shanの雑日記

子育ての振り返りから日々の雑感など

競技愛に溢れていたママさんへ…。

先週末の事。

人づてに、Fちゃんママが昨年末にお亡くなりになっていたと聞きました。

私と同年代。

昨年の秋、姪甥の応援のために訪れた競技会場で、知り合いから入院されているらしいと聞いていました。

Fちゃんは息子の1つ下の女の子。

息子とは学校も所属するクラブチームも違いましたが、同じ競技で同じ種目に取り組み、選抜競技では同じ地元チームのメンバー。

Fちゃんママは、とても気さくな方でパワフル。

そして本当にこの競技が大好きな人でした。

 

息子が小学生の頃、親同士の関係が希薄な弱小クラブチームに所属していたこともあり、大会会場には誰も知り合いはいませんでした。

そんな中で、最初に声を掛けてくれたのが彼女。

「〇〇君と同じ顔してるから、絶対に〇〇君のママだと思ったわ!笑」

息子は私にそっくりです。

それ以降、男女の違いはあるけれど競技開始時刻が似たような時間帯になるので、お会いしてお話することも多くなりました。

Fちゃんには少し年の離れたお兄さんがいて同じ種目だったこともあり、彼女は顔も広くて様々な情報を知っていました。

なので、息子の事も知っていた様子。

競技に携わってきた年月は相当なものだと思います。

 

気さくな性分+話し好き+裏表なし。

1度話し出したら止まらなくはなるものの、当時『ポツンと1人』だった私は彼女から色々と教えてもらいました。

裏表がなさすぎてズバズバと物を言うので、特に女子ママ達からは鬱陶しがられる一面もありましたが…。

私は大会の朝、息子を会場に送り届けると出番までは一旦自宅に戻っていました。

けれど彼女は朝からずっと会場にいて、Fちゃんの友達や先輩後輩だけでなく、知り合いの子供さんの競技は必ず観戦。

私が感心すると、

「この競技が好きでね~。見てるのが本当に楽しいのよ!」

そう言っていました。

競技が終わると、良い結果だった子には

「おめでとう!良く頑張ったね!」

と声を掛けて一緒に喜び、残念だった子には少し離れたところで励ましの声を掛けていました。

「今日は〇〇君の動き、良かったよ~!」

「今日はらしくなかったね…。次よ次。また頑張ろ!」

息子の競技もキチンと見てくれ、息子にも私にもいつも声を掛けてくれました。

その行為が目障りだと距離を取る人もいましたが、私も息子も好意的に受け止めていました。

他ママ 「今日はどうだった?」

私or息子「お陰さまで。優勝しました。」

他ママ 「そうなの?凄いね!おめでとう!」

競技を見もせずに結果だけを聞きに来る他ママに比べたら、キチンと競技を見てくれて素直な感想を聞かせてくれる、有り難い存在でした。

 

そんな彼女と最後にお話したのは2年前の秋頃。

偶然、地元スーパーでお会いました。

彼女は息子が大学進学後も競技を続けていることを知っていました。

(競技専門のサイトがあります。)

「続けてくれて良かったよ~!〇〇君がこっちの大会に出る時は見させてもらうから。また楽しみが増えたわ!」

彼女は競技審判もしていました。

(Fちゃんが出場する大会は審判はお休みして、出場しない大会は審判として大会を支えていたというスタイル。)

ご存命なら、きっと審判の仕事の合間に息子の競技を見てくれていたでしょう…。

 

昨日、息子は今年度の初戦の大会に出場していました。

今年は地区別インカレ出場の目標を立てており、出場資格を得るためにはこの5月までの大会で結果を出さなければなりません。

5月までの出場可能な大会は出まくるそうです。

昨日の結果は初戦にしては十分すぎるものの、目標にはやはり届かず…。

その報告と動画を送って来た際、Fちゃんママの事を話しました。

息子「あのお母さんだったら、きっと空から見てくれてると思う。」

私も息子と同じ事を思っていました。

来月、息子は地元の大会に出場します。

「お〜!今日の〇〇君、メッチャ良かったよ〜!」

もう二度と、あの声を聞くことができないと思うと少し寂しい…。

Fちゃんママ、今までホントにありがとう。

〇〇頑張ってるし、今年は勝負をかけるみたい。

もし良かったら、空から競技を見てやってね。

お兄さんは今、彼女と同じ競技審判として地元の大会を支えてくれています。

彼女のこの競技に対する想いは、立派に受け継がれています。

 

Fちゃんママの御冥福を心よりお祈り申し上げます。