今日は愚痴になりそうです。
部活運営の悩み事を言っていた息子。
週末、約2年ぶりに地元の大会に出場するために帰ってきました。
この大会は中学生から社会人までがエントリーできます。
大学進学等で全国に散らばった競技者も集まる大きな大会です。
私の住むハイツは、大会会場のすぐ目の前。
徒歩2分で敷地内に入ることができる距離にあります。
大会に出場するにはもってこいの位置。
大荷物を持った息子がやってきました。
久しぶりに息子の顔を見ましたが、何だか様子が変。
息子「週明け月曜日と火曜日のテストのボリュームがヤバい。」
「テストに追われている感と久しぶりの大会の不安で寝られてない。」
この春、肉離れのケガをして以降の初めての大会出場となります。
今まで小さなケガは多かったものの、完全に競技ができなくなるケガは初めて。
学校ではただ今絶賛テスト期間中。
医学部は落単=即留年。
追試はありますが負担が多くなるだけなので、何としても一発で済ませたい。
なら、この大会にエントリーせずにテストに専念すればいいんじゃない?
とは思いましたが、親が口出す事ではないだろうと思ったので黙っていました。
息子の顔がもう、悲壮感しかない。
ウチに来て速攻で勉強を開始。
けれど大会出場のために体調を整える必要があると考え、勉強は夜の12時までと決めたようです。
息子「テスト範囲終わりそうにないけど、もう寝ないと…。」
「どっちも気になって寝られる感じしないわ…。」
「脚の調子も悪いし…。」
ウダウダ言っていましたが、放っておきました。
12時には電気を消していたようです。
翌日、大会会場に行き少し練習をしてきました。
練習会場から
寝られてないし、コンディション悪いし
脚も痛いし
泣きそう
とLINEがありました。
ここで、私の中で『プチッ』っと音がしました。
息子が帰宅。
シャワーを済ませた息子を前にして仁王立ち。
そんな勉強とどっちつかずの状態で大会に出場して、何の結果が出るの!
脚が痛い?
いつまでそんな事言ってるつもり?
そんなに脚が気になるのだったら、気にならなくなるまでやめとけば?
大会にビビってるだけじゃないの?
今、その状態で出場して結果が出なかったら『脚が痛かったから』って自分の免罪符にしたいだけじゃない?
そんなケガをしたのは初めてだから、怖いのはわかるよ。
けれど、自分の体調や部位に敏感になりすぎじゃない?
その調子じゃこの先ずーっとその『怖い』気持ちに負け続けるわ!
今までもずーっと、言ってきたでしょ!
『ここが気になる』『痛いかも』『またケガをしたらどうしよう』って気持ちに支配されすぎ。
いつかどこかで、弱気の自分に踏ん切りを付けないと!
ビビりながら大会に出場するぐらいなら、やめてしまえ!!
一気にまくし立てました。
ああ、情けない。
中学・高校と何度、こんな会話をしたことか…。
息子は誰に似たのかものすごーく、神経質で頭でっかち。
ウダウダと考えまくって弱気の部分に引っ張られ、元々は超ネガティブ思考。
ただ、吹っ切った時には圧倒的に強気に転ずることができるけれど、そこに行き着くまでのこのウダウダはもう、まったく変わってない。
中学・高校時代は競技をするために学校に行っていたと言っても過言ではない息子。
それぞれ年度チャンピオンになりましたが、そこに到達するまで何度このウダウダ息子を叱咤激励するため、
『そんな事ならやめてしまえ!!』
と叫んできたことか…。
今は大学生。
しかもこの前、二十歳になりました。
大学も、スポーツで進学したのではありません。
なのに発する台詞はまったく変化なし。
もう情けないやら腹の立つやら。
息子もまた、人の目をにらみつけて黙って聞いていました。
これも中学生の頃から変わらず。
ほんとに、もう…。
ここからあとは息子が判断すること。
そう思い、黙ることにしました。
出場するかどうかわかりませんが、前日の夕飯には勝負メシを作りました。
※その辺りの話
朝はおにぎりを3個作って持たせました。
息子は黙々と準備。
カバンの中にユニフォームを突っ込んでいました。
息子がウダウダする理由は、実は脚のケガだけではありません。
今回はひょっとして、その部分が大きいのだと思います。
私「出るなら今、自分ができる精一杯のことをしておいで。」
そう言って息子を送り出しました。
大会に出場するのか直前に棄権するのかわかりませんが、しばらくして私も大会会場へ向かいました。
棄権すればこの話は、
『久しぶりにブチ切れました!』
で終わる予定でした。
しかし、時間になるとユニフォーム姿の息子が現れました。
続きます…。