shanの雑日記

子育ての振り返りから日々の雑感など

息子よ、それはキレたとは言わない

授業に解剖実習、部活にバイト。

その上登校前に自主練を始め、テスト勉強も真っ只中の息子。

1日24時間では足りないそうです。

だろうね…。

息子「『時間は自分で作るもの』とか言うけど、なかなか難しいよ。」

  「マジでサンタさんに『時間と体力が欲しい』ってお願いしようかな…。」

週末に久しぶりの電話があり、そんな事を言っておりました。

サンタさんがお願いを叶えてくれる頃にはテストは終わってるでしょ。

そうツッコミたくなりましたが、やめておきました。

少しの弱音と現実逃避ぐらいには耳を傾けておきましょう。

 

息子が電話をかけてくるのは、何か聞いて欲しい事がある時。

忙しい毎日の愚痴ではありませんでした。

息子「この前、とうとう1年生にキレちゃった。」

部活に1年生が入部してきて以降、息子には悩み事が増えたそうです。

※その辺りの話

shanru.hatenablog.com

 

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この出来事以降も、先輩達はとりあえず様子見の状態。

息子は先輩達を差し置いてしゃしゃり出るタイプではない。

同じ2年生は『我関せず』のタイプが多い。

多少モヤモヤするものの、態度が改善されてきた様子も少しは見られてきたので

このまま行けるかな?

と思っていたそうです。

 

そんな穏やかな日々が流れる中、『我関せず』の2年生が全員一致で

これはアウト!

と思う出来事が勃発。

そこで、2年生だけで対策会議が開かれたそうです。

これはどうにかしないと、絶対にヤバい。

さすがに黙っておくべきではない。

意見は一致し、息子が2年生を代表して1年生に話しをすることになったとのこと。

元々早い内から思う事があった息子。

これは自分が言った方が良いだろうと思ったらしい。

 

ここから、息子がキレるための(?)下準備が始まったらしい。

・授業中に1年生に話す内容をまとめる。(授業は聞いたのか?)

パワハラやイジメに当てはまらないか、その内容を2年生でチェック。

・部活が始まる前に先輩達に『練習後1年生に話しをします』と根回し。

・部活中はメニューも考えながら、頭の中は話す内容をリピート。

いやいや、キレるのに下準備はないかと。笑

お前ら、いいかがんにせいっ!

何も考えず、大声を張り上げるのが『キレる』と言うのでは?

昭和なハハはそう思いますが…。

 

練習後に1年生を集め2年生が見つめる中、代表として息子は話したらしい。

息子は1年生を『君達』と呼び、感情は表に出さず冷静に話しを進めたそうです。

怖っ…!

息子は私と同じで、ボーッとしているだけで

怒ってるの?

と聞かれてしまう顔をしています。笑

そんな息子の無感情で冷静な表情は、凍り付いた鉄仮面といったところでしょう…。

 

部活が終わると、いつもはみんなで部メシに行きます。

けれどこの日、息子は話し終えると帰宅したそう。

息子「1年生も居づらいだろうし。場の空気が悪くなってもイヤだし。」

  「その後の様子見とフォローは、2年生と先輩達にお願いしといた。」

  「あー疲れた。キレるってしんどいな。」

いやいや、それは『キレる』ではなくて『お説教』でしょう。

疲れたのはお説教をした事ではなく、万全を尽くした下準備のせいかと。

 

息子がお説教した内容は、はっきりいって昭和的であり『体育会系』といったもの。

医学部6年生の先輩方も

「あいつら、あのままじゃあ入局したら苦労するだろうね。」

と言うレベルらしい…。

大学を卒業して、職場での先輩方の多くは『THE・昭和世代』。

このままでは1年生達の将来が、ホントにヤバい!

今のうちに何とかしないと!

そんな先輩達の優しさも含まれています。

 

けれど、そのお説教の内容が『パワハラやイジメに当てはまらないか』をチェックするといった辺りが何とも今どき。

アホ!

お前ら!

なんて言葉はダメだし、威圧的な態度もアウト。

お説教する方も大変な時代。

私「それはそれはお疲れ様。」

 「これでテスト勉強に集中できるね!」

息子の労をねぎらいました。

息子「あー。今度トレーニングの一環でテスト前日にハーフマラソンに出るのよね。」

・・・。

私「アホかっ!」

そう声を上げたハハは、パワハラ基準では完全にアウトです。