shanの雑日記

子育ての振り返りから日々の雑感など

二人三脚のスタート②

[二人三脚のスタート①]の続き

 

絶対に親権を譲れないと思った私は、相談した弁護士のアドバイスにより私の方から調停離婚を申立てました。(私からの申立て→元夫の居住地を管轄する家庭裁判所に申立てることになります。)

弁護士曰く、田舎の調停委員は頭が固くて古い考えの方が多いので、その時点で仕事もなく実家を頼っているだけの私が不利になるかもしれない。それに比べて元夫が住んでいる都会はそんな事案はいくらでもあるから、調停委員もそれほど堅物ではないということです。(本当かどうかはわかりませんが・・・。)

 

数回、元夫の居住地を管轄する家庭裁判所を訪れました。調停では離婚に至る経緯を説明し、これからは実家を頼るだけでなく仕事を見つけ、自分の力で息子を育てていくと訴えました。

元夫は前回に書いたように、私に息子を育てさせたらロクな人間にならない。息子は自分の両親に育ててもらえば立派な人間になる。と訴えていたようです。

本気でご両親に息子を任せたいと考えていたようです。

 

ある時の調停時、調停委員の方が言いました。

「○○さん(元夫)のお母様からお手紙をいただきました。そこには『私は一人の母親として母親から子供を、子供から母親を奪うことはできません。』とありました。」と。

その場で大泣きしました。今でもこの言葉に触れると涙が溢れてきます。

不妊治療を経て息子を妊娠したと報告した時、泣いて喜んでくださったお義母さん。

意地っ張りで、義妹に比べて甘えるのもヘタで可愛げもなく、まったくいい嫁ではありませんでした。今でもお義母さんには本当に感謝しています。

 

お義母さんのこの言葉により調停が終決し、離婚が成立しました。

『私に育てさせたらロクな人間にならない。』この言葉には強烈なショックを受けました。見返してやろうという気持ちにならないといけないのかもしれませんが、当時はそう反発する余裕がありませんでした。ただ全身全霊をかけて息子を育てていかないといけないという、とてつもないプレッシャーでいっぱいでした。

けれど、私は確かにできた人間ではありません。そんな人間が偉そうにグイグイと前に立って息子を引っ張って行くより、息子に寄り添って並列で一緒に母親として成長していこうと思いました。

こうして二人三脚の成長物語と生活がスタートしました。