shanの雑日記

子育ての振り返りから日々の雑感など

ああ、インボイス…

今日は、思いっきり愚痴になります。

愚痴らないとやってられないのでブログに書きました。

 

この10月1日よりインボイス制度が開始されます。

インボイスではない請求書では、仕入税額控除が受けられなくなるというもの。

制度の詳しい説明は省きます。

 

ずいぶん前から『インボイス制度やるよ!』と言われていました。

通常は社長や経理部長的な存在が音頭取りとなって、事前準備を進めていくのでしょうか?

ウチの社長は多分10月1日から『インボイス制度』がスタートすることすら知らないんじゃないのか?と思えるほど、一向に動く気配はありませんでした。

私は役職もない(役職手当もない)単なる1人の経理事務員にすぎません。

どうするのだろうなあ…。

と思いながら様子を伺っていました。

 

今年に入り、チラホラと取引先から『適格請求書発行事業者登録番号のご通知とご依頼について』という用紙が送られてきました。

ウチの登録番号はこれです。

おたくは課税事業者ですか?

それとも免税事業者?今後登録しますか?

もう登録済んでます?

登録したなら番号教えてね。

というもの。

ウチも会計事務所が登録手続きをして下さったので、登録は済ませていました。

この用紙の意味もわからないまま、T+13桁の登録番号を書いて解答していました。

 

決算が終わった7月。

会計事務所の担当者が会計報告に来た時、この用紙の事を聞きました。

担「ああこれ、やっておいた方がいいですよ。」

なんだって?!

慌ててウチに来たお知らせを完コピし、主要な取引先に発送。笑

とりあえず取引先の登録番号を集め、国税庁のサイトにてその番号で登録されているか確認。

次に取引先からきたのは『インボイス制度に伴う振込手数料のご負担のお願い』。

インボイス制度と振込手数料に何の関係があるの?

ネットで調べてみると、もう驚きの数々。とにかく

なんこっちゃ?

のオンパレード…。

売り手側が振込手数料を負担する場合は、処理の仕方でいろいろ面倒になるそうで。

となると売り手側は買い手側に負担して貰った方が、事務の手間が省けます。

買い手側が振込手数料を負担して銀行振込をする場合、

○ATMにて振込

銀行からのインボイスを保存しなくて良い。

○窓口・インターネットバンキングにて振込

銀行からのインボイスを保存必要。無ければ仕入税額控除を受けることができない。

ウチの会社でさえ、振込はほぼインターネットバンキングを利用しています。

はあ?

ものすごく面倒くさくなると言うこと?

それが9月に入ってからの話。

ここからもう、社長やの音頭取りやの言ってられません。

10月からの自分自身の仕事に大きく関わってきます。

ネットで調べまくり、会計事務所に聞きまくりました。

ウチの会社が発行する請求書は、工場事務員のもう1人の担当となっています。

(私は自社製品の種類や値段は全く知りません。)

9月に入っても、その人は『インボイスなんて私には無関係』だと思っているようだったので、

10月からのインボイス制度、今までの請求書ではダメっぽいですよ~。

色々ややこしい決まりがありますよ~。

と匂わせたところ、大慌てで対応されていました。笑

まあみんな、他人事。

社長が一番他人事のようなので、イラッとしていました。

なので、今までは長年の慣例でスルーしていた領収書の取り扱いだとかETCの明細書だとかをこの際に『インボイス対応のため』という名目で徹底的に指導しました。

ちょっとスッキリ。

 

ホント、色々とややこしい。

銀行で自動引き落としになっている電気代や電話代も、今までは紙の支払明細書で処理できていたものが、それはインボイス非対応なので電力会社や電話会社のWEBサイトに登録してインボイスをダウンロードする必要があるとのこと。

それぞれのサイトにポチポチと登録しましたよ…。

他にも、以前からの保守点検等の契約書を交わした自動引き落としの場合は『契約書』『登録番号等の記載が不足していた事項の通知』『通帳』のセットがないと仕入税額控除は受けられないんだって…。(もう、この辺りで投げやり気味。)

工場の電気関係の保守点検を依頼し、毎月点検料として引き落とされています。

『不足していた事項の通知』について、会社に問い合わせました。

相手「今週中には郵送できるかと思います。遅くなって申し訳ございません。」

私 「なら待ってます。お忙しい中お電話すいませんでした。」

相手「いえいえ。もう本当にバタバタで申し訳ないです。」

私 「ホント、大変ですよね。」

相手「もう、いい加減にしてくれって感じですよね!」

見知らぬ電話先の相手と愚痴り、『頑張りましょう!』と電話を切りました。笑

 

この『インボイス制度』、いったい誰が得するんですかね?(たぶん国)

免税事業者の中には契約を切られたり、消費税分の金額の値引きを要求されたりするところも出てくるのでは?

課税事業者にしても、ウチのような弱小企業でも本当に大変です。

ここに書き切れない、事細かい決まり事が山のようにあります。

キチンと対応できるのか?

会計事務所の担当者でも

「なるようにしかならないですわ。ハハッ。」

なかばヤケクソ気味になっています。

 

週明けの月曜日はもう10月に入っています。

なんだか恐怖でしかありません。

ある意味、会計事務所の担当者のように

なるようにしかならないわ。

と開き直り、その都度コツコツと対応していきたいと思います。