住民税が軽減されるので、所得の少ない社会人1年目よりは2年目以降で所得の多い年がお得かも。

けれど、猶予を受けた期間の翌年度から3年度目以降になると加算金が上乗せされるから要注意。

 

息子にはそれらの事はザッと説明しましたが、いまいちピンときていない様子。

まあ、年金やの所得税やの住民税やの言われても今のところは『何のこっちゃ?』だろうと思います。

そういった事も含めて考え、判断するのは息子。

『未納期間があったらかわいそうだから』と親が立替えを含め、払うのはナシ。

親としては『学生納付特例制度』は毎年申請しなければならないので、

「今年も忘れずに申請しておきなさいよー。」

と声をかけるぐらい。

非力な親で申し訳ないけれど、自力でなんとかやってもらうしかない。

 

この件で相談した会社でお世話になっている社会保険労務士さんいわく、

「『もうわかったって!』って言いたくなるくらいにしつこく『追納してね!』ってお知らせがくるから、追納を忘れる心配はないわ。笑」

とのこと。

それに、『国民年金のお知らせ』が届いた数日後、年金事務所から

「お知らせが届いているかと思うので、きちんと手続きを行ってくださいね。」

念押しの電話がありました。

年金を納める方も色々ややこしいけれど、徴収する方もなんだか大変。

『世代間の支え合い』としての年金制度は理解できますが、これから支払いが始まる息子のような若者も含め、誰もが信頼できるものであって欲しいと思います。