昨日、お盆に連絡をもらって以降、ずっと気がかりだった友達に会ってきました。
※その辺りの話
お伺いするNのお宅の近くでHと待ち合わせ。
SMSではNの詳しい様子を聞いていなかったので、心づもりのためにNの様子をHに聞いてみました。
Hも実際には会っていないので詳しくはわからないけれど、持病が悪化したのではないとのこと。
脳疾患系で倒れ、半身不随となったそうです。
持病の悪化ではないものの、まさかの病気に驚きました。
Nのお宅にHとお伺いするとNのご両親が迎えてくれました。
部屋に入るとNはベッドに腰掛けて私達を笑顔で迎えてくれました。
想像していたよりは遙かに元気そうだったので、ホッとしました。
しばらくは久しぶりの再会で女子高生のようにキャアキャアと騒いでいました。笑
私は人に対して根掘り葉掘り聞くのが苦手。
あんまり話したくないかな?
とか考えてしまいます。
Hがお構いなしにガンガンとNに聞いてくれたので、詳しい様子がわかりました。
元々の持病も悪化しつつあるなか、仕事とその分野では最高峰の国家資格を取得するため、心身共に負担がかなり大きかったそうです。
資格取得後、頭痛が頻繁に起こるようになったので先ずは持病のかかりつけ医に相談したところ、
「かなり疲れが溜まってるみたいだから、少しゆっくりしてみたら?」
と言われたので様子見。
そのうちに、服のボタンが留めにくく感じたり物が持ちにくく感じたりするようになったので、かかりつけ医や友人の看護師に相談したところ、
「そういうお年頃やからね。」
と言われたらしい…。
ある日、仕事中に目から出血したので(充血ではなく出血!)慌てて眼科に行ったら
「疲れ目でしょう。」
で目薬を処方されたとか。
それである日、ついに倒れてしまったそうです。
その話を明るく笑顔で話すN。
Nは元々超天然でちょっとズレているところもあるけれど、笑いを交えて話すことができるようになるまでには様々な葛藤があったのだろうと推測できます。
その話を聞いた私とHは激怒。
私達が怒ったところで仕方がないのですが…。
Nはキチンと内科や眼科を受診し、おそらく麻痺だと思われる症状も訴えているのに、何故どこも
「念のためにCT撮っておきましょう。」
「脳外科に一度行ってみては?」
とならなかったのか?
倒れて入院した病院で経緯を話すと
「CT1本撮ってたら直ぐに脳だとわかったハズ。」
やはりそう言われたそうです。
N「私も何科に行けばわからなかったから、とりあえずかかりつけ医だと思って。」
「かかりつけ医は持病では有名な専門医だけれど脳疾患系は専門外になるし。」
「個人病院じゃなくて総合病院的なところに行った方が良かったのかも。」
ほんの一瞬悔しそうな表情を浮かべ、動く方の手で、動かない方の手を擦りながらNはそう話しました。
今は週に数回はリハビリに通い、鍼治療や杖をついて自宅の廊下を歩くなどのトレーニングもしているとか。
仕事も自室でリモートで行っているそうです。
N「倒れたおかげでイヤな仕事は辞められてラッキーよ。今はやりたい仕事だけやってるからストレスなし。笑」
そう言ってNはまた笑いました。
息子が医学部に進学した事を報告。
息子の目指す分野とNの専門分野には共通する部分もあるので、
N「この分野の医師はまだまだ足りないから、是非〇〇君にはなって欲しい!」
「もう楽しみしかないわ!!」
Nはとても喜んでくれました。
その後も3人で近況報告や昔話に花が咲き、とても楽しい時間を過ごしました。
Hと2人でN宅を後にし、お互いに
思っていたより元気そうだったので良かったね。
ホッとしたよね。
と話し、またねと言って別れました。
帰ってから色々と考えてしまい、モヤモヤしました。
かかりつけ医を持つメリットとして、
日頃の状態をよく知っているのでちょっとした体調の変化に気付きやすく、病気の予防や早期発見・早期治療が可能となり、『かかりつけ医を持つと安心』
と国や医師会も大々的に推奨しています。
かかりつけ医に不調を訴え、
「疲れが溜まっているのでしょう。」
と言われると、ほとんどの患者さんはNのように
そうかもなあ。
で終わってしまうと思います。
なかなか医師の診断、それもかかりつけ医を疑うことはしないかと…。
Nのかかりつけ医に思い込みのようなものがあったのかもしれません。
医療費削減が言われる昨今、『念のため検査』の必要性も問われるかもしれませんが、
本当に必要な場合とそうでない場合を、見極めるのが医師の仕事でしょ!
とやはり腹立たしく思います。
今回の事は息子にも話しておこうと思います。
いつの日か、医師となった時に何か役に立つことがあるかもしれないので…。