息子が中学に入学してから6年間、私も仕事に持って行くので週末以外は毎日二人分のお弁当を作っていました。
朝練が始まった中学2年生から平日は毎朝5時起き。
高3で部活を引退した後も、朝練と同じ時間に学校に行って自主勉強をしていたので、ずーっと起床時間は変わらずでお弁当を作っていました。
息子が進学したこの4月からは、一人分のお弁当を作っています。
※その辺りのお話はこちら
まあでも、はっきり言って一人分作るのなんて面倒くさいし、味気ない。
たまにはラクもしたい。
もう手でも足でも抜いても、何ら問題なし。罪悪感もなし。
そんなわけで最近は週1回、職場近くのコンビニで昼食を買って済ませています。
今日は、その週1回のコンビニdayでした。
「どれにしようかなあ。あれとこれと組み合わせてもいいなあ。」
お弁当や麺類など、いろいろあっていつも迷ってしまいます。
よく買うのが『アメリカンドッグ』。
あの、ほんのり甘い衣にケチャップとマスタードをたっぷりかけて頬張ると、幸せな気持ちになります。
レジで店員さんに、ホットスナックコーナーにあるアメリカンドッグを注文します。
店員さんは、専用の袋に入れてテープを止め、ケチャップとマスタードが入った片手で簡単に出せる容器(名前を『パキッテ』と呼ぶそうです。)をセットで出してくれます。
大抵は、アメリカンドッグが入った袋とパキッテは別々で提供してくれます。
今日もアメリカンドックを買うと、カウンターの上に別々で出してくれました。
そのコンビニのある店員さんは、テープでパキッテを袋に留めてくれます。
いつも袋なしで他に小さなざる蕎麦などを買い、自分の長財布をお盆代わりにして会社までお持ち帰りするので、この小さいパキッテをテープで留めてくれるだけで持ち運ぶのがぐんとラクになります。
ポケットに入れれば良いのですが、万が一の不測の事態を考えるとなかなかポケットには入れられません…。
そもそも、袋を持って行けばいいのですが…。(もったいないので買いません。)
たぶん同じ店員さんだと思うのですが、パスタなどを買って電子レンジで温めてもらうと(会社には電子レンジなし)、チンして熱くなった容器の下に、店員さんが手を拭くときに使っているペーパータオルを1枚、そっと敷いて渡してくれます。
そのさりげない、ちょっとした気遣いがうれしく思います。
細かい物や熱い物を袋なしで持ち帰るお客さんの立場になって、接客をして下さいます。
よく『相手の立場になって物事を考える』と言います。
言葉にするのは簡単だけど、できそうでなかなかできないよなあ、と自分を振り返ってみて思います。
ある休日、パートナーの車でお出かけをしていました。
助手席に座って何やかんやと喋っていると、喉が渇いてきたので
私「お茶買いたいから、コンビニに寄ってくれる?」
パ「お茶ならあるよ。」
後部座席には保冷バッグがあり、中を開けてみると保冷剤に包まれた冷たいお茶のペットボトルが1本入っていました。
もし私が用意をしていたなら、車に乗ってすぐに
「後ろにお茶あるから、いつでも飲んでねー。」
と言うと思います。
その事をパートナーに言うと
パ「もし欲しくなかったら押し売りになるし…。お茶買いたいと言うまでは黙っておこうかなと思って。要らなかったら持って帰ってまた冷蔵庫に入れとけばいいだけの事やから。」
私「…………ありがとう…。」
その気の回りように脱帽しかありません。
まあ勝ち負けではないのですが、完敗です。
ちょっと悔しい。
いや、かなり悔しいかも…。
ああ、こういう細やかでさりげない気遣いのできる人達のように
ワタシハナリタイ。