9月に入る直前、駆け込みセーフで自治体から配られた無料の『歯周病検診』の受診券を使用し、歯医者を訪れたところ、詰め物が2か所も取れていたことが発覚。
※その辺りの話
実は歯の穴が大きくなっていた事には自覚がありましたが、
虫歯かな?けど痛くないしなあ…。
歯医者さん行くのイヤだなあ…。
ま、しばらく様子見よ。
で、ここまで引っ張ってきました。笑
喜んで歯医者さんに行く人っているのでしょうか?
私は歯を削る音や振動は耐えられるのですが、口を強制的に長い時間、大きく開けていなければならない事が何よりも苦痛。
顎というか顔全体が痛くなる…。
ああイヤだイヤだと思いながら、仕事帰りに歯医者さんに行きました。
仕事場から歯医者さんに行くには住宅地を抜けて行くのが近道。
左手には川。右手には新興住宅地が広がります。
比較的新しい道路ですが、あまり車も通らず幅の広い歩道が整備されています。
車通りは少ないものの、夕方帰宅途中の子供が自転車で飛び出してくるかもしれないので、慎重に車を走らせていました。
すると歩道の一角に、キチンと制服を着て帽子を被った小さな小さな警備員さんが見えました。
私の車を見つけると、ビシッと背筋を伸ばして白い手袋をした右手を斜め上にかざしながら、同じく白い手袋をした左手に持った赤い誘導棒のような棒をクルクルと回しています。
たぶん、5才ぐらいかな?
少し離れた後ろには、こちらはTシャツ半パン姿の弟君らしき3才ぐらいの男の子が、お兄ちゃんのマネをして手に持ったラップの芯のような物を振っています。
一瞬、目がテンになりましたが、今度は余りの可愛さに目が釘付けになってしまいました。
私の車が小さな警備員さんの前を通ると、キチンと体の正面をこちら側に向けてくれます。
そして車が通り過ぎるとサッと帽子を取り、こちらに向かって一礼。
(目が釘付けなのでバックミラーでガン見。笑)
完璧!
もう可愛すぎる!!
きっと、ビシッと制服を着てキビキビとお仕事をする警備員さんに憧れているんだろうなあ。
将来の夢は『警備員さんになりたい』かな?
私の位置からは見えませんでしたが、弟君が後ろを振り返り振り返りしていたので、たぶんおウチの方が見守っていたのだと思われます。
上から下まで完璧な衣装と小道具を揃え、小さな子供の夢を応援してあげるおウチの人も素敵だなあ。
イヤイヤ歯医者に向うブルーな気分も吹き飛び、1人車の中で笑顔になりました。
息子が同じ年の頃、空き箱やラップの芯、トイレットペーパーの芯などを材料にし、ガムテープやセロハンテープを使って日々黙々と何かを作っていました。
保育園の七夕祭りの短冊には
だいくさんになりたい
と書いていました。
小学校の図工では工作はなかなかな物を作るのだけれど、絵が壊滅的にヘタ。
図工の成績はいつも3段階評価の真ん中。
中学・高校時代は文化祭の展示や劇といった演し物の大道具係を率先して引き受け、毎日夜遅くまで学校に残って段ボールと格闘し、大道具を次々と作っていく様子をキラキラとした目で話してくれました。
医学部に行きたいというわりにはほとんど勉強はしていなかったので、
私 「医学部やめて何か物を造る系もいいんじゃない?」
「昔、大工さんになりたいって言ってたし。」
というと、
息子「物を作るのが楽しいだけで、今なりたいのは医師。」
そうハッキリ言った息子。
今はその、なりたいものに向かって進んでいます。
あの小さな警備員さんも、何時しか息子のようになりたいものが変わるかもしれません。
けれど今は警備員さんになりきって、大好きが溢れている様子がなんとも可愛くて。
また今度、小さな警備員さんに会えるかな?
次回、歯医者さんに行くのが少し楽しみになりました。