昨年の1月、支給が始まった『インフレ特別手当』。
支給期間は1年間という事で本来なら12月で終了するはずでしたが、もう1年延長される事になりました!
※その辺りの話
実は10月から数千円増額されました。
この増額は、止まない物価高と近づく年末年始で何かと物入りだという配慮だったと思います。
今回だけ冬のボーナスも増額となり、パートさんにも寸志が支給されました。
※その辺りの話
おかげさまで初めて1人暮らしで向かえる冬への装備や、年末年始で必要な物を買い揃えるのにもケチり過ぎることなく、少しは心の余裕に繋がりました。
ウチの社長、インボイス制度も電子帳簿保存法への対応も完全ノータッチどころか
「すっごい面倒だな!」
と文句しか言いませんが、こういった従業員への待遇に関してはいろいろ考えて下さっているようです。
田舎の弱小企業ですが、ありがたい話です。
ボーナスは、ボーナス独自の算定方法で社会保険料が決定して徴収されます。
けれど手当等で月々の給与が増額された場合、社会保険料は随時改定の対象となります。(減額された場合も同じ。)
10月に増額された場合、10月・11月・12月分の給与を支給した後に標準報酬月額が2等級以上上がれば、1月分からの社会保険料が上がります。
もちろん10月分から雇用保険料は上がるし、7月分からの住民税も上がるかもしれません…。
今回も、数人の社会保険料が上がりました。
数千円給与が上がって数千円社会保険料が上がると、手取りは殆ど変わりません…。
わーい!
給与が増えた!
と喜べるのもたった3ヶ月。
4ヶ月目には
ええっ!
給与、もしかして減った?
となるかもしれません…。
私は手当や昇給で給与が上がる従業員には前もって
4ヶ月目で社会保険料が上がるかもしれないからね!
とメモを付けています。
でないと、確実に給与計算ミスだと疑われます。
殆どの人は毎月控除される社会保険料の金額なんて確認していないし…。
以前にも書きましたが、賃金が上がっても控除される社会保険料等が上がればトータルでどれだけプラスになるのか?
賃金を上げるだけでなく、肝心なのは可処分所得を上げる事だと思います。
実際に使えるお金を増やさないとお金は回らず、経済の活性化には繋がらないと思うのですが…。
今後、ますます社会保険料は上がるそうです。
政府が昨年5月に『異次元の少子化対策』を実現するための財源を確保するために議論しました。
政府『財源を確保するために消費税を含めた新たな増税は考えていない』
その代わりに社会保険料に上乗せされる方向で調整しているそうです。
『税金』と『保険料』という名目は違えど、結局は国民に負担して貰おうって事。
上乗せの開始時期は2026年度以降を想定し、加入者1人あたりの負担額の試算は
○大企業の従業員が加入する健康保険組合は月額470円
○中小企業の従業員が加入する協会けんぽは月額400円
○自営業者等が加入する国民健康保険は月額370円
○後期高齢者医療制度は月額300円
となるそうです。
社会保険料は、もちろん支援の対象となる子育て世代も払っています。
いったん取り上げておいてそこから配るというの?
なんだかなあ…。
我が家はシングル家庭。
息子が高校を卒業するまでは様々な公的支援に支えていただきました。
なので、今後は微力ながらも支える番。
けれどその支援は、本当に必要なところに適正に行き渡らせていただきたい。
田舎の経理のおばちゃんが、電卓を叩きながら事務所で1人ブツクサと呟いたところでどうにかなるものではないけれど、そう願わずにはいられません。